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アダルトコミックの規制強化について

2024年頃から各電子書籍ストアのアダルトコミックに関する販売規制が強化されています。

特定の性癖を描く作品がその対象です。

具体的には「ロリ・ショタ」「近親相姦」「レイプ」といった「NGワード」が含まれる作品が配信停止の対象となっています。

これまで販売が行われていた作品が次々に削除されています。
一度削除された作品は問題となる部分を改変しても再配信できません。
致命的に電子書籍市場から締め出されます。
新規作品についても同じく「NGワード」が含まれるものは配信できません。

これは電子書籍ストアが決済に利用しているカード会社、決済代行会社の意向によるものです。

彼らはブランドルールに則り、倫理的に問題のある作品、犯罪性のある作品を配信している電子書籍ストアに対しカードの利用を制限する方針です。

電子書籍ストアは取引停止を避けるため、問題があるとされる作品の配信を順次停止しています。
交渉の余地はなく、時間的猶予も与えられません。
ストア側としては電子書籍の販売を続けるには従うしかない状況と言えます。

この徹底的とも言える表現の排除を漫画家はどのように捉えれば良いでしょうか?

僕の会社は電子書籍取次サービス「電書バト」を運営しています。
これまで電書バトではアダルト作品についてジャンルや内容のいかんを問わず、各電子書籍ストアへお取次をしてきました。

倫理を逸脱した内容、犯罪性のある性癖を肯定する内容であっても、望まない読者の目に触れないよう閲覧制限がなされ、ゾーニングがなされた場所に限っては販売を行うことは適切であると考えています。

こうした作品が存在すること自体が許せないとする意見があることも承知しています。

しかし、僕たちは表現の自由を尊重します。

電書バトでは、それらの作品に関して今後も審査を拒否したり、お取次をお断りすることは一切ありません。

どのような作品もこれまで通り対応します。

カード会社は作品の内容に関する問題の有無を作品タイトルや紹介文によって判定しているものと推察されます。

NGワード(配信停止ワード)を設定し、おそらくはそのワードが含まれている作品を「問題あり」と判定しています。

一方で作品の内容は検証していません。

そのことは各電子書籍ストアを確認すれば明らかです。
例えば、商品名(= 作品タイトル)と紹介文中に含まれるNGワードを伏せ字にし、書影には「画像」としてそのワードが記載された状態の作品がいくつも販売されています。

作品本編ではもちろんそれをテーマとした物語が展開されています。

カード会社は各電子書籍ストアの検索ボックスに「ロリ・ショタ」や「近親相姦」「レイプ」といったワードを入力した際、検索結果が0件となる状態を目指しているのです。
そのため同テーマを扱った作品であっても、NGワードがタイトルや紹介文に含まれていない場合は配信停止とはなっていません。

作品の実体よりも検索が優先されます。

それが彼らの目指すクリーンな世界です。

僕たちが今、目にしているのはまさに「言葉狩り」の現場です。

アダルト作品において設定されているNGワードは現状、下記となります。

ロリ

ショタ

強姦

強制セックス(性交)

強制わいせつ

児童売春

人身売買

性的暴行

性的虐待

性的搾取

性犯罪
売春

犯される

輪姦

レイプ

催眠

無理やり

無理矢理

ムリヤリ

痴漢

凌辱

陵辱

姦

不同意

児童虐待

獣姦

犯す

泥酔
睡眠

強制

貧乳

微乳

先生

抵抗

これらの言葉がタイトルや紹介文に入っていた場合、特定ストアにおいて高確率で配信停止処置が行われます。
逆に言えば、タイトルと紹介文にこの言葉さえ使わなければほぼ配信停止されません。

僕はこれらの言葉が指し示す性行為を実行することを肯定しません。
しかし、被害者が実在しない漫画表現は自由であるべきです。

漫画家の皆さん、表現に萎縮しないでください。


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