初心者になる勇気が、新しい世界を連れてきた。――60代、新しいことは「できる」より「始める」が難しい。――
休日の午後。
コーヒーを淹れ、いつものようにパソコンを開く。
今日は何を作ろう。
noteの記事を書こうか。
それとも新しい曲を作ってみようか。
小説の続きを考えるのもいい。
そんな時間が、最近はすっかり日常になった。
ほんの数か月前まで、こんな自分は想像していなかった。
AIと相談しながら文章を書く。
画像を作る。
作曲をする。
小説を書く。
YouTubeへ曲を公開する。
どれも「自分には縁のない世界」だと思っていた。
変わったのは、能力ではない。
考え方だった。
以前は、新しいことを始める前に考えていた。
「自分にできるだろうか。」
でも、その問いには答えがない。
始める前から答えが分かる人などいないからだ。
そこで考え方を少し変えてみた。
「できるかどうか」ではなく、
「初心者になってみよう。」
そう決めた。
すると、不思議なことが起きた。
知らないことが増えた。
失敗も増えた。
でも、それ以上に、
昨日まで見えなかった世界が少しずつ見え始めた。
AIも、その一つだった。
最初は、何でも答えてくれる魔法の道具だと思っていた。
ところが使い続けるうちに、そうではないことが分かった。
AIは答えをたくさん出してくれる。
でも、その中から、
「これは違う。」
「もう少しこうしたい。」
「本当に伝えたいのは、こっちだ。」
そう選ぶのは、自分しかいない。
AIに頼ることは悪いことではない。
むしろ、これからの時代は積極的に使った方がいいと思う。
ただ、頼りきりになると、自分の頭を使わなくなる。
便利な道具だからこそ、
最後の一歩だけは、自分で考える。
私は、それが一番大切だと思っている。
年齢を重ねるほど、
初心者になる機会は少なくなる。
仕事では経験者。
家庭でも慣れた役割。
「教えてください。」
そんな一言を口にすることも減っていく。
だから、新しいことを始めるには、少し勇気がいる。
でも、その勇気は、
新しい趣味だけではなく、
新しい景色や、新しい出会いまで連れてきてくれる。
最近、そんなことを考えるようになった。
人生後半は、
何かを極めることより、
何度でも初心者になれることの方が価値があるのではないか、と。
知らないことを恥ずかしがらず、
分からないことを楽しみ、
便利なAIにも助けてもらいながら、
最後は自分の頭で考える。
そんな姿勢でいれば、
人生はまだまだ面白くなる。
少なくとも私は、そう信じている。
だから今日も、コーヒーを淹れてパソコンを開く。
「今日は、どんな新しい世界に出会えるだろう。」
そんな期待を胸に、もう一度、初心者になってみようと思う。
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【60代から始めたもう一つの挑戦】
人生再点火の一環として、小説創作にも取り組んでいます。
現在、TALESにて伝奇ミステリー小説を公開中です。
noteとは少し違う世界ですが、こちらも私の大切な創作活動です。
興味をお持ちいただけたら、ぜひご覧ください。
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