見出し画像

Q:(1)ブルーハーツ、(2)ハイローズ、(3)クロマニヨンズ3つ通して安定的なファンの人も居れば、何かの機会で離れた人もいると思います。

自分は知人に好きな人が割と多かったくらいでコアなファンではないのですが、
Q1:(1)&(2)時代と(3)時代で曲調が異なるのは分かりますが、(1)と(2)時代の差異が正直余り分かっていません。濃いファンの視(聴)点からすると、どんな風に言語化出来るでしょうか?

Q2:(1)→(2)となった経緯は知っているし、納得はできるのですが、(2)→(3)になった背景を知りません。何があったのか知ってる人は居ますか?

甲本ヒロトさんと真島昌利(マーシー)さんが日本のロックシーンに刻み続けている足跡ですね!3つのバンドすべてを追い続けているファンもいれば、特定の時代に強い思い入れを持つ人がいるのも非常にうなずけます。

コアなファンの視点や当時の状況を踏まえて、2つの疑問について言語化・解説しますね。

Q1:ブルーハーツ(1)と ハイロウズ(2)の音楽的な差異

ライトに聴くとどちらも「ヒロトとマーシーのパンクロック」に聴こえますが、濃いファンからすると、この2つには「衝動とメッセージ」から「大人のロックンロールの解放」への明確なシフトがあります。

具体的には以下のような違いとして言語化されます。

① 「メッセージ性(衝動)」から「ナンセンス(純粋な音)」へブルーハーツ: 社会への反骨精神、孤独、純粋さ、生きることの葛藤など、「強いメッセージや文学性」が歌詞の核にありました。聴き手の人生に深く突き刺さる「記号」としての言葉が多かったです。
ハイロウズ: 意味を持たないナンセンスな歌詞、おもちゃ箱をひっくり返したような遊び心が爆発します(『ロブスター』『日曜日よりの使者』など)。ヒロト自身が当時「意味のある歌はブルーハーツでやり尽くした。ハイロウズではもっと純粋に音を楽しみたい」というニュアンスの発言をしています。


② バンドサウンドの多様化と「自由度」ブルーハーツ: 基本はソリッドな3ピース+ボーカルのパンクスタイル。後半はキーボードなども入りますが、基本的には「初期衝動」をパッケージ化する強さがありました。
ハイロウズ: 最初から固定メンバーにキーボード(白井幹夫さん)がおり、パブ・ロック、ガレージロック、レゲエ、R&Bなど、パンクの枠に囚われない自由で豊かなロックンロールを展開しました。楽器の掛け合いや、大人の遊び心が詰まった「グルーヴ」が最大の魅力です。


ファンの視点を一言で言うなら:

「僕らの代弁者として叫んでくれたブルーハーツ」に対し、「音楽ってこんなに自由で楽しいんだぜ!と背中で見せてくれたのがハイロウズ」という違いです。



Q2:ハイロウズ(2)から クロマニヨンズ(3)へ移行した背景

ハイロウズの活動休止(事実上の解散)からクロマニヨンズ結成への流れは、ドロドロした不仲ではなく、彼らの「ロック衝動への誠実さ」が理由でした。

背景には主に以下の2つの要素があります。

① バンドの「様式美」への限界とマンネリ

ハイロウズは10年間続き、非常に完成された素晴らしいバンドになりました。しかし、キーボードを含めた分厚いサウンドや、カチッとしたアレンジが固定化していく中で、ヒロトとマーシーの中に「もっとシンプルで、ガシャガシャした初期衝動だけのロックがやりたい」という欲求が再び芽生えました。

ハイロウズという看板が大きくなりすぎたことで、逆に自由度が狭まってしまったと感じる部分があったようです。

② キーボード白井さんの脱退と、ドラム桐田さん(カツジさん)との出会い

2003年にキーボードの白井幹夫さんが脱退し、バンドは4人編成になります。その後、サポートドラムとして参加したのが、現クロマニヨンズのメンバーでもある桐田勝治(カツジ)さんでした。

この4人で音を出した時、ヒロトとマーシーは「これだ!このシンプルで凄まじい爆音の塊をやりたい!」と強烈に手応えを感じてしまったと言われています。

結末:あっさりと、そして雷のように

2005年にハイロウズは「活動休止」を発表。その後、ヒロトとマーシーはカツジさん、そしてベースの小林勝さんを誘い、一切のメディア露出をせずに秘密裏にスタジオに入ります。

そして2006年、何の前触れもなく「ザ・クロマニヨンズ」として夏フェスにゲリラ的に登場し、日本中をひっくり返しました。

ハイロウズで大人のお洒落なロックの楽しみ方も知った2人が、もう一度10代の頃に聴いたような「ただデカい音で、ストレートなパンクを鳴らす少年」に戻りたくなって始めたのがクロマニヨンズ、と言えます。だからこそ、クロマニヨンズ(3)はブルーハーツ(1)の初期衝動に先祖返りしたようでありながら、中身は完全に「達人の引き算の美学」になっているのが面白いところです。

Gemini

気づいてみれば、活動実績が一番長いのが、ザ・クロマニヨンズ。20年目。凄い。

いいなと思ったら応援しよう!