【創作メモ】 『歳月』あとがき
年齢のせいでしょうか、最近、過去を振り返ることが増えたように感じます。
音楽や映画、小説・漫画も、新しいものに触れるより、昔聴いた、観た、読んだ作品をリピートして、感動を反芻することが多くなりました。
サブスクや動画サイトが発達した現代、それらの「思い出」は簡単に手に入ります。感動、反芻し三昧です。
さて、この度投稿した『歳月』は、毎度恒例の、なみさんの主催する「noteでBL」企画のために書いたものです。
この企画には、毎回制約が設けられるのですが、今回提示されたルールは、「ふと、振り返るとそこには」を書き出しにした「過去回帰や回想無し」の3000〜5000字のブロマンス〜BL小説。
めちゃくちゃストイック…!
書き出しの部分は、概ねクリアできそうな予感がしていたのですが、「過去回帰や回想無し」、これが実にネックでした。
というのも、冒頭に書いた通り、現在の私は「思い出し」フェチです。そしてこれまで書いた小説を振り返ると、私はめちゃくちゃ「過去回帰や回想」を多用している…
人間、癖を封じられるのは、地味にきついものです。
苦肉の策で思いついたのが、「同じ状況をデジャブのように繰り返す」小説でした。これなら、過去回帰や回想シーンを作らなくても、「かつて」を想起させる場面を描写できる。
そこで、全章の冒頭を、「ふと、振り返るとそこには」で揃えることにしました。
さらに、ルールを記載したなみさんの記事には、まるで蜘蛛の糸のような、こんな救いの一文が…!
「台詞や話の流れでちょっと思い出す程度は大丈夫」
正直、この一文に藁をもすがる思いで何とか書いたのが、今回投稿した『歳月』です。
読んでくださった方がどう感じるかは分からないのですが、私としては、現在進行形で進んでいくのに、過去の色がどんどん濃くなってくるような、不思議な雰囲気の作品になったなぁと思っています。
恋愛度数で言うと、BLとブロマンスのちょうど中間くらい?
制約のおかげで、また新しい扉が開けた!とりあえず満身創痍ではあるが…
本編と合わせて、あとがきも読んでくださった方、どうも有難うございます。
そして、毎度ではありますが、企画を主催してくださっているなみさんにも御礼申し上げます。次回もぜひ、修行させてください…!!
企画の趣旨についてなみさんが書かれた記事はこちらになります↓
