38歳、サービスマン。技能グランプリに出てみようと思った理由
まず最初に、少しだけ説明を。
「技能グランプリ」 は、全国の職人たちが“自分の技術”で勝負する大会。
料理人、建築、理美容、和裁、そして《レストランサービス》もその一つ。
私が出るのは「レストランサービス職種」 で、
スパークリングワインの抜栓、デキャンタージュ、
フィルタージュ、デクパージュ、クレープフランベなど、“サービスの技術そのもの”が問われる競技。
……と、こんな感じの大会です。
(めちゃくちゃ緊張しそう。)
さて、ここからが本題。
■ 38歳の今、ふと立ち止まった
38歳になって、仕事もある程度できるようになってきたし、責任者としての立場もある。
家族もいるから、毎日バタバタしながら過ごしている。
そんな中で最近ふと、
「このまま“何となく”の感じで働き続けていいのかな?」
と思うことが増えてきた。
仕事は嫌じゃない。むしろ好き。
ただ、“本気で技術と向き合う”みたいな時間は、しばらく持てていなかった。
■ 最近、音楽系のアニメ作品をいくつか観て、
「一つの技術に夢中になる感じ」が羨ましくなった
深夜にたまたま観た音楽系の作品があって。
楽器を練習する人たちの姿が印象的だった。
できない音が続いてイライラする感じ
何度も同じところを繰り返す地味な努力
ちょっと上手くなった瞬間の顔
仲間との演奏で空気が変わる感じ
なんか、そういうのを観ていて、
「ああ、いいな。こういうの」 と思った。
自分も昔はこういう“熱”みたいなものを持っていたはずなのに、気づけば少し落ち着きすぎていたというか。
良く言うと安定、悪く言うと“慣れ”みたいな。
■ 技能グランプリに出ようと思った理由はシンプルで
「技術を確かめたい」
「お客様に胸を張れるようになりたい」
「ちょっとくらい本気になってもいいかな」
本当に、これだけ。
たいそうな理由はない。
でも、こういう“シンプルな理由”のほうが
自分の人生ではけっこう大事だったりする。
■ 本気になるのって、正直ちょっと怖い
38歳で、職場でも責任者で、家族もいて、
体調も完全じゃなくて。
その中で本気で練習を始めるのって、ちょっと怖い。
できないところが露骨に出る
若い出場者たちの練習量に圧倒される
技術の差を突きつけられる
結果が出なかったら普通に凹む
でも、怖いならやってみてもいいかな、と思った。
避けてきた理由も結局はそこだし、
それなら一回向き合ってみようと。
■ 技術を磨くのは「誰かのため」より
「自分のため」がしっくりくる
サービスって「人のためにやる仕事」に見えるけど、
技術の練習って実は自分のためでもある。
自分が納得できる動きをしたい
自分の技術を信じたい
自分のサービスに責任を持ちたい
こういう気持ちを満たすために技術ってある。
そして技術が整うと、結果的にお客様のためにもなる。
■ 挑戦を決めた瞬間、
「まあ、やってみるか」という感じになった
決意というよりは、
なんかちょっと肩の力が抜けたような感覚。
「やれる範囲でやってみよう」
「結果じゃなくて、向き合う時間に意味がある気がする」
最近はそんなふうに思っている。
■ というわけで、38歳のサービスマン、挑戦します
派手な挑戦ではない。
人生を大きく変えるようなものでもない。
でも、自分の中で小さな火がついたのは確か。
技術を磨きたい
もう一度、自分の動きに責任を持ちたい
本気になってみたい
そんな気持ちで、技能グランプリに出ることにした。
結果がどうなるかはわからないけど、
この挑戦の記録を、noteに残していこうと思う。
38歳の挑戦記。
ここから始まります。
