銀、350ドルへの道ーーコモディティスーパーサイクルの現在地

コモディティは、ほとんどの投資家のポートフォリオで軽視されています。金、銀以外、金融関連のYouTube等でもほとんど話題に上りません。株式でも債券でもなく、「よくわからないもの」として後回しにされやすい資産クラスです。
今日は銀を中心にコモディティの現在地を見ていきたいと思います。

第1章 コモディティのスーパーサイクルとは何か
定義と基本的な仕組み
コモディティのスーパーサイクルとは、商品価格が複数年にわたって広範に上昇し続ける現象です。短期的な景気変動ではなく、需給の構造的なシフトによって引き起こされます。
典型的なサイクルの持続期間は8〜15年。価格の上昇は特定の商品に限らず、複数のコモディティセクターにまたがって現れます。主な原動力となるのは、世界規模の工業化、通貨・金融システムの転換、エネルギー構造の変化、地政学的な出来事といった大きな変化です。
「今がスーパーサイクルだ」とわかる兆候
スーパーサイクルに入ったかどうかは、以下の点から判断できます。
・定期的な価格調整(一時的な下落)があっても、コモディティ価格が複数年にわたって上昇し続けている
・供給不足が構造的、持続的に続いている
・需要が新たな要因によって拡大している
・通貨、金融システムが不安定になり、実物資産への需要が高まっている
1971年以降、明確なスーパーサイクルは2回ありました。
・1971〜1980年のサイクル:金本位制の終焉とオイルショックが原動力
・2000〜2011年のサイクル:中国の急速な工業化が原動力
これらはいずれも、単なる景気回復とは異なる構造的な変化を背景にしていました。

なぜ銀に注目するのか
銀は「通貨としての側面」と「産業用金属としての側面」を同時に持つ点で、他のコモディティとは性質が異なります。金と同様に価値の保存手段とみなされる一方、太陽光パネルや電気自動車、半導体製造など、現代の産業に欠かせない素材でもあります。
この二重の需要構造が、スーパーサイクル局面において銀の価格上昇を他の金属よりも大きくする可能性を生んでいます。

第2章 過去のスーパーサイクルで銀はどう動いたか
1971〜1980年:銀が圧倒的な強さを見せた10年
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法定通貨の増刷と膨張する国家債務危機から資産を守り抜く「資産防衛」の観点から、金・銀・銅をはじめとする「実物資産」およびコモディティの構造…
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