アラフィフ女医が顔のあざから学んだ、“内出血を早く治す”ためのヒント
顔にあざができました。
麻酔科医として数えきれないほどの手術や処置に立ち会ってきましたが、
自分の顔にできた“内出血”には、やはり少し動揺しました。
どうすれば早く治るのか。
実際に経験して初めてわかったこと、そして医学的に正しいケアの方法を、
ひとりの医師として、そして同じ「年齢を重ねる女性」としてお伝えします。
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顔にあざができた一週間――赤・青・黄色のマダラ模様と過ごして
少し前に、顔に切り傷と皮下出血をつくってしまいました。
痛みはすぐに引いたものの、1週間経っても赤・青・黄色が入り混じったマダラ模様。
鏡を見るたびに「これはいつ治るのだろう」と気になりました。
会食の日、赤系の伊達メガネでカモフラージュを試してみたものの、
あざの方が“メガネの守備範囲”を超えていて、効果は限定的でした。
結局、医療用の肌色テープを一番目立つところに貼って出かけました。
近くで見ればバレバレですが、遠目の写真では意外と自然で、
「場面によっては使える手だな」と感じました。
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内出血(皮下出血)はなぜ起こるのか
皮膚の下には、髪の毛よりも細い「毛細血管」が張り巡らされています。
転倒や打撲などでこの血管が傷つくと、血液が皮下に漏れ出して“あざ”のように見える。
これが 皮下出血(内出血) の正体です。
出血の広がりや治りやすさには、体質や年齢、服薬状況が関係します。
抗血小板薬や抗凝固薬を内服している方は特に、少しの刺激でも内出血が大きく出やすい傾向があります。
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色の変化は「治っているサイン」
内出血の色は時間の経過とともに変化します。
赤 → 紫 → 青 → 緑 → 茶 → 黄 と移り変わるのは、血液中の ヘモグロビン が
ビリベルジン → ビリルビン と分解されていく過程を反映しています。
つまり、
• 赤・紫の時期:新しい出血
• 青・緑の時期:血液が分解されている途中
• 茶・黄の時期:体内で吸収が進んでいる段階
この色の変化はまさに「治っている証拠」。
一般的には1〜2週間で自然に吸収され、色が薄れていきます。
皮膚が薄い部位や血行の良い顔面では、比較的早く回復することが多いです。
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内出血を早く治すための3つのポイント
① 冷却(アイシング)
受傷直後〜数時間は、氷や保冷剤をタオルで包んで当てましょう。
血管を収縮させ、出血の拡大を防ぎます。痛みや腫れの軽減にも効果的です。
② 刺激を避ける
患部は非常にデリケートな状態です。
擦る、押す、マッサージする、強く洗うなどの刺激は逆効果。
特に顔の場合は、スキンケアやメイク時も優しく触れるように心がけて。
③ 血流を促しすぎない
長風呂・飲酒・激しい運動は、一時的に血流を増やし、再出血を招くことがあります。
治りかけの時期ほど油断せず、控えめに過ごすのがポイントです。
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隠すケアという選択肢も
顔のあざは、痛みよりも「見た目のストレス」が大きいもの。
最近では、医療従事者監修のコンシーラーや内出血カバー用化粧品も増えています。
私も試行錯誤しました。
趣味の日本画の師匠から「赤い部分にはグリーンの下地を重ねると目立たなくなる」と教わったことがあり、
それを思い出してチャレンジ。
ところが、怪我を負っている部位の皮膚は滑らかではなく、
コンディションも悪かったため、きれいに色が定着しません。
下地、色補正、ファンデーションと重ねるうちによれてしまい、
さらにその上にパウダーを重ねたら、もう悲惨な状態に……。
結局、「いっそのことすっぴんにして、医療用の肌色テープで一番目立つ部分を覆う」
というシンプルな方法が、私にとっては一番マシという結論に至りました。
もちろん、肌の状態やメイクのスキルによっては、この“隠すメイク”はきっと有効な方法になると思います。
大切なのは、焦らず自分に合う方法を見つけること。
私は「無理に隠すより、肌をいたわりながら過ごす」という選択が、気持ちの面でも少し楽になりました。
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それでも治らない場合は医師に相談を
通常、内出血は時間とともに自然に吸収されます。
しかし、何度も繰り返す・範囲が広がる・心当たりがない場合は注意が必要です。
血小板異常や凝固障害など、血液の病気が隠れていることもあります。
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「治りかけの色」も、体のがんばりの証
医師として「時間が経てば吸収されます」と説明してきた私ですが、
自分の顔にできてみると、わかっていてもやはり落ち着かないものです。
それでも、赤から黄色へと変わる過程を見ていると、
「体が自分を修復してくれている」と実感しました。
焦らず、正しいケアを。
そして「治りかけの色」も、あなたの体のがんばりの証として
少し誇らしく見つめてみてください。
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まとめ
• 内出血は毛細血管の損傷による皮下出血
• 色の変化は回復過程そのもの
• 早期は冷却、後期は刺激を避ける
• カバーコスメを使う場合は摩擦に注意
• 繰り返す場合や原因不明の内出血は医師へ
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🩺プロフィール補足
麻酔科・抗加齢医学(アンチエイジング)・内科の医師。
病院と介護施設を運営しながら、
日々の小さな気づきをもとに、医療と暮らし、美と健康をやさしくつなぐnoteを綴っています。
時に自分自身の体験も交えて、リアルな視点でお届けします。
