電車の遅延と、「選んでいる自分」を 思い出した話 ~A train delay reminded me : This life is my choice ~
No.5
*言葉、432Hzのクオーツォフォン、トーニングと呼ばれる声で作った5分ほどの動画です。
*文章で読みたい方は、こちらからどうぞ
電車の遅延と、「選んでいる自分」を思い出した話
帰りの電車が、20分ほど遅れていました。
「20分も」遅れているのか。
「20分しか」遅れていないのか。
捉え方は人それぞれですが、
普段よりも、ずっと混み合った車内は、
無言なんだけれど、ギスギス、ピリピリしているように感じます。
無言なんだけれど、心の叫びが、聴こえてくるように感じます。
その時でした。ふいに、激しい言い争いが聞こえてきたのです。
どうやら、若い女性が、年配の女性の足を踏んでしまった様子。
狭い空間で、エスカレートしていくその声に、車内の不調和は、ピークに
達しようとしていました。
その時です。
「うるさいんですけど。文句があるなら、グリーン車に乗ってください」
と、凛と響く、ある女性の通る声。
一瞬で、二人は黙りました。
それと同時に、車内のピリついていた重たい空気も、ふっと、和らいだのを感じたのです。
ハッとしました。
私を含め、今この車両にいる人、全員が、自らの意思で「普通車に乗る」という、選択をしています。
追加料金を払って、「グリーン車に乗る」という選択肢も、確かにあった
はずなのに。
自分の判断で、今この場所を選んで乗っている。
その事実を、私たちは、つい忘れてしまいます。
「自分には、選択の自由がある」
「今この瞬間も、自分が選んだ日々を、生きている」
当たり前すぎて見失っていた、その真理を、
言い争いを静めた彼女の一言が、鮮やかに思い出させてくれました。
どんなに不自由に思える状況でも、私たちは、常に選び続けています。
その自覚を持つだけで、この不調和な世界に、少しだけでも、自由を
感じられるのかもしれません。
