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高校生に贈る「自己分析」・「自分探し」に役立つ本7選【志望理由書対策】

更新日:2025/03/02

 小論文・作文指導者の〆野が普段の添削・採点指導で教えている、作文・小論文・志望理由書作成における実践的な技法をレクチャーするのが、このシリーズ【文章作成の実践】。

※記事内に広告があります。

(〆野の自己紹介はこちらから見られます。)


時間のあるときだからこそ、「自己分析」をして「将来の夢」を立ててみよう。

 先日、志望理由書などを作成する際に問われる将来の夢や目標を立てる上で役立つ本、ということで、7冊紹介しました。それが下の記事です。ここでは主にキャリア教育的な見方(職業選択)から、将来の夢について考える本ということで紹介しました。つまり、社会を知り自身の将来の社会参画について考えるというテーマで選んだ本ということです。

 今回もそうした将来の夢を見つけるのに役立つ本をご紹介するつもりでいますが、前回とは若干趣向を変えて、今回は今までの自分に焦点を当てた、内省するための本を紹介しようと思います。つまり、過去の自分をひも解き自分を知り、これからの自分を考える上で、役立つ本を7冊紹介します。推薦型選抜を考える高校生のみならず、多くの大学受験生に、この年末年始の冬休みの時間(2024年12月現在)を使って、これから紹介する本をもとに自己分析をすることをおすすめします。志望理由書作成などの推薦型選抜の対策にもなり、また(推薦を考えていない人も)大学受験のモチベーションを養うのに最適ですよ。

自分で、「今までの自分」を知り、「これからの自分」を育むための「自己分析」。

 人間は自分の力だけで自分の姿を直視することはできません。それが証拠に、私たちは朝身だしなみを整えるのにも鏡越しに見ます。このように、自分で自分を見ることができないのです。しかし、これは外見だけの問題ではありません。内面においてもそうです。自分の性格や傾向、能力など、これらは人の評価を通してでしか日頃知ることができません。

 そこで、長期休暇の中で、以下に紹介する本を活用して自分を分析して自分を深く知る機会を是非設けて欲しいと思います。そうすることで、自分の「できること」や「向いていること」などが明確となり、将来像をイメージしやすくなるからです。今から、こうした自己分析や自分探しのヒントになる本を紹介していきます。

自分の「今まで」と「これから」を考える本7選

 なお最初の3冊は高校生向け。後の4冊は高校生にも活かせる大人も対象にした自己啓発書です。

将来のことが何も決まっていないところから進路が選べる!『やりたいことがわからない高校生のための 最高の職業と進路が見つかるガイドブック』

 まさに、高校生向けの、「将来の進路を考える教科書」的な本。自己分析から職業理解、実践的なキャリアや職業選択の仕方など、「将来のこと」を考える上で必要なことをほとんど全て網羅した総合性の高い一冊です。将来のことについて全く何も考えていない、一からの全くの「手ぶら」状態から自分の将来について考えることができる「『進路選択・決定の初心者』向けの本」です。これから自分の進路について考え始める人にはおすすめ。

「しっぱい」を恐れずにやりたいことを見つけよう!『“しっぱいを教える教室”の代表が高校生に伝えたい「ガチャ時代」のやりたいことの見つけ方』

 日本は「しっぱい」に厳しい国だとよく言われます。起業したものの会社が軌道に乗らずあえなく「しっぱい」、会社はなくなり後に残るのは多額の借金だけ。そしてそうした社会的信用を失った状態から再び起業することは大変難しい……。ここではそうした「しっぱい」をテーマに、いろいろな「ガチャ」に恵まれなかったとしてもこの現代社会の中で「やりたいこと」をどのように見つけるか、について高校生に指南します。人生を失敗したくない、でも失敗を恐れないでむしろ失敗を武器にして「やりたいこと」を見つけよう、という本です。「こんな夢を話したら親や先生に否定されるかも……」と悩んでいる人にはおすすめ。

あらゆる分野の専門家が高校生に贈る人生のメッセージ!『高校生と考える 人生の進路相談』

 これは、心理学、人類学、言語学、精神医学、科学、物理学など、あらゆる分野の大学教授18名が高校生に贈る、人生を考えるためのメッセージ集と言えます。キャリアや職業選択にとどまらない、これから生きていく上で社会をどうとらえ、どのようにサバイブしていくべきかをあらゆる角度から考えさせてくれる本です。自分ならこの社会でどう生きていくべきなのかについて考える多くのヒントが、この本には詰まっています。

厳しい現実から少年が「未来」を取り戻す物語を通して、自分を考える!『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』

 脳外科医の方が書かれていますが、決して医学の、専門的な難しいお話ではありません。著者の実体験を基にしたストーリー仕立ての本です。貧困と家庭崩壊から少年が「理想の未来」を取り戻すまでの物語。その物語を通して自分を考える、いわば追体験型の自己啓発本です。ハウツー本というよりも、エモーショナルに自分の未来や将来について考えることができる一冊です。世界20カ国語以上で出版されベストセラーになったそうです。

自己分析力が身につく私小説型「人生のワークシート」!『自分らしく生きるための自己分析』

 この本では、実在する人物(著者)の人生を小説化しているため、読んで感情移入し追体験をしながら自己を分析することができます。この前の本と同様、追体験型の自己啓発本。多くの失敗から自分の強みを見つけていくお話です。巻末には付録として分析用ワークシート付いています。自分らしく生きるためのヒントが、ここでは見つけられます。

自分が納得できる生き方をしたいあなたへ!『自分の人生が愛おしくてたまらなくなる100の質問ノート~自分を最強のパートナーにするセルフコーチング』

 人生には、全ての人に当てはまる正解などありません。しかし、死ぬときに「自分の人生は最高だった!」と思えたら、その人生はその人にとっての正解なのかもしれません。そういう自分が納得できる生き方をしたい人におすすめの一冊。ワークブックを書き進めながら、アンケートに答えるかたちで、自分と向き合うことができます。カジュアルに、自分の将来や自分のことについて考える本です。

「自分の強み」が知れて、「自分の居場所」がわかる!『自分を知る練習 人生から不安が消える魔法の自己分析』

 「自分の長所や強みがわからない……」という悩みを抱える高校生をまま見かけます。いまいち自分に自信が持てず自己肯定感が持てない、そんな人におすすめです。自分を知らなければ自分をどう活かすかもわかりませんが、それと共に合わせて自分を評価することも必要です。そうすることで、将来の「自分の居場所」も見つかります。ワーク式。

才能を再定義して、「自分の才能」を発掘する!『世界一やさしい「才能」の見つけ方 一生ものの自信が手に入る自己理解メソッド』

 「才能」も「強み」と共によく出てくるテーマです。そして、「自分の才能って何だろう?」と答えに窮する高校生も多いです。この本では、才能とは何かについて定義し直し、3ステップで自分の才能を発掘することができます。これは、上掲の私の記事で以前紹介した『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』に続いて出された、同じ著者による後継本です。わかりやすく実践しやすい内容で、評価も高いです。前著『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』と合わせて読むと、より自己分析がはかどります。

まとめ ~自分について考えて自分を知ることで、「将来の自分の活かし方」がわかる!~

 今回の記事は、上掲の前回記事のような「将来の職業選択のためのブックガイド」というよりも、もう少し視野を広げて「自己分析をして自分の人生プランを立てるためのブックガイド」としてまとめてみました。参考になれば幸いです。

 自分の長所や才能が見つからずに困っている生徒をよく見かけます。また、それに伴って自分の「やれること」や「やりたいこと」がわからないと嘆いている人も多いです。私を始め、大人の本音を言えば、「大人になっても自分が何かは十分にわからない」です。どんなに長く生きても、自分をわかりきることはありません。ですから、自分を知ろうとする営みそのものが人生とも言えますから、今「自分で自分がわからない」からと言って落ち込むことは全くありません。

 しかし、生き続ける限り、人生は続いていきます。そして、ある人生のポイントやステージでは、人は必ず何らかの選択をしなければならない、それもまた人生です。その一つが大学選びや職業選びなのだと思います。そんなとき、その選択をするための手がかりとして、自分が今のところどういう人間なのか知っておくことはとても大切だと私は考えます。

 ですから、こうした本などを活用して、自分がどこの大学に進学し何を学び、そしてそれを活かして社会でどのように活躍したいのか、これを機会に考えてみてください。それは、この後に控える受験対策の大きな助けになるでしょう。


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