【創作設定】フキさんとふみさん【構成と骨組み】
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【創作設定】【構成と骨組み】
『フキさんとふみさん』
※略称:『フキふみ』
文体をこの【構成と骨組み】をベースに【序幕 零】に合わせて統一しようと思っていたのですが、悲しいかな、私が「燃え尽き症候群」になってしまったため【構成と骨組み】だけ載せることにしました(笑)済みませんm(_ _)m(陳謝)
お気に召されましたらこの【構成と骨組み】を使って「遊んで」みてください(о´∀`о)
※使用に関する注意事項は↑上記文を読んでから使用をお願いします。
✦時代背景⋯大正時代
↓下記、主な登場人物【簡易版】
✡フキさん(福貴)→主人公
⋯帝國大學/Lの文科/雑種の妖狐
✡ふみさん(福実)→主人公/語り手
⋯女學生/華族令嬢/人間
✡寺嶌巌(てらじま いわお)
⋯帝國大學/Jの法科/立派なお寺さんの子息/「現し世」におけるフキの學友/人間
✡店主の女郎蜘蛛
⋯「隠り世」におけるフキの下宿先の怪しい雰囲気の雑貨屋の店主/高天原(たかまがはら)へ渡る「珍かで希少な女郎蜘蛛の一本糸」を出せる
✡お福(おふく)
⋯フキの母/神に仕える神使のお狐様/妖狐
✡富貴(とき)
⋯フキの父/ただの妖狐/人の手により「狐」として猟銃に撃たれ死亡/フキを大切に育て「人は優しい」と遺した
✡神
⋯高天原(たかまがはら)に住まう/フキとふみに二択の人生の選択を問う/フキの母お福が仕えている
✡御影石
⋯「祈り」を捧げると「願いが叶う」とされる不可思議な「石」
↓下記、設定の【構成と骨組み】
①始まりは帝國大學の門前でふとばったり2人が出逢うシーン。
「フキさん」が「人ではない」ことに「ふみさん」が気が付いて仕舞う。それと同時に「ふみさん」が「気付いた人だ」と「フキさん」の方も「気付いて仕舞う」という、お互いに「気付き合う」所から物語は始まる。
↓
②そこから「ふみさん」は「何故人ではない彼が帝大にいるのか?」好奇心と少しの怖さを秘めた「謎」を解明するために「フキさん」を「調べよう」とする。
↓
③「フキさん」はそんな彼女の行動や真意に気付きつつもそっとしておく(彼の生活を邪魔したりする様子もないので)。
然しある時、「現し世」から「隠り世」の世界に「帰宅」=「渡り」をする「フキさん」を追いかけ付いてきた「ふみさん」が「人の身」でありながら「隠り世」の世界に入れて仕舞う。
それに気付いた「フキさん」が慌てて彼女の元へ駆け寄り手を引いて「安全な場所」まで連れて行くことになる。
「ふみさん」はいつもとはまるで違う「数多の妖かし達が存在する世界」に足を踏み入れて仕舞い驚き戸惑う。そしてそんな時に唐突に「フキさん」に強引に手を引かれ「別の場所」へ連れて行かれ、更に吃驚することになる。
「秘密を知った自分はどうにかされて仕舞うのではないか?」と少しばかり恐怖しつつも「フキさん」に付いていくしかない「ふみさん」。
↓
④「女郎蜘蛛」の怪しい雰囲気の「雑貨屋」=「フキさん」の「下宿先」に着いた二人。
この店主の(←ここ重要)「女郎蜘蛛」さんは怪しい雰囲気だし口調はぶっきら棒だけど根は優しい性格の「女郎蜘蛛」さんで、それを知っている「フキさん」は「人の身」である「ふみさん」が無事で済むのも知っていた為に此処に連れて来ている。
そこで初めて「フキさん」と「ふみさん」は自己紹介をしてお互いを知るきっかけになる。
↓
⑤「フキさん」は「ただの妖狐」の父と「神に仕える神使」の「お狐様」の母との間に生まれた「雑種の妖狐」だった。
平安の折に生まれたが「神の住まう高天原(たかまがはら)」には居られない為に「隠り世」と「現し世である人の世」と生き来しながら生活をしていた「フキさん」。
父の「妖狐」は「フキさん」を大切に育てたが「フキさん」が大きくなる前に人によって「狐」として猟銃で撃たれ死亡して仕舞う。
父が遺したのは「人の優しさ」だった。だから「フキさん」も「人」が好きで「人の世」に居たくて「帝國大學の學生」になりながら「人生を謳歌」していた。
そこに「ふみさん」が現れた。
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⑥事情を知った「ふみさん」はそんな「フキさん」の「人柄」や「語る物優しげな雰囲気」に心惹かれていき「現し世」での「フキさん」の生活を助力することにした。「フキさん」もまた「ふみさん」の「温かさ」や「明朗さ」に惹かれ互いに「恋慕」する心持ちになっていく。
↓
⑦「高天原(たかまがはら)」からの急な呼び出しが「フキさん」と「ふみさん」両方にあり二人はそれに応じることとなった。
「隠り世」から「高天原(たかまがはら)」へは「女郎蜘蛛の一本糸」でしか行けない。
その為、「店主の女郎蜘蛛」が協力してくれることになった。
だが然し、「珍かで希少な女郎蜘蛛の一本糸」は「隠り世」の住民たちにとっても「高天原(たかまがはら)へ渡り自身の願望を叶える一本糸」であり、故に、数多の妖かしたちが群がり競い始めることとなって仕舞う。(←「蜘蛛の糸」モチーフ)
二人は協力し合い、なんとか「一番最初に高天原(たかまがはら)に到達」する事ができた。
↓
⑧「高天原(たかまがはら)」での案内役は母である「お狐様」で名を「お福(おふく)」という。
父の「妖狐」は名を「富貴(とき)」といい、「フキさん」はこの時初めて、自身の名前である「福貴(フキ)」が二人の名前から一文字ずつ取られていることや愛し合って生まれてきた存在だと知ることになる。「ふみさん」も「あたくしの名前とそっくりですね」と微笑む。「福実(ふみ)」という。
漢字については、実はここで初めてお互いに改めて知り合って再び笑い合うシーンとなる。「今まで共に過ごしてきて今更知る」という可笑しなことに笑顔になる場面。母も二人の様子に笑顔が綻ぶ。
↓
⑨「お福」が仕える「神」との対面と「お告げ」=「お達し」。
「フキさん」と「ふみさん」は選択を迫られることとなる。
✦ 一つ、「「フキ」が「人の身」と成り「ふみ」と共に「人の寿命」にて生を全うするか」
✡ 一つ、「「ふみ」が「人の身」をやめて「フキ」と共に「妖かし」と成り「永き寿命」にて生を全うするか」
どちらの「生」を「選ぶ」のかと「神」により問われる。
✦の方を選べば、「フキ」は「隠り世」へ「渡る」こと「永久(とわ)に」叶わず。
✡の方を選べば「ふみ」は「現し世」へは「戻る」こと「永久(とわ)に」叶わず。
「御影石(みかげいし)」に「祈り」を捧げどちらの「身と成る」のかを今一度考えよと「神」は申された。
↓
⑩一晩を「高天原(たかまがはら)」にて過ごし、どちらを選択するのかを考える「時間」=「猶予」を与えられた「フキさん」と「ふみさん」。「現し世」の「時間軸」では「ほんの瞬きの間」の事として時は過ぎると「神」は約束した。
これは「ふみさん」を慮ってのことであった。
↓
⑪ところが「ふみさん」は「ほんの瞬き」した間に「少し前まで」のことを「忘れて」仕舞っていた。「どう考えを巡らせても分からない」何故自分は此処に立っているのか。何故自分はこの「帝國大學の門前」で立ちん棒していたのか。「何も分からない」「何も思い出せない」まるでぽっかりと「大切な何かを何処かに落っことしてきたようだ」と。少し首を捻るが「考えても分からない」ので「ふみさん」は胸の内の「モヤモヤ」を振り払いながら自身の家へと帰宅することにした。
↓
⑫帰宅した後も「ふみさん」の胸の内の「霧」が晴れる様子はなかった。ぼんやりと「霧の向こう側」に「人影」は見える。「話す言葉は分からない」然し「声」は聞こえる。「大切」で「愛惜しく」「抱きしめたくなる」ようなそんな「柔らかで優しい声」だった。
涙が一雫頬を伝う。
「何故」。
「思い出せない」。
「思い出せない」。
「何故」。
↓
⑬「ふみさん」は意を決して再び「帝國大學の門前」へと足を運んだ。「何か」があるとすれば最初に居た「この場所」だと思ったからだ。暫くうろうろとしていた処、一人の學生が声をかけてきた。
「貴様、「フキ」と居た女であろう。「フキ」は暫く見ていない。何か知ってはいまいか。俺は「法科」の「寺嶌巌(てらじま いわお)」だ。貴様の名はなんという。」
名前の通りのがっしりとした大きな男性だった。顔つきも「武骨な漢」であった。
↓
⑭「ふみさん」は少し迷ったが「フキ」という名前が妙に引っ掛かった。「何かある」と直感し、また、この男が「真に「フキ」なる人物を心配している様子」に一つ頷くと意を決して口を開いた。
「あたくしは「ふみ」と申します。貴方様の呼ぶ処の「フキ」なる人物と、あたくしは一緒にいたのですね。あたくしはそのことを覚えていないのです。全く不思議なことではあるのですが…。教えてはくださりませぬか。「あたくし」とその「フキさん」はどのような様子だったのか」
そう、率直に伝えると大きな瞳をカッと見開き驚いた様子であったが「寺嶌巌(てらじま いわお)」は力強く頷き「付いて来い」と言った。ドスドスと歩き出した「巌」。然し、後から付いてくる「ふみさん」の歩みに合わせた様子であった。
↓
⑮「寺嶌巌(てらじま いわお)」の家は「立派なお寺」さんだった。先ずは客間へ通され茶を出された「ふみさん」。少し計り、キョロキョロと辺りを見渡す。
「巌」がドスリとちゃぶ台を挟んで「ふみさん」の向かい側に座る。「ふみさん」は正面から「巌」を確りと見据えた。
「俺が思うに。貴様らは逢引、つまりは男女のそれだと認識していた。その様な関係であったかは定かではない。「フキ」には何も聞かなかったし「フキ」からも何もなかったからだ。だが、人目を憚った様子はなかった。そういう付き合い方だったのだろう。」
そう言う「巌」の言葉に言葉なく驚く「ふみさん」。何故なら彼女の家は「華族」であったからだった。「男性と二人で連れ立って街中を歩く」だなんて「はしたない行為」を自身がしていたなんて、と。然し、腑に落ちた部分もあった。彼女の内に眠る「フキ」なる人物は「それ程までに大切な存在であった」と。自然、「ふみさん」の瞳からぽろぽろと涙が落ちてくる。
落ち着いた様子の「巌」が大きな手で「ハンケチーフ」を手渡す。綺麗に畳まれたそれを目にした「ふみさん」は失礼と思いつつも「見た目に反してなんと紳士的なお優しい方なのかしら」と微笑み有り難く使わせて貰った。
「逢いたい」強く思った。
その「フキなる人物」に「とても逢いたい」。口から溢れ落ちていたのだろう、それは「巌」の耳にも届いていた。
「お御堂」の「菩薩様」が「御影石」という「石」を使った「鏡」を持っている。不思議なことにその「御影石」に祈れば「願いが叶う」という言い伝えがある。と「巌」が言う。「眉唾かも知れんが」と付け添えながら。
「ふみさん」は「是非にお見せ戴けませんか」と伝えると「巌」は快く承諾し「ふみさん」をお御堂に案内した。
↓
⑯「お御堂」の「菩薩様」との対面。「御影石」を前に「ふみさん」は必死に「祈り」を捧げた。
「どうかどうか。あたくしにもう一度かの御仁と引き逢わせては下さらないでしょうか。「フキさんなる人物」と逢いたくて堪らないのです。あたくしの胸は張り裂かれん計りに痛んで仕方がないのです。どうかどうか。」
と涙ながらに懇願すると、摩訶不思議。「御影石」が「光」輝くと目の前に「殿方」が現れた。
耳は狐の耳。
狐の尾は流れる様に。
細い瞳に、スラリとした体躯。
着物がとてもよく似合う。
その「殿方」は「妖狐」そのものであったが「ふみさん」は「フキさん」だと「分かった」。
「巌」は驚きに寸の間目を見開いたがスッと落ち着きを取り戻し山の如く微動だにせずドッシリと事の成り行きを見守るに徹した。
↓
⑰「何故。何故ですか!何故!あたくしは、こんな事は望んでいませんでした!知って……知っていたでしょうに…っ。なんて、なんて酷いお方。なんて…酷くて…お優しいお方なんです。貴方って人は…っ」全てを思い出した「ふきさん」は堰を切った様に涙が溢れ出し「フキさん」の胸をトントンとその小さな拳で叩きながらそう言った。
「フキさん」は眉を下げ、申し訳無さそうに、然しゆっくりと力強く、そして優しく「ふみさん」の小さな震える肩を抱き寄せました。
「済まない。「ふみさん」。私はどうしても貴女に幸せになって欲しかった。貴女が「人」として生を全う出来るように…。私はこの通り「人ではない」。あの二択では、貴女が幸せになれないかも知れないと、私は「怖かった」のです。」そう、囁くように告げました。
「だから「御影石」に祈ったのですか。祈って「仕舞った」のですか。あたくしが貴方を「忘れる」様にと。あたくしの中から貴方を「消し去る」様にと。」
「…………はい。」
「貴方は莫迦(ばか)です。あたくしの「幸せ」はそんなものではありません。あたくしの「幸せ」は「どんな形であれ「フキさん」の側に居る」ということです。あたくしは「忘れませんでした」。あたくしの想いからは「消えませんでした」。あたくしの中から「貴方は消えてくれなかった」。だから「貴方は今、此処に居る」んです。そのことを、よーくお分かりになって下さいましねっ!」
「…済みません。」
抱きしめ合う二人。
微笑み合う二人。
二人は結局「人」と「妖かし」。
同じ時は生きられない。
必ず分かたれる時が来る。
然しながらそれは「人」と「人」であっても変わらない。
「出逢い」と「別れ」は表裏一体なのである。
その「何れくる別れ」までの間に「共に育むもの」があれば「人」も「妖かし」も「共にあれる」というもの。
これはそんな「御伽」のような「お話」。
※『フキさんとふみさん』のイラストや文体参考については『【創作設定】フキさんとふみさん【序幕 零】』をご参照ください。
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