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映画レビュー18:老害ジャッキー大暴れ!「シャドウズ・エッジ」

 80年代に子ども時代を送ったボンクラ少年どもの憧れの人間と言えば、香港カンフー映画界の大スターであったジャッキー・チェンだ。
『スパルタンX』(映画の内容と全く関係のないファミコンソフトもありましたな)『プロジェクトA』『ポリスストーリー』と主演作は日本でも公開され立て続けに大ヒットを飛ばしていた。

 そんなジャッキーもハリウッドに進出して『シャンハイ・ヌーン』とか『ラッシュアワー』でヒットを飛ばし、いつの間にか中国返還後の香港に戻ってきたりもして、それなりに主演映画(とあまりよろしくない噂)も日本に来たりするのだが、すぐに上映が終わって観れずじまい……ということで、個人的にはジャッキー・チェンはオワコンになっていた認識だったんですよ。
この映画を観るまでは……


<あらすじ>
 マカオの街で神出鬼没のサイバー犯罪集団による強奪事件が続発していた。監視システムも乗っ取られ、捜査に行き詰った警察は切り札として、すでに引退した追跡のエキスパート・黄徳忠(ジャッキー・チェン)に協力を依頼する。
 警察の若き精鋭たちとチームを組んだ黄徳忠は昔ながらの操作術と最新テクノロジーを駆使し、「影」と呼ばれるサイバー犯罪集団を追う

 実はこの映画、今作の最大の敵であるレオン・カーフェイも出演している2007年の香港映画『天使の眼、野獣の街』のリメイクなのである。

 話の軸は、変なあだ名をつけるのが趣味なジャッキー・チェンが、自分の判断ミスで亡くしてしまったかつての仲間の娘であるチャン・ツイフォンのメンターとなり、色々と昔ながらの操作術を教えていく。その二人の姿は、かつての香港カンフー映画での、師匠と弟子のような関係だ。「ジャッキーが劇中、犯罪者集団に殺されて、その仇を弟子のチャン・ツイフォンが取る」にでは、と鑑賞中、頭をよぎったりしたのだが、もちろん、そんなことはなかったです。ジャッキー、老害かよ!

 で、敵方のサイバー犯罪集団の方もトップのレオン・カーフェイが義理のイケメン息子たちに明智光秀みたいな謀反を起こされるも、あっさりと返り討ちにして、チャンピオン防衛に成功。こっちも老害かよ! 

 ということでクライマックスは、齢71歳のジャッキー・チェン齢68歳のレオン・カーフェイタイマン肉体バトルを繰り広げるという、老害天下一武道会みたいになるのだが、「少子高齢化は全世界てきな問題なんだなー」と思いつつも、そこはやはり、年老いても流石ジャッキー。アクションはやっぱり観ていて楽しい。

 まあ、老害映画と言うても、同じ老害映画である『トップガン・マーヴェリック』と違って、クライマックスの美味しいところはジャッキーがいただくけど、最後にちゃんとチャン・ツイフォンら若手に花を持たせているので、「ジャッキー・チェンはトム・クルーズと違って大人なんだな」と感心しました。まあ、ジャッキーもトム・クルーズも還暦超えているんですけどね。

 ちなみに、この映画、ジャッキー映画と言えばでおなじみのエンドクレジットでNGシーンがあります。まあ、もうジャッキーも歳なので、『プロジェクトA』の時計台落下シーンとか、『ポリスストーリー』でのデパート屋内でのポール滑降シーンみたいな派手さはないものの、ちょっとウルッとしてしまった。


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