ホンダが「F1」を撤退を決めた本当の理由を考えてみた
ホンダがF1を完全撤退することを発表したのは昨年のことだったが、個人的に…「カーボンニュートラル」の実現のため、あるいは「コロナパンデミック」の影響…これらも確かに考えられるのだけれど、個人的に…
F1に渦巻く「政治」に疲弊したから
ではないかと勝手に思い込んでいる…というか、多分ホンダという企業をふんわり知る方なら、なんとなーく感づいているのではないだろうか…。ある意味技術屋集団のいい部分でもあり欠点でもあるのだろうが、ホンダは何かと政治に翻弄されることが多かったように思える。第2期におけるターボ騒動もそうだろうし、近年ではマクラーレンとの冷え切った関係の原因もそう…。
そして、こうしたネガティブな流れに対して基本的に政治力で対抗することができなかった、苦い経験も当然あるわけで…最も、ターボ騒動は「技術力」で回避して、マクラーレンとの一件は「黙する」ことで相手の思うつぼとなってしまい、ある意味取り返しのつかない段階にまで来てしまったところで…当時のトロロッソを通じて、レッドブルとの強力なタッグを経て再起できたのも確かではある。
ここ数年は、政治的にも声が大きく発言力も強いレッドブルというチームに、そうした面を委ねて技術的な開発に集中する形で、そうした部分から距離を置くことができたのだと思うけど、恐らく…レッドブル内部においてもドライバー選定も含めた政治であったり、あるいは今後想定されるであろうF1界の政治的な駆け引きも含め…
色々総合的に判断して、結果的に「技術は継承」させて「政治から撤退」することにしたんじゃないかなと。ホンダの撤退は確かに非常に悲しいニュースであったし、熱烈なF1ファンでもある堂本光一氏も含め、納得などいくわけがないという気持ちも十二分に理解できる(彼の怒りが、現場のエンジニアの悔しい気持ちを代弁してくれたといっても過言ではないとも思う)けれども、こうしてふたを開けてみると…ある意味企業としては正しい決断だったのだと思う。
F1はやはり、政治と利権の強い世界でもある。それは対シリーズにおいてもそうだろうし、時には世界的な経済の動向にも翻弄されることだってあるわけで…技術面でも最高峰であると同時に、そうした「歪な」要素も強いが故に、企業として「巨大利権の渦巻く政治」に関わり続けることの意義も問い直したのかなというかね…。
あるいは、日本人メンタリティとしての「義理」故に、本来なら「F1という熾烈な技術競争の展開される」世界ではデメリットとリスクでしかないようにも思える、技術継承をレッドブルに行ったのも…企業イメージもそうだろうけど、やはり「政治」を嫌がって、純粋に恩義を感じて信頼関係に報いたかったのではないか…と、個人的に勝手に邪推していたりする(笑)
最も、ヨーロッパにおけるホンダのシェアを考慮しても、費用対効果は「マイナス」であったのは否めないだろうし、ある意味ホンダ本体としては最後の本社を挙げての壮大なプロジェクト故に、F1の撤退は「本社のモータースポーツへの関与」の在り方への大きな転換でもあるのかなと思う。インディカーは既に「HPD」という現地法人が主体となって活動しているし(不思議だが、ホンダは「アメリカ」で、シボレーは「イギリス(イルモア)」なんだよね…/笑)国内レースでは基本的に関与は続けていくだろうけど、今後は無限等への委託あるいは共同開発にシフトする可能性も考えられるしね…。
とはいえ、今年いっぱいはF1活動が続くわけだから、本当に1戦1戦をある意味嚙み締める形で楽しみたいと思うし、来年以降も当然楽しみにしているから…まぁ、来年の鈴鹿は行きたいよね…そのためにも、社会復帰も頑張らないと(笑)
余談だけど、アルファタウリのマシンのホンダロゴが「赤」なのは…恐らく、彼らに対する敬意の表れでもあると思うんだよね。日の丸を彷彿とさせるカラーリングを織り交ぜることで、日本の期待も背負ってるっていうとヘンな感じになるかもしれないけど…個人的にはそう感じてる。
