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健診会場を元気いっぱいに走り回っている息子を抱っこする。
1歳半健診で「指差しができなかったのでフォローしますね」と言われ、なんだか少し落ち込んだ。
指差しができないことで、自分の子育ても、息子も、認めてもらえなかったような気がしてしまった。

頭ではわかっていた。子どもの成長はみんな同じスピードではない。この時期の発達は個人差の塊のようなものだということを理解していた。

帰宅後、SNSで先輩ママたちに「指差しテストって、みんなできるものなの?」と聞いてみた。
すると、指差しに限らず、健診で何かしら声をかけられたり、フォローになったりした経験がある人は少なくなかった。

その言葉にほっとしたと同時に、
「私は何に、こんなに落ち込んでいたんだろう」と考えた。

思い返せば、この一年だけでも息子はたくさん成長している。
大好きなスイカは「カー!」だったのが、「スイカー!」になった。
食事のたびに2m後ろまで食べ物を飛ばしていた時期もあったが、今はほとんどこぼさなくなり、片付けはあっという間に終わるようになった。
昼寝も、一人で眠れる日が増えてきた。一回で寝る時間も長くなった。
なんでも手を貸していた時間は少しずつ減り、一緒に遊ぶ時間のほうが増えている。

毎日そばにいるからこそ、その変化は当たり前になり、小さな成長を見逃してしまうこともあるのかもしれない。
健診では「まだできないこと」に目が向いたが、思い返してみると「できるようになったこと」のほうが、ずっと多かった。

イヤイヤ期に入り、思うように進まない毎日にイライラしてしまうこともある。
それでも、子どもができることは昨日より今日、今日より明日と確実に増えている。
そして成長しているのは、子どもだけではないのかもしれない。
子育てをしているつもりだったけれど、忍耐力や観察力、表現力を鍛えられながら、親として育てられているのは私のほうなのだと思う。


今日もまた、深呼吸をひとつ。
明日にはまた一つ、新しい「できた」を見つけられるかもしれない。
子どもの成長は、特別な瞬間ではなく案外こんな日常の中にある。


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