YOU ARE YOU, ME IS ME.
これほどまでに賛否が殺到するとは思っていなかった。
ダメ絶対。と薬物を取り締まるかのように放たれる主張にたじろぐ僕は、あまりにも無知であったのだろうか。
僕はゲイで、付き合っている彼がいる。
YouTubeで彼の子供が欲しいと言ったことがきっかけが、全ての始まりだった。
「代理母。ダメ絶対」
「怖い。発想がありえない」
「他者の体を使うことなく幸せの形を探して欲しい」
このあたりまでは、なんとなく理解できる。
母体を道具扱いして、幸せになろうと思うな。ということなのだろう。
でも僕が言ったのは、
「彼の遺伝子はきっと可愛いだろうから、僕より彼の遺伝子を残したい。」
それだけの話だった。
果てしなく可愛いマテリアルを見つけた。
そのくらいの感覚だった。
にもかかわらず、話題はいつの間にか代理出産の是非をめぐる議論へと飛躍していた。
中にはこんなコメントもあった。
「いやそれはキモイて。自分らのエゴで子供道連れにするなよ、ファンやったけどドン引き。」
正直、思った。
失せろ✨
とはいえ、なぜこの人はそう思うのだろう、と考えるきっかけをくれたことには感謝している。
ところで、そもそも子供は生まれただけで、被害者である。
汚い空気を吸わされるし、災害も、戦争も、病気もある。猛暑日も、極寒の日もあるし、捨てられたりもする。
生きることそのものに、理不尽は最初から組み込まれている。
だから子供がかわいそうだから産むべきではないという理屈を突き詰めると、誰も子供を持てなくなる。
子供を持つことは、異性愛者でも同性カップルでも、多かれ少なかれ親の願いであり、親のエゴでもある。
中でも1番厄介だったコメントは「あなたは拾われたのだから、同じように養子を迎え入れるべきでは?」
もう一度言いたい。失せろ✨
僕が養子であることと、僕がどんな家族を築きたいかは別の話だ。
誰かの人生を見て、君はこう生きるべきだと考えないで欲しい。
僕は養子だから養子を迎える人間でもないし、ゲイだから代理出産を望む人間でもない。
ただ、その可能性について考えたことがあるだけだ。
僕に(誰に対しても)奇異な希望を抱かないで。
こうあって欲しいという願望を押し付けないで。
YOU ARE YOU.
ME IS ME.
