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米国で受けた衝撃 「察する子育て」の落とし穴

こんにちは、高取しづかです。

親の思いやりが子どものチャンスを奪っていく。
それをアメリカで痛感したお話をします。

我が家はパーティ大好きなので、
よく娘たち親子と一緒に集まります。

彼女たちの子育てを間近に見ながらも
私はできる限り、口を出さないようにしています。
それはなぜかというと…

それぞれの家庭には、
それぞれの方針やペースがあるからです。
なんて言っている私も
昔は全く違っていました…


私がこんな風に思えるようになったのは、
アメリカでの体験があったからです。


米国で受けた衝撃「察する子育て」の落とし穴

私がアメリカに暮らしていたのは1990年代後半。
親や学校の先生たちが、子どもと話す姿に心から驚きました。

「あなたはどう思うの?」
「どっちにしたい?」

子どもによく問いかけて、子どもの答えを“本気で”聞いているのです。
そして、子どもが答えるまでちゃんと待っている。

私はそんなふうに、子どもの気持ちや考えを聞いているだろうか?
子どもの声を、ゆっくり待っているだろうか?

私が子どもと話しているのとは違う・・・

どんな小さな子どもでも、
その子なりの気持ちがあり、考えがある。
だから、子どもに聞くんだ!!
とハッとしました。

あのときの衝撃は、今でも忘れられません。

「自分のことは自分で伝える」が当たり前

もう一つ、現地にいた友人Sさんの体験をお話しますね。

小学2年生の娘Mちゃんを連れて、
新しい学校に挨拶に行ったときのこと。

先生がMちゃんに英語で話しかけました。
「お名前は?」「何歳?」
英語がまだ話せないMちゃんは、もじもじしてママを見ます。
思わずSさんが助け舟を出そうとした瞬間、先生がピシャリ。

「私はMに話しています。ママは黙っていてください。」
その後、先生はゆっくりとMちゃんに話しかけ続けました。

“自分のことは自分で伝える”。

それが、この国の当たり前。

 日本では、親が「察して」子どもの代わりに答えてしまう場面が、
どれだけ多かっただろう、とハッとしたのです。
私はといえば、中学生の子どもたちなのに

「(寒くなりそうだから)上着を持っていきなさい」
「(お腹すいてるだろうから)先にごはんにするね」

そうやって、いつもいつも“先回り”して察していました。

もちろん愛情からです。

子どもが困らないように。失敗しないように。
良かれと思って、いつも先回りしていたけれど、
もしかしたら私は、子どもが“自分の気持ちを
ことばにする機会”を 奪っていたのかもしれない…

はじめて気づいた瞬間でした。

だから私は、帰国後に動いた!

たしかに「察する子育て」は思いやりです。
でも、親が先に動くほど、 子どもの
「自分で考え、自分で伝える力」を
育てるチャンスを失っていくなんて…
ゾッとしますよね。

こうした体験から、帰国後の2002年に
『親子で育てる「じぶん表現力」』(主婦の友社)
出版しました。

「自分を表現し、相手の気持ちも理解できる
子どもになってほしい」と願うパパやママたちの
助けになれたら、という思いで制作しました。

本の反響は大きく、
「今まで意識してこなかったけれど、これからは
察するのではなく、子どもに問いかけようと思います」

「子育てで大切なことを教えてもらいました。
意識して、日常生活の中で子どもの表現力や
考える力を育てていきたいと感じました」など、

親だけでなく、学校の先生や
たくさんの方から感想が届きました。

その後も
「どうしたい?」
「あなたはどう思う?」と聞いてみること。


これが、子どもの「考える力」や「伝える力」
を育てていくことの大切さを伝えてきました。

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