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生きていくために描くのではなく、描き続けるために生きる

SNSでイラストレーターの年齢の壁が話題になっています。

イラストレーターが40、50超えてクライアントワークだけで食べていけるのはごく限られた人だけです。予算は限られているのでギャラは上がりません。スタイルを確立し生き残ってるベテランだけがこうすれば良いとSNSで発信し、辞めた人は何も言いません。請負仕事だけをしていては危ないです。

 大図さんのポストより引用:https://x.com/makotooozu/status/1899505063837814843

おそらく大図まことさんのこのポストがきっかけです。

TOKYO PiXEL. shop & galleryのオーナーとして若手クリエイターを発掘・応援する立場であり、ご自身もクロスステッチデザイナーとして活動するクリエイターでもある大図さん。その経験や知見をもとに後進のクリエイターのことを考えた発信を普段から続けられています。

私は大図さんとはギャラリーで何度かお会いしてお話したことがあるのですが、クリエイターが食べていくにはどうすればいいのかについてとても真剣に考えてらっしゃって、実際にいろんな行動を起こして数々の成果を上げられている方です。クリエイター思い、アイデアマンであり有言実行の人、尊敬しています。


イラストレーターとして請負仕事だけでずっと食べていくのは大変だから、ほかにも収入の柱を持ったほうがいいですよ。

今回のポストはそうした考えが元にあって投稿されたのだと思います。請負仕事に依存せず自分自身で生み出せるコンテンツを持つことや、量をこなして稼ぐだけではなくストック収入があると良いなど。これについては私もそのとおりだと思いますし、同じ考えを持つ人も多いでしょう。


では何が今回そんなに話題を呼んでいるのか。おそらくこの40、50という数字だけが切り取られる形で派生してしまったためだと思われます。大図さんが言いたかったことは長いキャリアの中で考えなければいけない課題の話であって、この数字が重要なのではないはずです(←ここ大切)。

そんなふうにして話の本筋から離れてひとり歩きしてしまった40、50、危ないという言葉。たしかにそれを見た人が不安になる気持ちはわかります、なぜならわたしも43歳ですから。


イラストレーターに限らず、フリーランス40歳の壁というのは以前からよく言われていることで、それについては過去にnoteを書いたこともあります。(書いた当時は37歳でした)

私は20代前半からイラストレーターとしての活動を続けているので、この年齢の壁の意味はよくわかります。これから10年20年と、ずっと変わらず同じことを続けるというのは難しいだろうと思っています。

本筋から離れた年齢の話題の方に乗っかることになりますが、今回はよい機会なので40歳を超えた私が、これから自分はどうしたいのかについて考えてみることにしました。


現実的な話としてクライアントワークだけで自分が何歳まで仕事を続けられるのかはわかりません。絵を描くことがたまたま仕事になっている今はラッキーな状態だという自覚もあります。それがこの先ずっと続くとも思えません。

もしクライアントワークだけで食べられなくなったらどうする?

商業イラストレーターとしての活動はいさぎよく辞めて他の職を探すと思います。残念ながら今の私にはクライアントワーク以外の収入だけで家族を養っていける力はありません。家庭や生活を犠牲にしてまで専業のイラストレーターに固執することはできないので、きっぱりと辞めます。

食べられなくなればその状況を受け入れる。もちろんそうならないように手は考えますし、あらゆる努力は続けるつもりです。(大図さんがおっしゃっているのもそういうことですよね。)

仕事ではなくなったとしても、絵を描くこと自体をやめることはないかなと思います。お金のためだけに描いているわけではなく(もちろんお金大切ですが)、ただ描くことが好きだからです。思えば仕事になる前はそうやって描いていたわけですし、元に戻るだけの話です。


「生きていくために描く」のではなく「描き続けるために生きる」ことを究極の目標にすると少し不安が和らぎます。そして40・50代はむしろまだまだこれからだと思えてきます。個人的には80歳くらいをピークにするつもりで続けたいです。(それには健康の維持が最優先になりそう)

どこに主軸を置いて考えるかは大切です。私の場合はそれが商業イラストレーターにこだわり続けることではなく、楽しく描ける状況を長く続けれられる環境を作ることの方が優先順位が高いのです。

理想論だよ、現役イラストレーターのくせにぬるい考えだと言われればそれまでですが、どのようなかたちでも死ぬまで描き続けられる人生はいい人生だと思える気がしますし、それを目指すだけの価値があると考えています。


いかがでしょうか、ガッツが足りないんじゃないの?と思われたかもしれませんが、私はずっとこんな感じで今まで生きてきました。この調子で今43歳です。

このまま50、60まで活動する姿を見せ続けることができたら「なんだ、長くやれてる人もいるじゃん」と思ってもらえるようになるかな?そしたら安心できる人も増えるかな?それを目指すのもいいなぁ。

そんな、自分自身のこれからを考える良いきっかけをくださって、どうもありがとうございました。

みなさんはどのようなお考えをお持ちでしょうか?



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