意外と知らない歴代天皇と出会う小冊子
最近、『歴史道』の「空白の四世紀」特集を読んでいました。
邪馬台国の後、ヤマト王権がどのように成立していったのか。中国史料や最新の考古学の成果をもとに、さまざまな説が紹介されていて興味深い内容でした。
もちろん特集本編も面白かったのですが、実は僕が強く印象に残ったのは付録のハンドブックでした。
そのハンドブックには、初代神武天皇から現在までの歴代天皇が一覧で掲載されています。
歴史好きであっても、天皇の名前を時代ごとに整理して頭に入れている人は意外と少ないのではないでしょうか。僕自身も、歴代天皇のことは単なる用語レベルでさえ飛び飛びでしか知らず、ましてや個々の業績となると、ほとんどの天皇について白紙の状態。
ところが、この付録を眺めていると、「この天皇の次がこの天皇だったのか」「この人物は思っていたより古い時代だったのか」と、歴史の流れが一本の線として見えてきます。
空白の四世紀のような古代史の謎を考えるときも、単独の人物や事件だけを見るのではなく、歴代天皇の系譜全体の中で位置づけることができるようになります。
読み物としての特集は読み終えれば一区切りですが、歴代天皇ハンドブックは手元に置いておけば辞典代わりになります。古代史に興味がある人はもちろん、日本史全体を俯瞰したい人にとっても秀逸な付録だったと思います。
