デカい鯨とデカい仏像
シアターの存在を忘れていた。
小さい海老
ということで先日行ってきました「鯨と海の科学館」。岩手県は山田町にある小さめの科学館は、以前なんとなくGoogleマップを眺めていた時に発見してからずっと気になっていた。特に何もやることがない土曜の朝にはたと思い立ち、いそいそと着替えて車を出す。
三陸沿岸道路を突っ走って2時間弱。岩手県は山田町に到着。降り口から科学館の間に道の駅があったのでちょっと寄ってみた。「道の駅やまだ おいすた」。結構デカい。

着ぐるみだった
産直コーナーには大きめの生簀が設置してあって、隅の方に伊勢海老の群れが佇んでいた。ここ最近の海水温上昇に伴って三陸沖でも伊勢海老が獲れるようになったらしい。どれも小柄なサイズに見える。このサイズなら取らんでも良くない?資源の持続性的な話でさぁ。知らんけども。

お土産として「山田の醤油」をミニボトルで購入。地元産の甘い醤油との事。刺身にピッタリなんだとか。併設の食事処で昼飯にしようかと思ったけど、朝が存外多かったようで全然空腹じゃない。次来たときに食べよう。海鮮丼がすんげぇ美味そう。
デカい骨

昼食をスキップして目的地に到着。風が強い。激寒。駐車場から階段を上り入口へ。だいたい3階くらいの高さに入口がある。それを丸ごと飲み込むような位置に津波到達のマーク。海の恐ろしさと、あの夜の気配を思い出す。二度とゴメンだね。

大人料金300円。やっす。もっと取っても良いんじゃない?チケット購入時にシアターを案内された。ちょうど何らかの3D映像を上映するところらしい。まずは展示を見たいかな。後で見させて貰います。

受付を過ぎるとお出迎えするのがこの鯨。体長約18mのマッコウクジラの実物大模型。デカすぎ。このままこっちに飛び込んできそうだ。鯨ってこんなにデカいんですね。デカすぎてちょっと怖い。海洋恐怖症が少し分かるような気がする。

順路を進む。3階相当の入り口から螺旋状に下っていく造りのせいか、心なしか進むにつれ温度が下がって行っているような。寒い、寒いですよここ。海中をイメージした青い壁紙がより体感温度を下げる気がする。もしかして室温も海中をイメージしてる?だとしたら余計なお世話かもしれませんよ。正直掲示文とか飛ばして読んじゃっているもん、寒いから。

地元の呼び名が併記されてるの良いっすね


腕を組みながら険しい顔をして眺める。これは真剣に知見を深めているからではなく、寒いからです。順路の途中に別室に続く道があった。鯨の骨格標本を展示している部屋らしい。どれどれ。見てみよう。


さっき見た18mマッコウクジラの骨格らしい。骨を間近で見るとより大きさを感じ取れる。これに肉とか皮膚とかヒレが付くんでしょ?さらにデカくなるのか。海中で出会ったら色々諦めるかもなこの迫力。そもそも海中に行かないけども。


不同意なポルノ
デカい像

どれくらい滞在しただろうか。ブルブル震えながらもすべての展示をじっくり見て外に出た。満足しました。300円以上の価値はあるんじゃない?お子様なんて150円ですよ?
車に戻ってちょっと考える。実はこの後の予定を全く考えていなかった。ここからほど近い本州最東端を目指すか、さらに南下して「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったらしい「蓬莱島(ひょうたん島)」を見るか。悩みながらGoogleMapを眺めていると「大観音」の文字が。おっ。「大」観音ですか?デカい鯨の次はデカい観音様か。よっしゃ見に行こう。

30分ほどで到着。ちょっと離れた駐車場に車を停めて歩く。その途中、ふと視線の先に動物を見つけた。野生の鹿である。鹿がいるんですか?野生の?豊かですねぇ自然。

初めて野生を見たもんだからテンションが上がるぜ。写真を撮りまくる。他にも人がいたけど意外とみんな素通りしていった。写真撮らないんですかみなさん?野生の鹿ですよ?

正門をくぐり、拝観料を支払って先へ。観音様まではエスカレーターで行くらしい。ハイテク。

普通にびっくりして声が出た
長いエスカレーターで観音様のもとへ向かう。前後に誰もいない。ひとり孤独に観音様への道を往くってなんだ、死後の世界を体験してんのかよ。エスカレーターを降りてさらに坂を上る。秋が終わる気配が風に乗って漂っている。銀杏臭さという気配が。くっせぇ。

こちらが「石應禅寺 釜石大観音」ですね。13階建て全長48.5mの鉄筋コンクリ製。1970年に完成したらしい。結構昔からあるんすね。胸に魚を抱えているのは「魚籃観音」という観音様だから。魚売りの美しい娘が亡くなって、その数日後に墓を掘り返すと屍が無く、黄金の鎖骨だけが残っていて、「観音様の化身だったんだ!」ってなったらしい。なんで鎖骨?
観音様の内部には拝殿なり事務所なり色々あって、デカい仏像というより仏像の形のお寺といった感じ。観音様の胴体を貫く螺旋階段を登ると胸元の展望台に出られるらしい。よっしゃ。13階分の階段上ったるわい。

「僕の体力だとヒィヒィ言うかな」なんて思っていたけど、内部には「三十三観音安置室」とか、「万体観音」「千体観音」とか見どころがあったし、1階上るごとに七福神の木造が安置してあったりで、休憩も兼ねてそれらを拝みながらゆっくり上ることができた。なかなか面白いじゃないすか観音様の体内。結構好きな感じだ。

展望台に出て海を眺める。風もなく、穏やかな空気。銀杏の臭いはここまで上がってこない。ふと津波の事を思い出す。この場所は高台に位置しているから、釜石の人はここに避難してきたかもしれない。観音様の足元で、迫りくる津波に恐怖し、きっと観音様を拝んだ人もいただろう。もしかしたら少し離れた釜石の市街地からも拝んだ人がいたかもしれない。だとしたら凄く意味のある建築物だな。信仰というより、心の拠り所として。良い場所っすね、「釜石大観音」。
13階分の階段を下って外に出る。すれ違いで少年サッカーチームの団体がドヤドヤと観音様に入っていった。外の景色をカメラに収めていると頭上から「高ぇ!怖い!押すなよお前!」なんて声が降ってくる。早いな、もう展望台まで登ったのか。お前ら絶対競争したろ。
売店の近くに喫煙所を発見。煙草に火を着けて横のドアを見るとこんな張り紙が。

観音様の体内にトイレを作るなよ。
美味い麺
そこから盛岡市まで移動して夕飯にした。ルートと時間的に帰りは東北道を使った方がよさそうだったので。釜石から盛岡に向かう道、夕暮れに通ると山肌が綺麗でした。

「盛岡三大麺」なんて申しますけれども。わんこそば、じゃじゃ麺、冷麺の中ではじゃじゃ麺が一番好きですね僕ぁ。肉みそに酢とニンニクを入れて食べるのが最高です。いつも「白龍」にばかり行っていたので、たまには違うお店に。「じゃじゃ麺 だるま」さん。シメのチータンタンが生卵じゃなくてかきたまスープだった。なるほど、そういうのもあるのか。美味しかったです。
腹ごなしに夜の盛岡を散策。盛岡城跡の東側はあまり歩いたことが無く新鮮だった。通りの奥にデカい鳥居が見える。あれが盛岡八幡宮か。良い佇まいだ。そのうち行ってみよう。辺りには飲み屋が点在していて、どれも歴史がありそうな店構え。良いですねぇ。次は宿を取って居酒屋探訪でも敢行すっかな。
青い餅
帰路に就く。結局帰りは東北道を使わず、なんとなく下道で帰った。この後の用事がなくなったので。盛岡市を出るかどうかの地点で、前を走る車が飛び出したタヌキを轢いてしまった。あらら。跳ね飛ばされたタヌキはピクリとも動かない。可哀そうだ。これは人間が悪い。早く人間は絶滅した方が良い。嘘です。成仏してくれ、タヌキ。

帰宅して一息ついた後、自分用に購入したお土産のひとつを開封。こちら道の駅で購入しました「山田せんべい餅」です。なんだこれ。
どうやら山田町には「山田せんべい」なる500年の歴史を持つ黒ゴマ煎餅があるようで、これはその生地を餅に仕立てた物なんだとか。そうか、黒ゴマの生地に黄色いきな粉をまぶしてるから青く見えるのか。意図した青じゃないのか。
ちなみに味は美味しかったです。歯切れの良い餅が美味い。また見かけたら買いたい。

と思ったら青大豆&青1号の文字が。おい、意図した青色じゃねぇか。
