【インタビュー】YOU MORE 『Hello Moity』リリース!
-まずバンドの結成についてお伺いしたいです。吉祥寺で2021年に結成されたということですが、だいすけーとさんが中心となってメンバーを集めたと聞きました。
だいすけーと:
そうですね。僕が声をかけて、今いるギターとドラム、そして当時のボーカルで最初は始まりました。それぞれ20年くらいお互いに別々のバンドをやっていて、ギターとドラムはそのタイミングで声をかけました。
-20年の付き合いということは、音楽的な趣味も合うメンバーだったんですか?
だいすけーと:
いや、ざっくり言うとパンクという大きなジャンルで一致しているけど、細かくは全然違います。僕はFRUITYというバンドが好きで、いわゆる西荻系のバンドを若い頃に追っかけていましたね。でもここ10年、20年はあまりそういうのは聴かなくなりました。最近はちょっと違うジャンルを聴いていますね。例えば水曜日のカンパネラとかが好きです。ソウルとかファンクとか昔から好きで、ヒップホップも聴きますね。
-なるほど。2022年7月に初代ボーカルが脱退して、シンジさんが加入されたということですよね。
シンジ:
はい、そうです。僕はもともとギターをやっていて、今も別のバンドでギターを弾いています。人生でボーカルをやるなんて初めてのことでしたね。やりたいって言ったわけでもなくて(笑)
- ボーカルとしての加入はだいすけーとさんからの誘いですか?
だいすけーと:
前のボーカルが急に辞めると言い出して、どうしようかと悩んでいたところ、僕の奥さんがたまたまライブハウスでシンジくんと顔合わせる機会があって、「新しいボーカルはシンジさんがいいんじゃない?」って。奥さんはただノリの良い男という印象でギタリストだってことも知らなかったみたいなんですけど(笑)
初めはさすがにギタリストだしさすがに難しいだろって思ったんですが、よくよく考えたらいけそうだなって思って(笑)それで誘うことになりました。
シンジ:
僕がギターを弾くバンドがコロナ禍で活動できなくなっていて、まぁ時間の余裕もあったし、バンドマンとしての糧になれば良いかなと思ってやってみようと思った感じですね。入った結果、こんな曲数多いんだって思った(笑)
だいすけーと:
シンジ君が入ったことで、作る曲調も変わってきました。ラップやレゲエっぽい歌い回しが増えて、今はそっちがメインになっています。
-シンジさんのボーカルスタイルに合わせて、曲作りも変わってきたんですね。
だいすけーと:
そうですね。シンジくんがヒップホップ好きなのは知っていたので、スタジオで「ここラップにしたら良いんじゃね?」と言ったら、普通にできちゃったみたいな(笑)
-シンジさんはもともとヒップホップが好きだったんですか?
シンジ:
僕らの世代の20歳くらいの頃にヒップホップが流行っていて、今でもよく聴いてます。初代のボーカルと僕のタイプが違うので、歌い方を変えたり新しいアプローチを試していた感じですかね。
-2024年5月に新しくもぃもぃさんが加入して、現在のツインボーカル体制になりましたよね。今回の男女ツインボーカルは新しい試みですね。これもだいすけーとさんがもぃもぃさんを誘ったんですか?
だいすけーと:
そうですね。もぃもぃが入ったのは5月ですが、思い立ったのは4月くらいでした。知り合いのバンドのライブを見に行ったら、ツインボーカルのバンドが3組も出ていて、それを見て「これだ!」と思ってしまったんです。ツインにするなら女性のボーカルを入れたら面白いなと思って、思い切ってバンドのグループラインに提案しました。
新メンバー候補をもぃもぃ含めて4名あげていたのですが、断られる可能性もあるから、念の為メンバー募集サイトを見ていました。そしたら「あれ?これもぃもぃじゃない?」って(笑) 経歴を見て、もぃもぃなんじゃないかと思って連絡を取りました。
もぃもぃ:
昨年末くらいに手術してて、その後に中々上手く歌えない期間があって、まぁそろそろ治ってきたし歌いたいな〜と思い始めたタイミングでメンバー募集サイトから連絡あって良いじゃんって。ちょうどYOU MOREの企画のイベントも同時期にあったのもあって、そっからはノリで今ここまで来ました(笑)
-もぃもぃさんはYOU MOREの音源やライブを見て、どんな印象を持ちましたか?
もぃもぃ:
え、短い(笑)
曲数が多い(笑)
でも曲のテイストも好みだったので、おもしろそう〜って思って。
だいすけーと:
あと、もぃちゃんが前にやっていたバンドの初期のギターがシンジくんだったっていう
シンジ:
そうなんです!僕は実は知ってました(笑)。僕もサポートでそのバンドに入ってました。ゴリゴリのミクスチャーバンドで、女子ツインボーカルでしたね。
-バンドの活動方針については、基本的にはだいすけーとさんが決めている感じですか?
だいすけーと:
活動の方向性自体は特に決めていませんが、音楽的な方向性はいろいろ考えています。
曲は基本的に僕が作ってます。一曲丸々持ってきてそのままやることもありますし、スタジオでみんなで変更を加えながら進めることもあります。
-だいすけーとさんが曲のアイデアを持ってきて、スタジオでそれをみんなで仕上げていくんですね。
シンジ:
これはけっこういかれてると思うんですけど、スタジオに入るたびに新曲が増えていくんですよ。活動3年で今ではストックが40曲?50曲近くあります。スタジオ入った数だけ曲数が増えていく(笑)
だいすけーと:
今回の新作18曲も1年前くらいから作り始めて、溜まったら出すかって感じでリリースに至りました。僕が影響を受けやすいんで、色々音楽聴いているうちに、こんなのもやりたいこんなのもやりたいっていうのが止まらなくて。
-そういった影響からパンクを基軸としつつ、色んな音楽ジャンルを取り入れた楽曲が出来上がっているんですね。
だいすけーと:
そうですね。あとそのFRUITYとか、いわゆる西荻系の人たちって、パンク以外のジャンルから要素を持ってきて、それをギュッとして3倍速くらいでやるみたいな方法論だったと思うんですけど、それの影響はかなり濃いです。
-どのようなプロセスで編曲やアレンジを行って、音源を完成まで持っていくんですか?
シンジ:
ノリですね。その場のノリです。スタジオでアレンジしながら「こうしたほうがいいんじゃない?」ってみんなで話し合っています。
-みんなでアレンジを加えて完成させていくという感じなんですね。
そのようなプロセスを経て完成された曲が溜まった結果、「じゃあそろそろ音源を出そうか」という話になったのが今回の新作ということですね。
だいすけーと:
実は、もぃもぃが入る前からレコーディングの日程は決まっていて、その後で僕がボーカル増やしたくなっちゃって(笑)
-え、それはだいすけーとさん的には「この時期にはレコーディングするだろう」という見込みがあったということですか?
だいすけーと:
そうですね。レコーディングは前々から計画していて、むしろもぃちゃんが入ったのは突発的だったんです。
シンジ:
曲も溜まったから、「そろそろレコーディングしようか」という感じで
だいすけーと:
「こういうアルバムを作りたいから、こういう曲を作ろう」とかではなくて、この1年間でマイブームに乗って作った曲が溜まっていった結果です。
-ショートチューンのスタイルで曲作りを続けていますが、それを続けていく理由やきっかけはなんですか?
だいすけーと:
最初は別にそんなつもりなく、普通に作っていたら曲が短くなっちゃったんです。10曲くらいできたタイミングで、「もうこれで縛るしかないな」と思って(笑)
シンジ:
引くに引けないみたいな(笑)
-そうすると今後もこのスタイルを続けていく予定なんですか?
だいすけーと:
そうですね。ただ、「ショートチューンのバンド」っていうと、ただひたすら速くて短い曲ばかりって思われがちなんですけど、そうならないようには気をつけています。
同じバンドとは思えないぐらい、曲の幅を持たせつつ、でもちゃんと統一感が出るように工夫しています。
-確かに新作を聴いた時、いろんなジャンルが混ざっていて曲の幅を感じました。改めて今回の作品全体を振り返ってみるとどのような印象ですか?
だいすけーと:
一つ一つの曲がそれぞれ異なる色を持っているんですけど、バラエティーパックのような感じです。
もぃもぃ:
私も同じこと考えてた。バラエティーパック的な
シンジ:
僕は今回、できるだけ歌わないようにしました(笑)。もぃもぃに歌ってもらおうと思って。今回の作品はバラエティ豊かで、いろんなジャンルの曲が短時間で楽しめる、そんな印象ですかね。
-もいもいさんにとっては、今回が初めての音源化ということになるんですね。どう感じていますか?
もぃもぃ:
そうですね、気づいたらここまで来たって感じです。本当にあっという間でしたね。出会ってまだ半年も経っていないけど、曲も速いけど、全体的に速いなって(笑)
シンジ:
レコーディング入る前に先にMVだけ撮ってました。あとジャケットもできていたよね。
だいすけーと:
配信だけならすぐに出せるので、なるべく録り終わったらすぐにリリースしたいなと思って。先にMVやジャケットを撮っておくことで時間を短縮したかったんです。
-もう次の制作の計画とかも決まっているんですか?
だいすけーと:
いや、次のレコーディングはまだ決まっていないんですけど、こういう雰囲気の音楽をやりたいなっていう方向性はちょっと見えてきています。リズム遊び的な感覚をもっと強化したいと思っていて、今回の音源の中にある『アモーレデピポーカ』という曲が入っているんですけど、それが次の作品に繋がるような曲になるかなと。サンバとかラテン、サルサみたいな要素をもっと取り入れていきたいと考えています。
シンジ、もぃもぃ:
それは初めて聞いた(笑)
-初めて聞いたんですね!方向性を聞いて、いかがですか?
もぃもぃ:
楽しそうで良いじゃないですか!『アモーレデピポーカ』も今回の中で好きですし、私は楽しければ良いっていうスタンスなので。
スタジオで曲を作りながらどんどん良くなっていくのが面白いなぁ〜って。私は曲作りはできないので、みんなで曲を作って行くのを見るのが楽しいです。
だいすけーと:
バンド活動の中でスタジオで曲を作っている時間が一番好きなんですよね。ライブよりも楽しい。(笑)
あとは、レコーディングで自分のパートが終わった後の時間(笑)
音が重なって完成に近づいていくのを見るのが最高に好きです。
-シンジさん、もぃもぃさんもバンド活動の中で、一番楽しい瞬間ってありますか?
もぃもぃ:
やっぱりライブやってお客さんがノってくれるのが一番楽しいかな
シンジ:
僕もライブが楽しいですね。YOU MOREに入って最初のライブで靱帯を断裂したんですよ(笑)1回のライブで20曲やったりするんで、それは大変ですけど、幅広いジャンルの楽曲があって楽しいです。
-幅広い楽曲を楽しみながら制作している様子をお話を聴いて感じました。改めて、今回の新作の魅力について教えていただけますか?
もぃもぃ:
バラエティパック的な楽しさですかね。1曲「えっ?」って思うような曲が入っていると思うんですけど、それは私が歌っています(笑)
いっぱい聴いてきてもらって、ライブで楽しんでもらえたら嬉しいです。
全曲聴いてもそんなに時間がかからないし、タイパが良いので
シンジ:
ボーカルも増えて、表現の仕方も変わってきたので、結構今回は攻めた楽曲が多いです。僕たちのバンドはタイパが良いと言われておりますので、何回も聴いて、口ずさむくらいに覚えてくれると嬉しいです。
だいすけーと:
やっぱり楽曲のバラエティが一番の魅力だと思います。歌詞もどこにも載せていないのですが、大半が日本語詞でよーく聞くと聞き取れると思います。割と大喜利的な感じで作っているので聞き取れたら面白いかと。歌詞に意味を持たせないことに命をかけているんで(笑)
パンクとはこうでなきゃいけない、政治的なメッセージがないといけないみたいなものが大嫌いで(笑)そこに対するアンチテーゼと、言葉遊び的な感じで自分も楽しみながら作っています。
-最後に今後のライブや告知があれば教えてください。
だいすけーと:
10月6日(日)にKichijoji rinky dink studioにてスタジオライブをやります。11月3日(日)にもKichijoji Daydreamでライブがありますので、是非遊びに来てください!
Profile
「YOU MORE」
Vo シンジ
Vo もぃもぃ
Gt ジュン
Ba だいすけーと
Dr マナブシティ
吉祥寺を中心に活動するショートカット・ミクスチャーバンド
2021年1月、東京吉祥寺で結成
2022年7月、初代Vo脱退・現Voシンジ加入
2024年5月、もぃもぃが加入して現在の男女ツインVo編成に
リリース情報

タイトル:Hello Moity
レーベル:Rocksteady Stew
配信開始日:2024.09.25
1.義理チョコ
2.ミウチノリダイキライマン
3.タンバラロース
4.アモーレデピポーカ
5.インフルエンサーの憂鬱
6.娘。
7.帰ってほしいの
8.ごっさファンキーなベースライン
9.YOU MORE
10.ROOT55
11.なぜか半年寝かせたやつ
12.なぜか1年寝かせたやつ
13.My Hero Is Gone~僕のヒーローは死んだ~
14.コークヘッドに憧れて
15.Yeah! めっちゃフルーティー
16.それが成長するってことだよ’24
17.コジコジディスコ‘24
18.もぃもぃ
M8:Gusest Sax NAOKi(frail/希望)
jacket art work :Naso Sasaki
ライブ情報

10/6(sun)
@Kichijoji rinky dink studio 1st(C studio)
YOU MORE presents Tiny Square Room Vol.2-RELEASE PARTY-
open 14:15 gig 14:30~16:30 ¥1500 (no drink charge) CAL STEP BY STEP YOU MORE
11/3(sun)
@Kichijoji Daydream
YOU MORE presents SPECIAL TODAY Vol.11-RELEASE PARTY-
