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なぜみんな商業イラストレーターになりたいの?

先日大阪で開催しました、中村佑介さんとのトークイベントにおいて、参加者の方からいただいた質問の中にあった言葉です。

会場では、この中の「商業はAIが淘汰する〜」部分に焦点を当てて2人で回答をしました。

もちろんAIに置き換わる(すでに置き換わっている)分野はあるでしょう。ただしすべてがそうなることは考えにくいですし、置き換わっていく分野はそもそも自分のクライアントにはなりえないので、無理に追わなくていいのではと思います。

また、誰もがAIでイラスト簡単に出力できるようになった先には、誰が描いたかといった独自性・希少性、AIを使わずとも絵が描けることの価値や存在感は相対的に上がって行くのではないかと考えています。

そうした意味でも、デザインフェスタやコミティアなどの即売会で収入を得られる力、「オリジナル作品のブランディングを極めるのが大切」というお考えについては私も同じ意見をもっています。

と、ここまでが会場でお答えした内容でした。


なぜみんな商業のイラストレーターにそんなになりたいのでしょうか?


じつは個人的にはAIについて書かれた部分よりも、↑この言葉の方が目に止まりました。おそらく質問者の方に商業を否定するような他意はなく、純粋に知りたかったのだと思います。

会場でお答えできなかったのでnoteに私なりの考えを残します。

まず前提として、私は商業(いわゆるクライアントワーク)を収入を得るメインの手段としています。しかしそれと並行して個展やイベントなどでオリジナル作品や商品の販売といった作家活動にも力を入れていますので、商業・非商業、どちらの良さもわかっているつもりです。

その上で思うのが、商業と非商業では目的が少し違うのではないかということ。

商業の場合は、あくまでもクライアントのため、クライアントに貢献するため、ひいては社会を良くするために絵を描くことが目的なので、そこに過度な自己表現やオリジナリティは不要だと考えています。(もちろんあってもいいのですが)

対して非商業の制作が向き合うのは個人、ファンの方です。作品そのものに価値や魅力を感じてもらう、活動を応援してもらう、イラストを通して交流をし、親交を深めるのが目的です。自己表現として自由に描ける分、オリジナリティを生み出す難しさも感じます。


この2つがうまく重なり合って、いいとこどりの活動ができれば最高で、どちらかに絞る必要はないと思っています。実際にうまくバランスを取りながら活動している人も多くいます。


なぜみんな商業のイラストレーターにそんなになりたいのでしょうか?


以下がこの質問に対する答えです。

ちなみに私は、商業イラストレーターにどうしてもなりたい!と思ってなりました。それはなぜか。個人的な考えを元にした回答なので、"みんな"の考えを代弁するものではありません。あくまでいち意見としてご覧ください。


商業に軸足を置いた方が生計を立てやすいから

毎日、毎週、毎月、生活のために収入を得るには"仕事"にした方が良い。同じ駆け出しの時期であっても、まず食べていくことを考えると、じつは非商業よりも収益化のハードルが低いと思っています。(※もちろんどちらも簡単ではない)


描いたイラストが社会の中で機能してほしい

上にも書いたとおり、社会を良くするために描きたいという気持ちがあった場合、それは商業でしか実現できないことも多くあります。私は個人的に描いたイラストが社会の中で歯車のひとつとなり、機能として役に立ってほしいという思いが強いため、商業にこだわっているところがあります。これは元デザイナーという経験も関係しているかもしれません。


自分一人ではたどり着けない場所へも行けるから

自分の力だけでは到底及ばないところへ、クライアントとタッグを組むことでたどり着けることができます。描いたイラストが日本中、世界中に広がるチャンスがある、それは大きなモチベーションになります。


そもそも誰かのために描くのが好きだから

幼少期から誰かに絵を描いて喜んでもらうことが好きでした。それは今も変わらず、人から頼まれて描くことは大きな喜びです。こんな絵描ける?というオーダーにどう応えるかという工程に、特に楽しさを感じます。


以上です。なぜ私が商業イラストレーターになりたかったのかを自己分析したお答えでした。

4つめの回答、そもそも好きかどうかの違いやん!というところに集約されてしまいそうな気もしますが、イラストで誰かの役に立てることは多くの人にとって喜びであることは間違いないと思います。


ここまで書いておいてなんですが、クライアントワークだけやっていけたらそれで満足!という意味ではありません。冒頭でも書いたように「オリジナル作品のブランディングを極めるのが大切」ということは、今後ますます考えて行きたいと思っています。個展もイベントも商品開発も、並行してやっていきます。


でもどうなんでしょうね?確かに昔に比べ、クライアントワークに依存せず活躍・成功している人の数は増えているいますから、わざわざ商業イラストレーターを目指す必要はないと考える人も多くいるでしょう。時代とともにそのあり方が変わっているのも感じています。


みなさんはご自身のこれからの活動について、どうお考えでしょうか?ぜひいろんな方のご意見をお聞きしたいです。




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今回のご質問をいただくきっかけとなった中村さんとのイベント。終演までにお答えしきれなかった質問に、Xのスペース生放送で2人揃ってお答えすることになりました!本音の話”の続き”です!

生放送はどなたさまでもお聴きいただけますが、アーカイブは大阪のイベント参加者のみ配信予定です、ご了承ください。

ご興味を持ってくださった方は 8月4日(月)20:00〜 、ぜひお気軽にご参加ください。よろしくお願いいたします!



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