令和8年6月 六月大歌舞伎
昨年(2025年・令和7年)もほぼ毎月歌舞伎を見に行っていましたが、見た後に記録も何も残さず、何を見たかも忘れてしまうくらいの体たらく。
歌舞伎は永遠の初心者で知識もなく、評価などはもちろんとてもできませんが、今年はせめて記録だけでもつけておくことにします。
■六月大歌舞伎 昼の部 演目

祇園祭礼信仰記 金閣寺
戻駕色相肩
|子連れ狼
◆祇園祭礼信仰記 金閣寺

「祇園祭礼信仰記」は、悪役松永大善(中村獅童)が天下と美女との両方を手に入れようとするのを、知略に富む此下東吉(後に真柴筑前守久吉・中村隼人)が阻むお話し。
歌舞伎の三姫の一人ともいわれる雪姫を演じるのは中村時蔵さん。画聖雪舟の孫という設定の雪姫は、泣きながら足でネズミを描いたとされる雪舟と同じく、足でネズミを描いて奇跡が起き、危機を逃れます。私の大好きな?「差金」ももちろん小道具として登場します。
夫を救いに花道を行く雪姫が、宝刀倶梨伽羅丸の表面に自分の顔を映し身だしなみを整える場面では、場内から笑いも起こりました。女性らしさを演出するひと幕ですね。
最後は、悪役の大善含め全員揃い踏みで歌舞伎らしい閉幕を迎えます。
◆戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた )

二人の駕籠かきと駕籠から降りてきた禿が廓自慢をするお話し。
萬壽、萬太郎、梅枝の中村家父、息子、甥っ子の三世代が繰り広げる歌舞伎舞踊は、その所作一つ一つに歌舞伎役者としての美しさを感じました。
◆子連れ狼

今回一番楽しみにしていたのがこの子連れ狼です。テレビドラマは時代劇の傑作として社会現象となるほど人気がありました。
ドラマ放映当時は私はまだ子どもだったので(大五郎よりは大きかったけど)、ドラマそのものは観ていません。
それでも橋幸夫が歌う大ヒットした主題歌は歌えますし、笑福亭仁鶴師匠のインスタントカレーのテレビコマーシャル、「大五郎」「ちゃん」「3分間待つのだぞ」は、とてもよく覚えています。
幕あいに「しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん~涙隠して人を斬る~」の曲が流れた時は、なつかしさに目から汗が流れてしまいました。
今回は中村獅童丈が初めて演出を手掛けるのも話題の一つ。それにしても獅童さん、拝一刀を演じていた錦之助さんにそっくりでした。
中村勘九郎丈があえて「小物感」を出して演じていた小悪人もいい味出していました。
そして最後は私の「推し」である松也丈との一騎打ち。「本水」もあり二人の役者が見事に死闘を演じ切ります。
■歌舞伎座の日本画

今回イヤホンガイドで紹介されていた日本画は、山口蓬春の「緑陰」です。
神奈川県葉山町の山口蓬春のアトリエは、山口蓬春記念館として一般に公開されています。

歌舞伎座観客席の側面に当たる通路には、上村松園の「円窓美人」が展示されていました。
■歌舞伎座ギャラリー


歌舞伎座ギャラリーには刀に取り付けられるつばなどが展示されていました。いずれも江戸時代に作られたものです。
■この日の食事

歌舞伎では幕あいに食べる食事も楽しみの一つ。今回いただいたのは、歌舞伎座厨房謹製「水無月弁当」です。
歌舞伎の後は日比谷にある香港点心の店に行き、この日の締めとしました。
■このnoteを書いている人:sho@かまふち管理人
全国通訳案内士 日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、写真、自転車、日本酒などに興味があります。鎌倉で外国人向け観光ボランティアガイドもやっています。
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