ADHD が AI 開発でむっちゃ困ってたことが解決した話
私はアメリカで某クラウドベンダーのエンジニアとして働いている。今回のブログは私の意見と経験の話であって、会社を代表するものではないということは最初に明記したい。あくまで1つのインスタンスとして読んでくだされ。
ADHDにさらなる試練が…
めっちゃくちゃしょうもない話やけど、システム開発のほとんどの事をチャットもしくは自動的にやるようになって、しばらく経つ。エージェント様のお陰で生産性はクッソ上がってる感じはある。
でも、ADHDの自分としては一つめっちゃ困っていることがあった。それは、「コンテキストスイッチ」。 ADHD はただでさえ気が散りやすいのに、並行でいくつもエージェントを動かしていると、エージェントAが作業終わったら、それのレビューしている間に、エージェントBが通知してきて、そっちに気がちって、「あれ、わし何してたっけ?」みたいになることが多い。そんなことしている間にエージェントCがなんか作業終えたっぽいみたいな。
大谷翔平になってください
ADHD 的には、マルチタスクは最低に苦手なのだが、自分の会社の「AMA(Ask Me Anything) で、「みなさんが大谷翔平になってくれるのを期待してます」と言われました(笑)アメリカはあまり野球がメジャーなスポーツという感じではないのでそのたとえが出るのは意外でしたがエンジニアの従来の領域プラス PM (Product Manager) のような仕事もやって欲しいようだ。ちなみに、大谷翔平って百年に一人おるか否かぐらいのプレイヤーなんやけどな(笑)
求められる人材にシフトする
部署によるのだろうけど、私の上司は、「People Manager」はもう要らないと言われたようで、マネージャもテクニカルリーダー的なマネージャが求められている様子。そして、IC (Individual Contributor) が重要と言っていました。最終的に私たちはモノを作っているわけで、AI が来て、エンジニアが10人力になったとしたら(実際にゴリゴリに生産性は上がっているし)その世界で求められるのは、いくつかのロールが混じった成果であり、そこに、実際の「もの」を作れる人の価値が上がっている感がある。
エンジニア不要論どこに行ったんや?
ちなみに、AI が来たからエンジニア要らんような感じか?と言えば全くそうではなく、AI で10人力のエンジニアリングをまともな品質でやろうとすると正直ななりのスキルと理解の力が必要になってくる。しかも、それが爆速で迫ってくるので、間違いなく人間がボトルネックである。だからマネージャも私に1つの事に集中じゃなくて、シニアの一番上やねんから、いろんな事を同時にやらなあかんと言われているわけです。
ADHDでマルチタスク苦手やのに。しかも、エージェントの時代なので、エージェントのマネージャとなり、複数のエージェントに仕事を平行でさせることが出来ちゃうだけなのである。でも、何かプロンプトを与えたら後は、エージェントが予期に計らってくれたらいいのだが、人生はそう甘くないので、彼らの方向修正をしてあげたり、レビューしてあげたりという事が必要になる。そこには結局ゴリゴリの経験と、コンピュータサイエンスの知識が必要になってくる。
マジ誰やねん。エンジニア要らんようになるっていってたんわ。
マルチタスクをやめる(自分の)
さて、そのような環境で、まじめやけど、出来の悪い自分は、自分の時間をぶっこんで頑張るしかないわけやけど、ADHDやからただでさえアカンのに、さらに苦手なコンテキストスイッチをやる必要がある。マジどうしたらええんやと思っていた。頭はクッソ疲れるし、あっちいって、こっちいってとかやってると、全然混乱するし、思ったより進めへんかったりと、とてもダサい状態だったけど、あるときふと、もしかするとあの作戦で解決するかもと思った。それはマルチタスクをやめる作戦だ。え、いろんなエージェントから通知くるけど、どないするん?と思うけど、ボトルネックは自分なので、エージェントはさておき、「自分自身のマルチタスク」をやめれば良いのだ。
書かないと始めない
具体的に言うと、私が昔から使っている ADHD 対策で、何かを始める前に必ず、書いて始める。私は One Note とか使っているがなんでも良いだろう。書かないとやらない。たったそれだけど ADHDの自分 には良く効く。気が散っても、書いていることがあれば、そこに戻りやすいしフォーカスしやすい。まるでエージェントのようだ。
そしてどうするか?というと、例えばエージェントAに指示を出す。エージェントはしばし何か作業をやるので、私はしばし不要になる。そこで、Xを見たりして時間をつぶしても良いが、それだと無駄だろう。
自分が不必要になるまで作業をスイッチしない
私は、OneNote に、エージェントAに、XXなプロンプトを投げて、作業待ち中。というステータスを記述して、次にエージェントBとやることをまず理解する とかいて、エージェントBとインタラクティブに会話して、方針をまとめて、エージェントBに投入する。
そしたら、OneNoteに、エージェントBに、YYを指示して、実行待ちとメモする。そこで、エージェントAが作業を終えていたら、それのレビューをしてもよい。その際も、エージェントAの作業レビューを行うと OneNote に書いてからやる。
ポイントとしては、例えばエージェントAに指示をだして、エージェントBとインタラクティブに会話をしている時に、エージェントAの作業が終わってエージェントが通知してきても、無視だ。マルチタスクしないから。エージェントが光っていても無視する。
Bと会話が終わってから、エージェントAのレビューをすると OneNoteに書いてからレビューをする。必ず1つの作業を終えて次に行く。
このように、エージェントからの作業途中での通知は単にガン無視して、あくまで、自分のペースで、メモをしながら仕事をする。それだけだ。
平行だけど、マルチタスク無が完成
そうすると、自分の生産性がクッソあがった。ボトルネックはやっぱ自分だ。今日はアホほど仕事が出来た。何個も平行で出来た。原則は一緒だった。マルチタスクは効率が悪い。少なくとも自分には。こっちの方が効率悪そうだが、結局1つにその時々集中していると、頭があっちこっちに行かなくてよいので全然自分的には楽だ。
しかも、平行作業しながらでも、OneNote に書きながら、コンテキストを切り替える方式だと、別の作業をして、忘れてしまっても、頭をレジュームしやすい。書いてあるから。そして、1つの事をやっている間は別の事を忘れられる。少なくとも自分にはめちゃくちゃワークした。よく考えたらCPU の仕組みから割り込み抜いたような感じやな。
今回は、たまたま見つけた自分なりの方法で自分的にはとてもうまくいったのでシェアしてみました。
今度文藝春秋さんが、わしの本出してくれるみたい。よかったら読んでみてな。
