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アメリカ最大の輸出品目は「金」になった——ドル体制の終焉と、金18,000ドルが意味すること

「本noteでは、4月17日時点の市場動向を踏まえた私なりの分析と個人的な感想をまとめています。一つの視点として、投資のヒントや読み物としてお楽しみいただければ幸いです。」

53年間、私たちの生活を支えてきたドルの価値の土台が、今まさに揺らいでいます。
これは単なる予測や見通しではなく、マクロ経済学の権威であるStephen Leeb博士は、これを「すでに起きてしまった事象」の事後分析だと述べています。

Stephen Leeb博士

私たちが目の当たりにしているのは、お金というシステムのOSが50年ぶりに書き換えられるような、構造的な転換です。通貨制度が緩やかに変化しているのではなく、といった実物資産が価値の基準として改めて浮上しています。

このnoteでは、ドル体制の終わり、金による決済へのシフト、中国の現物市場戦略、そして銀という素材が持つ代替不可能な価値について、順を追って整理していきたいと思います。

第1章:崩れ始めた「石油・ドル体制」

1973年の合意がすべての出発点

すべての始まりは1973年、米国とサウジアラビアの間で交わされた合意でした。米国が王国の安全保障を引き受ける代わりに、石油の価格を米ドルのみで設定するという約束です。 

これにより、エネルギーを必要とする世界中の国々がドルを求めるようになり、ドルは基軸通貨としての地位を確立しました。エネルギーを買うためにはドルが必要で、ドルを持つためには米国に協力しなければならない——そういう構造が半世紀以上にわたって世界を動かし続けてきたわけです。

カタール攻撃がもたらした「偶然の恩恵」

Stephen Leeb博士はこの現状を、具体的に分析しています。その一例として挙げているのが、カタールのガス田に対するイラン(イスラエル?)の攻撃です。

米国はもともと、フラッキング(水圧破砕法)革命の副産物として生じた天然ガスを、テキサスで燃やして捨てていたほどでした。カタールの施設が損傷し、欧州がエネルギー不足に陥ったことで、米国は結果として世界で最も必要とされるエネルギー供給国になりました。

この出来事はドルに数ヶ月単位の地政学的な猶予を与えましたが、ドル体制の終わりという大きな流れを止めるには至っていません。

それでも変わらない大局

53年間続いた「石油・ドル体制」の前提条件が、今まさに崩れ始めている。
Stephen Leeb博士の立場は明確です。これは「これから起きるかもしれないこと」ではなく、「すでに起きていること」の確認作業だということです。

目の前で進行しているのは通貨の緩やかな移り変わりではなく、半世紀ぶりの構造的な転換なのです。


第2章:静かに進む「金」による決済

米国最大の輸出品目が「金」になっている

今、米国が何で貿易の決済を行っているか、ご存知でしょうか。
2026年2月のデータによると、米国の最大の輸出品目は航空機でも農産物でもなく、「非貨幣用の金」でした。直近5ヶ月のうち4ヶ月で、金が最大の輸出品目になっています。

1971年に金本位制を廃止したはずの米国が、公式な発表もないまま、日々の取引記録を通じて静かに金による決済へとシフトしています。政策として宣言されているわけではないのに、データが現実を示しているという点が重要です。

財務長官の姿勢が示すもの

これに呼応するように、スコット・ベッセント財務長官は、金を「最高の投資」と表現しています。

米国の財政を統括するトップが金価格の上昇を肯定しているという事実は、見逃せません。これが政策的な意図を持つものかどうかはともかく、方向性は明確です。

金価格18,000ドル説の根拠

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