急な受験先変更で小論文が課されてしまった大学受験生のあなたへ!どたんばの「小論文対策」を指南します!【小論文超直前対策】
共通テストの自己採点の結果「小論文がある大学」を受けることになったあなたへ
昨日、Xでこんなポストをしました。言ったからには、それに対する私のアンサーをここでしたいと思います。
共テの自己採点の結果によって、二次試験で急遽小論文が課されることになった国公立大受験生もいるだろう。楽観視はできないが、やりようによっては、できる小論文対策はあるにはある。だから、あきらめないでほしい。>RP
— 〆野友介 | 小論文・作文指導者 | (@su384617) January 20, 2026
大学共通テストが先日終わりました。さてこの後は、国公立の二次試験の出願先を決めるために自己採点をしていくわけですが、自己採点の結果はいかがだったでしょうか。「目標通り得点できていた!」、それはそれはよかったです。これで安心して、当初決めた志望先に出願できますね!
一方で……、「目標よりも得点できた!」人と「目標よりも得点できなかった……」人。特に目標よりも得点が下回った人。落ち込んでいてもしかたがありません。ここは気持ちを切り替えて、受験先を再考しましょう。共通テストの得点結果と合わせて合格できるところを探してみてください!
さて、問題はここから。「共通テストの得点結果にあわせて受験先を探した結果、今まで課されないと思っていた『小論文』が二次試験で課されることになってしまった!!」、こういう受験生が必ずいるはずです。そこで、私〆野が「どたんばの小論文対策」のポイントを緊急指南します!
どたんばの小論文対策
①過去問を用意する
まずは「赤本」を用意します。まあ、青本でも何でもかまいません。とにかく過去問を用意します。もう直前ですから、「小論文の基本からこつこつ学習して……」という時間はありません。ですから「過去問対策」から入りましょう。
②「どんな小論文問題か?」見極める
過去問を見て「どんな小論文問題か?」見極めましょう。ここで言う、一般的な「小論文」とは「ある課題について自分の意見を指定字数内で述べる(論ずる)」ものですが、大学によってはそうでないものも「小論文」という名称で出題されていることがあります。本当にあなたが受けるところの「小論文」が一般的な小論文なのかどうか、過去問を見て判断しましょう。可能性としては以下のものが考えられます。
1いわゆる「一般的な小論文」
2国語記述論述問題
3英語記述論述問題
4社会系記述論述問題
5理科系記述論述・証明問題
6数学記述論述・証明問題
1は普通の小論文問題。課題資料(文や図表・グラフなど)に対して自分の意見を述べる(論ずる)もの。この場合にのみ通常の小論文対策をしていきます。しかし、問題はそれ以外。
2は日本語の課題文が出て、傍線部の説明や理由説明、あるいは課題文要約を指定字数内で文章で答えるもの。これは国語の記述論述問題なのでそれ用の対策をしてください。3は2の課題文が英語長文というもの。英語長文の傍線部の和訳や説明、理由説明、あるいは課題文要約を指定字数内で文章で答えるというものです。この場合は英語長文を読み解く力も必要なので、論述対策とあわせて英語力の底上げもします。4は日本史や世界史、政経などの記述論述問題。たとえばある歴史的な事象がどういう経緯で起こったかを文章で説明する問題など。これは各社会科系教科の対策勉強が必要。文系学部に多いです。逆に理系学部に多いのが5と6。理科系教科や数学の記述・論述問題です。実質、物理や化学の計算問題や数学の証明問題なので、理数系教科の対策勉強が必要。
このように一口に「小論文」と言ってもいわゆる小論文ではないものがあるので注意。内容によってこの後の対策勉強の仕方や内容が変わります。記述論述問題のみの場合は、各教科の記述論述対策をしっかり行いましょう(それ用の問題集や参考書があります)。
(記述論述問題の対策本)
なお、課題文は英語長文で小問で和訳や説明問題があるけどその中に小論文(課題文に対する自分の意見を聞いてくる)問題があるという「複合型」の問題もあるのでそれも注意。いずれにしても、過去問の内容をしっかり見てほしいですね。
また、「1のタイプの『小論文』問題ではない」という人は、この記事のこれから先の内容を読まなくてもいいです。ここでこの記事は閉じて、英語や数学などの先生が書いている、記述論述の対策note記事を読んでください(笑)。
③薄いのでいいから一冊「小論文の書き方」本を用意する
以下の内容は、上記1に当てはまる人のみを対象とします。
薄いのでいいので、一冊「小論文の書き方」本(参考書)を用意してください。そして流し読みでいいのでざっと読んでみてください。ここでは「小論文がどんなものか」をふんわりと知ってもらいます。
軽くでいいです。簡単でいいです。「小論文ってこういうものなんだな」くらいの理解でかまいませんので「小論文の書き方」をここで知ってください。こうやって下地や素地を作っておくことが、このあとの対策勉強で何気に重要なのです。
(こういう本でいいです※一例)
④過去3年分の小論文問題の傾向を分析する
過去3年分でいいので、小論文問題の傾向を分析してください。見る傾向は大きく分けて二つ
A 問題の形式
B 問題の内容
Aは問題の形式です。小論文は課題形式でいうと以下のものに分類できます
a テーマ型
b 課題文型
c 図表・グラフ型
d 視覚資料型 ※絵や写真など
e 複合型
aは、課題文とか何もなく「死刑制度の是非について述べよ」のように書くテーマだけが課される問題。これは一見すると簡単そうに見える形式ですが、そのテーマに対する予備知識がないと書けなくて詰みます。そのため、そのテーマに関連する知識について学習する対策勉強も必要になってきます。「小論文の頻出テーマについて学習する本」も必要と言えます。
(小論文の頻出テーマ解説本 自分の受験先にあったものを選んでください※一例)
bは読解力が必要。この前の②で話しましたが、この課題文が日本語か英語かによっても対策勉強の仕方が若干変わります。しかし、課題資料がある分、aと違い「課題文を読めさえすれば何とかなる」ことが多いです。以下、c・dも同様のことが言えます。ただし、「各課題資料の取り扱い方」に関しては「小論文の書き方」本で学習をしておく必要があります。最後のeは複合型のもの。たとえば「課題文+グラフ」といった課題形式。この場合は、文章の内容とグラフの意味することを結び付けて答えなければならないので、その分少しだけ難度が上がります。
Aには、問題形式での分類もあります。
α 問題文で条件がほとんど課されないもの
β 問題文で多くの条件が課されるもの
たとえば課題文があって「この課題文章を読んで自分の意見を述べよ」とだけある問題はαのタイプ。でも、「この課題文の傍線部1について、自分の体験や見聞をまじえて自分の意見を500字以上600字以内で述べなさい」のようなものはβのタイプです。この場合「傍線部内容についての小論文であること(論点の指定)」・「自分の体験や見聞を入れ込むこと(内容の指定)」・「最低でも500字を超過していること(字数の指定)」という複数の条件が課されており、当然答案(小論文)はこれらの条件を満たしていないと評価や得点につながりません。したがって、このβタイプの出題が毎年ある大学を受ける場合は、「条件をとりこぼさない」ことを念頭に置いておく必要があるでしょう。
Bの問題の内容については、「出題テーマの傾向を見る」ことが必要です。これは「受験する学部・学科の学びの対象に準じている」ことが多いです。たとえば、医学部の場合、毎年、医療問題がテーマとなっている小論文問題が多く出題されています。また経済学部では、経済に関連することがテーマとなっている小論文問題が多いです。しかし、必ずどこもそうとは断言できません。たとえば、医学部でも「毎年、医学や医療のテーマに関係がない小論文問題を出す」なんてところもあります(おそらく最も興味のある医療や今取り組んでいる受験科目に関係のないことを問うことで受験生の一般常識の有無を見ようとしている)。こういう出題内容の「傾向」もあるので、過去問を見ずに、受験する学部・学科に関連するテーマが出題されるのだと思わない方がよいです。いずれにしても、こうした出題テーマ傾向に応じて、先に紹介した「小論文の頻出テーマ解説本」でテーマ学習をしておくことが必要です。
なお、ここの分析に関しては、学校や塾・予備校の先生にしてもらえるならしてもらった方がいいかもしれません。
⑤最低過去3年分の問題は解いてみる
最低でも過去3年分は取り組んでほしいところです。もちろん、内容や分量の問題もあるので無理強いはできませんが。しかし、ある程度やらないと練習になりませんからね。小論文を書くのは普通の入試問題より時間もパワーも費やすと思いますが、是非頑張って取り組んでください。
⑥小論文を書いたら誰かに見てもらう
小論文を書いたら、学校の先生でも塾・予備校の先生でも誰でもいいので必ずそれを第三者に見てもらってください。「自分自身で評価がしにくい」というのも小論文学習の大きな特徴です。かりに模範解答があっても(ちなみに赤本などでは小論文の模範解答はない)ほとんどそれは解答例に過ぎないので、自分の小論文答案をそれで客観的に評価をすることは生徒には難しいと思われます(だから私のような添削指導者がいるわけです)。必ず他の人に見てもらってジャッジしてもらってください。ただ「誰でもいい」とは言いましたが友だちとかはあまりあてになりません。ただ読んだ感想を返されるだけで受験対策になりませんから。小論文や受験の指導のことについて精通している人に見てもらうようにしましょう。あと先生に見てもらうときなどは小論文答案だけでなく問題のコピーもいっしょに渡しましょう。問題がわからないと添削指導はできないと思うので。
⑦本番が過去問対策の予想と違っても気にするな
これは本番に臨んでの心得です。こうやって一生懸命対策をしても「本番は過去問対策とは違う内容だった」ということは残念ながらありえます。問題作成者は大体毎年同じなので出題の傾向は大体同じなのですが、数年したら入れ替わります。そして、それに伴って傾向が変化します。また、どのくらい経ってから入れ替わるのかは大学によって異なりますし、その入れ替わり(傾向変化)のタイミングもわかりません。「今年が例年の出題傾向から変わるタイミングだった」ということも十分にありえます。だから、本番で「勉強してきたことと全く違っていた」なんてことも十分ありえるのです。
でも、そんなときはそれを気にしないでください。なぜなら、「他の受験生もあなたと同じ気持ち」だからです。あなたにとってショックかもしれませんが、それは他の受験生も同じです。「今までの過去の問題と違う」と他の生徒もショックを受けているはずです。しかし、だからこそ「同じ『ゼロ』からの勝負」とも言えます。あなたも他の受験生も、「今までと違う問題に初めてふれた」という同じところからの勝負となるのです。だから、気にしないでください。気にしないで今までの学習の成果を総動員して、その新傾向の問題に取り組んでいきましょう。
あなたの合格を祈っています!
(小論文の書き方については、こちらの記事も参考にしてみてください)
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