猫短歌:ヤるときゃヤるにゃのよ
「イヤだって」鳴いてる猫の毛玉取りクリーンヒット頬にグーパン/銀猫
「いやだって」ないてるねこのけだまとりくりーんひっとほほにぐーぱん
こちらの猫様、猫短歌のヘッダー写真を探しているときに、高確率で使わせていただいているのですが、このお写真は迫力満点ですね。まさに「猫パンチ」クリーンヒット前って感じです。しのあや様、ありがとうございます。
次女猫17歳は、長毛猫です。毛質がぱやぱやで、大変絡みやすいので、こまめな手入れが必須です。一般的に「ブラッシング」といいますが、彼女の場合はブラシでは整えられないので、コーミング(櫛)が基本です。
猫は年を取ると自らグルーミングをしなくなるとも言いますが、彼女はまだまだ「自分のことは自分でする」という意思が強く、一生懸命グルーミングし、時には猫天気予報を間違える(笑)訳ですが、このグルーミングが毛玉生産の一因とも言えて、飼い主としては何とも複雑です。ヤメテとは言えない。
若い頃はよかったのですが、老齢になると猫も脱水気味になってきます。彼女はトリプル病気持ちでもあるので、三日に一度、自宅で点滴をしています。
そのおかげで、毛玉生産数は何とか落ち着いているのですが…
はい、話が飛躍しましたね。脱水とグルーミングと毛玉生産の関係とは、というところから。
妙に毛玉の数が増えてきたときがあって、主治医に聞いてみたのです。すると、「脱水状態になると、唾液の粘度が高くなるのでね」とのこと。
つまり、脱水状態になると、唾がベタベタになってくる訳です。その唾液でグルーミングをすると、本猫は整えたつもりであっても、乾くと毛が固まってしまうと。なるほど、理屈に適っています。
コーミングは、猫様が嫌がったら止める、というのを基本にしています。最初のサインは、ぶんぶんとしっぽを振ること。わんこと違い、猫様のしっぽ振りは「いやだよ」の意思表示です。
ここでちゃんと止めることができれば、グーパンに見舞われることなどないのですが、そこが人間、いや、わたし。「もう少しでここは解れるんだってば」なんて思ってしまい、「ごめんねー、もう少しだからねー」と猫撫で声を出したって、猫様はがまんしませんから。ぶんぶんしっぽから全身イヤイヤになり、「もうやめてー」という鳴きになり、そして、
「うぉっ」
と、猫パンチを見舞われると。爪を出していないところが、彼女のやさしさです。おかげで流血にはならずに済みます。捨てゼリフは「シャーッ」です。いえ、捨てゼリフではありませんね。悪いのはこちらだから。
そんな次女猫とのコミュニケーションを、あと何年続けられるだろうか。なんて思いが過るのも確かなことで。トリプル病気持ちとは思えないくらい元気なので、ハタチまでいけるんじゃないかとか思っちゃうんですけど。
この短歌は、「短歌記念日」のお題「拳」で詠んだものです。
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