見出し画像

『仕事は楽しいかね?』 読書共有【第5弾】

本記事にはプロモーションが含まれています。

はじめに

今回はデイル・ドーテン『仕事は楽しいかね?』(野津智子訳、きこ書房、2001年)からの共有です。

本書は自己啓発書の中でも有名な本で、物語形式でとても読みやすく、仕事(働きがい)や人生(生きがい)を考える上で有益なヒントがたくさん詰まっています。

内容としては、中年サラリーマンの主人公が老人マックスとの出会いを通して「仕事は楽しいかね?」というシンプルな問いかけを軸に対話を重ねていく中で、自分自身の働き方や生き方についての可能性を発見していくストーリーです。

仕事や人生にマンネリ感を抱きながらも新しいチャレンジに踏み出せずにいる人、また自分自身の働き方や生き方を見直すことで働きがいや生きがいを取り戻したい人、さらに仕事を始めたばかりの人にとっても強くオススメできる一冊です。


本書の主要なメッセージ

◆「試してみることをやめない
仕事においても人生においても、成功するためには「とにかく試してみること」が大切。

◆「毎日、前日と違う自分になる
いたずらに昨日と同じことを繰り返すのではなく、少しでも成長して変化を楽しむ気持ちが大切。

◆「完璧を求めない
最初から完璧を求めずに、まずは行動してみることが大切。

以上の三点をごく簡単に要約するならば、およそ次のように言うことができるでしょう。

完璧主義に陥ることなく色々と試しながら行動を最優先し、日々の成長と変化を楽しむことで働きがいや生きがいが生じてくる。


偶然は発明の父

魅力あるストーリー展開の中、私にとって特に興味深かったのが以下の言葉です。

必要は発明の母かも知れない。だけど、偶然は発明の父なんだ」。

これまでに人類はその時々の「必要」に応じて多種多様な「発明」をしてきましたが、実は「偶然」も立派な「発明」の機会になり得るというのが本書の主張です。

その例としてとても面白いのが、皆様もご存知のコカ・コーラの話です。以下、その概要を簡単に紹介してまいります。

アトランタにジョン・ペンバートンという薬屋がいて、何十種類もの治療薬を考案していた。ある日、ペンバートンが店の奥にある部屋に入ると、従業員の2人が、ペンバートンが新しく作ったシロップ状の頭痛薬を水割りで飲んでいた。別に頭が痛かったというわけでもなかったようだ。ペンバートンも興味をそそられ、それを自分でも飲んでみると、意外にも美味しいことに驚く。これをソーダ水にしてみるとさらに良いかも知れない‥‥。

これが、のちのコカ・コーラというわけです。
また興味深いエピソードとして、コカ・コーラのロゴは広告代理店やデザイナー考案のものではなく、ペンバートンの仕事パートナーが売上記録ノートに書いていたものだというのも、偶然の良き産物の例だと考えられます。


考察

上記のように、「偶然」は「発明」に繋がり得るもので、その偶然は私たちの日常でも転がっているものです。ただ、その偶然を偶然としてスルーするのではなく、注意深く発明的視点を持って捉えることができるようになると、通常とは違った発想ができるかも知れません。

もしペンバートンが従業員をただ叱りつけるだけで終わっていたら、コカ・コーラの存在は日の目を見なかったかも知れません。従業員の不正行為をも一旦は否定せずに、むしろ面白いと思い、その意味を考えてみるというのが、コカ・コーラの発明に繋がったわけです。

これは前回の共有で紹介した「リフレーミング」に通ずるものがあると言えるかもしれません。リフレーミングとは物事の「枠組み(フレーム)」を変えることで、例えばネガティブな感情をポジティブに解釈し直すといったように別の視点からの意味づけを行うことでしたが、この観点はコカ・コーラのエピソードを理解する上でも役立つでしょう。

そして、先ほど本書の主要なメッセージを「完璧主義に陥ることなく色々と試しながら行動を最優先し、日々の成長と変化を楽しむことで働きがいや生きがいが生じてくる」と要約しましたが、このコカ・コーラのエピソードにはこれらの要素が全て詰まっていると考えられます。

日常に転がっている偶然に目を向け直すことで、どんな業種においても何か良い発見や発明がもたらされるかもしれません。常識に囚われることなく、また物事の良し悪しという尺度に囚われすぎることもなく、最終的にそこから何を引き出せるかが大切だと本書を読んで思うようになりました。

このように物事を柔軟に考えることができるなら、一見して失敗に思えたことでも「失敗は成功のもと」という相において理解することができ(リフレーミング)、次のより良い行動に活かすことができるでしょう。失敗の中にさえ面白みを見出せたとき、仕事や人生の捉え方も変わり、試行錯誤の真っ只中においてこそ成長と変化を楽しむ余裕も生まれ、働きがいや生きがいもそのつど新たに捉え返されてくることでしょう。


おわりに

今回も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます。
日々少しずつ閲覧数やリアクション数、フォロワー数も増えてきて嬉しい限りです。今後も最低週1回の更新を目指して頑張ってまいります。

あえて本の要約といったことはメインとせず、私なりの観点から面白いと思った箇所の共有という限定的な内容にしております。それが少しでも皆様の記憶に残り、日々の読書体験の深まりや具体的な行動・実践に繋がるのであれば幸いでございます。

今後とも宜しくお願い致します。

いいなと思ったら応援しよう!

Shunsuke Fujita 応援誠にありがとうございます! いただきましたチップは今後のクリエイター活動に役立ててまいります!