チップの明朗会計レシートにちょっとモヤモヤしたルーマニア
2026年7月
ルーマニア ブカレスト
海外旅行で調べることの1つが、
その国がチップ文化かどうか。
ルーマニアはチップ文化の国。
私は、なんとなく、
合計金額の10%をチップと考え、
現金の場合は、
数字を丸めて支払い、
カードの場合は、
食事の金額をカードで支払い
チップとして現金を机に置くようにしている。
ブカレスト初日は飛行機が遅れ、
ホテルに着くと18時を過ぎていた。
お昼も食べ損ねていたため、
とにかく、ひとまず何か食べたい!と思い、
ホテル近辺の旧市街地にある
入りやすそうなレストランに入った。
食事を終え、お会計をお願いし、
スタッフの女性が持ってきた
レシートを見ると……

合計金額を確認し、二度見したレシート
ん???
ご丁寧に
チップの%と、
食事料金とチップを足した合計金額が
数種類書かれている。
初めてのパターン!!!
おすすめのチップの%が書かれ
金額まで正確に教えてくれている。
女性が「どうしますか?」と
カード決済の機械を持ったまま聞いてくる。
金額を設定するために
私が答えるのを待っているようだ。
金額を丸めて支払いたいと思っても
自分で金額を決済の機械に設定できない。
頭の中で一人会議が始まる。
最後の選択肢が自由欄みたいになっているから、
きっと自分の好きな金額を伝えれば
設定してくれそう。
でも、
これだけ明確に書いてくれているんだから
わざわざ丸めた金額を言う必要はないし、
15%以上の金額のための欄にも思える。
ここはやっぱり、
真ん中を選択させるために
3つ並べているとしたら、
10%が無難だろうか?
女性が真横に立っているため、
早く決めないといけない気持ちにもなり、
結局、10%のチップを選んだ。
特にレシートに
チェックをつけてくれるわけでもなかったため、
チップを支払ってくださいね!
と意識させ、支払ってもらうシステムとして
良くできていると思ってしまった。
翌日。
すでに2万歩を歩いていたからか
とにかくどこかに座りたかった。
ルーマニアで最も古い宿泊施設を
今はレストランとして使っていると知り、
お茶をすることにした。
パラソルを立ててくれているテラス席。
風も気持ちよくて、宿の景観も素敵。

最古の宿屋として残っている
現在はレストランとして、部屋も個室として活用している
そのまま早めの夕食をとることに。
またあのレシートが登場するんだろうな……
と思いながら、お会計を頼んだ。
ただ私は決めていた。
今回は、現金で丸めて支払おう。
あのチップのご紹介が書かれたレシートを見て、
その数字に近いところを丸めて。

なるほど。10%からお願いします!ってことかしら
レシートを見ると、
10%スタート!
ということは、
真ん中だと12% 109.2レイ。
一番小さい数字だと10%で、107.25レイ。
財布を見ると、
105レイしか現金がない。
ここで現金を使っておきたい思いが
ムクムクとうまれ、
105だと10%もないよな、
もうカードで真ん中の12%払っちゃおうかな、
でもやっぱり現金を使っておきたいな、
と頭の中で一人会議を行った結果、
「ごめんなさい。
これ私の全部の現金!」
と誰に謝っているかも分からなかったが
必死に笑顔を作り、スタッフに伝えた。
「気にしないで」
とスタッフは答えてくれたが、
レシートと現金を確認した瞬間に、
明らかにがっかりした表情を見せてくれた。
なんだか、本当にごめんなさい……
食事の料金よりは
多めの金額を支払っているはずなのに
なんだか申し訳ない気持ちのまま
レストランを後にした。
チップがいくらかが書かれていて
分かりやすいけど、
なんだろあのプレッシャーを感じるのは。
チップは任意で金額も自由だと分かっているのに、
連日見たレシートに
何が最適解かを考えてしまった。
が、ここで私のあれもこれもと考えた結果、
考えるのがめんどくさくなる癖が発動。
よしっ、決めてしまおう!
10%をチップとして支払うこと
クレジットカードで決済すること
この2つを決めたら
ちょっと気持ちが楽になった。
その後、
レストランで食事をする際には
必ず10%を選び、カードで決済。
決めてしまえば何てことなかったし、
明朗会計だなって感じたりもしたけど、
なんだか自分で選べない感じにはモヤモヤ。
ブカレスト最後の夜。
雨で肌寒かったこともあり、
ホテルに早く戻ることにし、
スタバに寄った。
カードで支払う旨を伝え
カード決済の機械を見ると、
まさかのスタバでも
3種類のチップ表示!
嘘でしょ。
スタバでも!?
これまでチップ文化のある国で旅行しても、
スタバではそんなこと考えたこともなかった。
と思っていたら、
スタッフの女性が
「緑のボタン押すね」
と指が伸びてきて、ボタンを押した。
えっ!?
何!?
何パーセントを押したの!?
もはやチップの支払いは義務!?
ちょっと焦ったが、
支払い後のレシートを見ると
チップは反映されていない。
スタッフの女性は
何も言わずに
「良い日を!」と
キャラメルマキアートを渡してくれた。
ふと財布を見ると、
コインを集めると3レイにはなりそう。
日本円にして約100円。
チップ入れの箱にコインを入れると
「ありがとう!」
と女性は笑顔で答えてくれた。
この時買ったキャラメルマキアートは、約900円。
10%以上のチップを支払ったことになるが、
気分がすごく良かった。
いくら分かりやすくて
明朗会計でもやっぱりチップの額は
自分で決めたい。
多分私は
金額の正しさよりも、
自分で決めたかったんだと思う。
ただやっぱり、
現金を使いきりたいとか、
チップ文化に慣れきれず
10%と決めておきたいとか、
そんな私の都合と出し惜しみ根性があることも否めない。
