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長編小説制作ノート②――経験や知識を創作に生かす秘訣教えます!――

流行作家という訳でもないのに偉そうなタイトルですが・・・すいません。


私は普段、このnoteで「人生再点火」をテーマに、60代の日常や挑戦について書いている。

その一方で、若い頃からずっと温め続けてきた夢がある。

小説を書くことだ。

純文学、SF、怪談、伝奇ロマン。

さまざまなジャンルの構想を練り続けてきた。

今では、世界を舞台にしたサスペンス長編の構想も進めている。

もっとも、本格的に小説を書き始めたのは、実はまだ一年前である。

長い間、「いつか書きたい」と思い続けながら、仕事や家庭を優先し、その思いを胸の奥にしまってきた。

現在、その作品の一つである長編伝奇ロマン『過客残照』を、noteの姉妹サービス「TALES」で公開している。

TALESは物語に特化した投稿サービスで、noteのアカウントがあれば、そのまま読むことができる。

ありがたいことに、『過客残照』は公開から五週間が過ぎた今も、現代ファンタジー部門の日間・週間・月間ランキングに名前を残している。

もちろん、それは励みになる。

しかし、本当にうれしいのは、四十年間温め続けてきた世界が、少しずつ読者に届き始めていることだ。

諸々の事情があり、『過客残照』は、藤堂泰邦シリーズ第五作にあたる。

本来なら第一作から読んでいただくのが理想だ。

それでも本作は、第五作でありながら、この一作だけでも楽しめるように構成した。

ここから藤堂泰邦という人物、そして私が描く世界に触れていただけたなら、作者としてこれ以上うれしいことはない。

今回は、その『過客残照』がどのように生まれたのか、その舞台裏を書いてみたい。

私が書きたかったのは、怪異そのものではない。

現代を舞台にした伝奇ロマンである。

神話。

歴史。

伝承。

民俗学。

都市伝説。

一見すると無関係に思えるものが、一つの世界の中で結び付き、

「もしかすると、本当にあるのではないか。」

そんな感覚を味わえる物語を書いてみたかった。

だから怪異は目的ではない。

世界を支えるための、大切な素材の一つなのである。

もう一つ、大切にしている考え方がある。

それは、SF的な視点だ。

どれほど不思議な出来事が起きても、

作品の中では必ず理由がある。

神話だから。

神様だから。

怪異だから。

それだけで済ませたくはない。

なぜ、その現象は起きるのか。

なぜ、その土地なのか。

どんな歴史が積み重なって、その出来事につながったのか。

歴史や民俗学、時には科学的な発想まで組み合わせながら、一つの仮説として世界を組み立てていく。

現代伝奇でありながら、どこかSFの空気が漂うのは、そのためである。

その世界を支えているのが、四十年間集め続けてきた資料である。

休日になると神社を巡る。

旅行へ行けば、まず郷土資料館へ足を運ぶ。

書店では郷土史の棚を探し、民俗学や歴史書を手に取る。

古い石碑や由緒書きを読む時間も好きだ。

普通の観光客なら見過ごしてしまうような場所で、私は何時間でも過ごせる。

そうして拾い集めた小さな欠片が、少しずつ頭の中でつながっていく。

「あの伝承と、この神話は結び付けられないか。」

「この歴史の空白には、どんな物語が隠れているのだろう。」

そんなことを考えている時間が、何より楽しかった。

私の創作は、

史実が七割、創作が三割。

そんな感覚で成り立っている。

実際に存在する神社。

本当に伝わる伝承。

歴史に残された出来事。

それらを土台にして、少しだけ想像を重ねる。

だから読者に、

「これは本当にあった話ではないか。」

そう思っていただけたなら、作者として望外の喜びである。

『過客残照』は、一年前に書き始めた作品である。

しかし、その土台は一年前にできたものではない。

四十年間歩き、

四十年間読み、

四十年間考え続けてきた時間が、一冊の物語になった。

だからランキング入りもうれしい。

しかし、それ以上にうれしいのは、長い年月をかけて集めてきた欠片が、一つの世界となって読者に届いていることだ。

若い頃、「いつかこんな小説を書いてみたい。」

そう思い描いていた自分に、ようやく報告できる。

「あの頃集め始めた欠片は、ちゃんと物語になった。」

それだけで、この四十年間は決して遠回りではなかったと思える。

次回予告

制作ノート③では、

「AIは作家の敵か、それとも最高の相棒か。」

『過客残照』の執筆を通して感じた、AIとの創作について書いてみたい。

#60代 #シニア #人生再点火 #創作 #小説 #学び #AI #伝奇ロマン

【60代から始めたもう一つの挑戦】
人生再点火の一環として、小説創作にも取り組んでいます。
現在、TALESにて伝奇ミステリー小説を公開中です。
noteとは少し違う世界ですが、こちらも私の大切な創作活動です。
興味をお持ちいただけたら、ぜひご覧ください。

▼ TALES作品ページ
(リンク)



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