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不倫の話を、なぜ今ここでする?|職場|友人関係|自尊他尊


*これは、これまで見聞きした出来事をもとに、
個人が特定されないよう再構成しています。


お昼休み。

会議室のテーブルを囲んで、みんなでお弁当を食べていた。

いつも話の中心にいるS代が、楽しそうに口を開いた。

「友だちのR子に、新しい彼ができたの」

「へえ、どんな人?」

誰かが聞くと、S代は少し声を落とした。

「でもね、妻子持ちなのよ」


一瞬、箸が止まった。

けれどS代は気づかず、話を続けた。

「R子って、40代には見えないくらいかわいいから。
うまくいけば、略奪できちゃうかもね」


どれほどR子が若く見えるか。
どんな服が似合うか。
彼とどこへ出かけたか。

S代の話は止まらない。

その話、なぜここでする?


私は、思わずS代の顔を見た。


そして、テーブルの向かいに座るK子を見た。

K子は今、夫の不倫が原因で、
離婚の話し合いをしている。


夜も眠れないと、つい先日聞いたばかりだった。


K子は何も言わず、うつむいてお弁当をつついていた。



S代に、悪気はなかったのだと思う。

ただ、話したかった。

みんなに聞いてほしかった。

でも、悪気がなければ、
相手を傷つけてもよいわけではない。

その場にいる人の表情を、ほんの少し見る。

「この話を聞いて、つらくなる人はいないかな」

そう想像する。

それが、思いやり=他尊なのだと思う。


そして、もし自分がK子の立場だったら、

「ごめんね。その話、今の私には少しつらい」

と言うかもしれない。


自分の心を守ることも、自尊だから。


🌱 今日の他尊

自分が話したいことだけでなく、
目の前の人の表情を少し見る。

🌱 今日の自尊

つらい話には、
「今は聞けない」と言っていい。


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