見出し画像

指示語は、接続詞より「つなぎ言葉」として重要!小論文・志望理由書のキーポイント!

更新日:2026/01/14

 小論文・作文指導者の〆野が普段の添削・採点指導で教えている、文章作成における基本事項を紹介するのが、このシリーズ【文章作成の基本】。

(〆野の自己紹介はこちらから見られます。)


文章展開の要は、接続詞よりも指示語である。

 逆説的な言い方になりますが、文章展開(文をつなぐ)で重要なのは、接続詞ではなく、実は指示語の方です。やたらと接続詞で強引につないでいくよりも、指示語をうまく使った方が、自然な文章展開となり読み手に伝わりやすい文章になります。

 接続詞と同様に、中高生のみなさんの文章を見ていると、指示語の使い方が恣意的なケースが多いです。中には、指し示すもの(指示内容)が明確でなかったり、存在しなかったりするため、内容が伝わらない文章もあります。指示語を使う以上、それが文章の何を指し示しているのか、その指示内容を明確にするのは、まさに文章作成の基本です。

 しかし、「基本」は、「簡単」、「イージー」ということではありません。いわゆる「うまい文章」は、指示語の使い方がとても巧みです。指示語によって「前の内容を受けながら後ろにつなげていき、内容をまとめていくこと」を適切に行っており、読み手が途中で内容がわからなくなって置いて行かれたり脱落したりすることがないようにしているからです。指示語自体は小学校の国語で学習する簡単なものですが、指示語をうまく使うのにはある程度の訓練が必要であると、私は思います。

 では、どんな訓練が必要なのか。まずは「文章を読むときに、指示語がその文章中でどう機能しているのかについて自覚的になること」だと思います。指示語がどのように前の内容を受けてその内容を後ろにつないでいるのか、またそれによって、どのように内容がまとまっていくのかを、意識的に追うことが大切です。その上で、その指示語のはたらきを意識して、自分の文章でそれを真似てみるとよいでしょう。それによって、読み手に自分の言いたいことをしっかり伝えて、(書いている自分と同じ精度で)内容を理解させることが可能になります。

 とはいえ、具体例がないとわかりにくいですよね。少し長いですが例文を用意しましたので、その文章を使って実際に説明しましょう。

ここから先は

3,416字

¥ 100

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

「記事が参考になった!」と思われる方がいましたら、サポートしていただけると幸いです。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!