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四十七瀬の郷土料理第12回北海道編のススメ~道民にじさんじライバーで味わう北海道民俗学+α~


1 七瀬すず菜の人気企画「四十七瀬の郷土料理」はいいぞ

 まず、読者の皆様は「七瀬すず菜」というにじさんじに所属するVTuberをご存じであろうか。彼女は2024年にデビューした比較的新人ないし若手のにじさんじライバーであり、「Speciale(スペシャーレ)」というカフェレストランの朝担当ということでデビュー翌日から毎朝「おはすず」という朝配信を文字通り「毎日」(土日祝日含めて)配信している配信モンスターである。「Specialeの朝担当」からやがて「にじさんじの朝担当」という異名が付けられるようになり、「にじさんじ若手女子マイクラ」という期間限定企画ではマイクラ初心者ながら地下のマイニングにハマったことで地下に魔王城の如き住居を建築したことから「魔王」的な異名を轟かせることになる。

にじさんじオフィシャルホームページより七瀬すず菜の公式プロフィール。社会人経験のあるSpeciale最年長の25歳のお姉さんである。
にじさんじオフィシャルホームページより七瀬すず菜の公式立ち絵。ちなみに公式アクリルスタンドもこのようなデザインである。他のライバーも同様である。

 そして、七瀬すず菜の人気企画として「四十七瀬の郷土料理」という企画がある。これは、料理が得意である七瀬すず菜がランダムで四十七都道府県の中から一つを選んで、その土地の郷土料理を作成するという企画である。郷土料理の情報源は農林水産省の「うちの郷土料理」というホームページを参照して作成されているので、信頼性及び再現性は高い。自炊している人でレシピのレパートリーを増やしたい人にとっては絶好の企画と言えよう。

 「うちの郷土料理」のリンクを以下に添付するので、興味があれば自分の目でも確かめてみて欲しい。豊富な情報量に圧倒されるし、今回取り上げられた北海道料理も「うちの郷土料理」のごく一部であることがわかると思われる。

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うちの郷土料理:農林水産省

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 そんな七瀬すず菜の「四十七瀬の郷土料理」という企画の第12回は北海道ということで、(バーチャル)北海道出身のにじさんじライバーをゲストに招いたスペシャルな企画となっている。道民ホイホイなトークが加わった料理企画に留まらない配信になっただけでなく、同じく道民である私にとても刺さった企画であったので、こうして布教投稿をしようと思った次第である。しばしお付き合い頂ければ幸いである。

 なお、私は過去に「七瀬すず菜」についてnoteに投稿したことがあるので、そちらにも目を通して頂ければ幸いである。

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七瀬すず菜を語りたい~彼女の「学術系VTuber」としての可能性の考察~|4浪U太郎

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2 四十七瀬の郷土料理第12回北海道編のダイジェスト実況とゲストライバーの簡単な紹介

 そんなこんなで、2025年4月17日19時から「四十七瀬の郷土料理」第12回「北海道編」は定刻通り開始された。同日の「おはすず」は七瀬すず菜の寝坊により1時間ほど遅れてスタートしたのだが、こちらの「四十七瀬の郷土料理」は問題なくスタートした。

2025年4月17日に配信された第244回「おはすず」の配信の様子。このスクリーンショットが撮影されたのは大体午前7時59分過ぎくらい。配信部屋に電気毛布的なものを持参して二度寝してしまったのが寝坊の原因である。チャット欄には寝起きで慌てた七瀬すず菜のコメントが確認できる。チャット欄は寝坊した七瀬すず菜に寛容であり、春の木漏れ日のように温かかった。

 とにもかくにも「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」の本編の配信を視聴して欲しいので、当該配信のリンクを以下に添付する。

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【#四十七瀬の郷土料理】#12 北海道 47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!ゲスト:神田笑一さん/ジョー・力一さん/栞葉るりさん【七瀬すず菜/にじさんじ】

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 「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」のゲストとして、ジョー・力一(じょー・りきいち)神田笑一(かんだしょういち)栞葉(しおりは)るりの三名が招待されている。既に述べたが、彼らは自身の配信で(バーチャル)北海道出身であることを明かしていたり、うっかり方言(「よしかかる」「ぼっこ」「手袋を履(は)く」「押ささる」といった発言)などが出て道民だとバレたりしたということで招待されたのである。料理は既に調理されたものをゲストライバーが実食するという形式で、各料理のレシピ・作り方は実食前に簡単に提示されている。今回の「四十七瀬の郷土料理」で披露された料理は以下の通りである。

・ザンギ(鶏の唐揚げ的なヤツ)
・鮭のちゃんちゃん焼き
・甘納豆の赤飯
・その他北海道の美味しいもの(「ソラチのタレ」で焼いた豚の頭の肉、鮭のルイペ、カツゲン、リボンナポリンなど)

【#四十七瀬の郷土料理】#12 北海道 47都道府県の郷土料理を作って食べてみたい!ゲスト:神田笑一さん/ジョー・力一さん/栞葉るりさん【七瀬すず菜/にじさんじ】より。一部筆者の補足あり

 メニューの一覧は栞葉るり(以下「るり嬢」)曰く「法事の時みたい」「親戚の集まりの時みたい」な豪勢なメニューとなっている。また、ジョー・力一(以下「力(りき)ちゃん」)や神田笑一(以下「神田さん」)は「親戚が集まった時を思い出す」「正月に実家に帰った時みたい」「運動会の時の気分」「婆ちゃんの味」といったコメントを残している。(バーチャル)北海道出身のライバーの舌をただ満足させるだけでなく「懐かしい」というコメントを引き出すことに成功している七瀬すず菜の料理の腕前も相当の上澄みであることが証明されている配信であると言えよう。

 ただ七瀬すず菜が調理した料理が「美味しい」というだけでなく、道民の食事事情についても窺い知れる配信となっている。北海道で流通している調味料・タレの話題が出てきたり、ジンギスカンを家庭で用意する際は必ずしもジンギスカン専用の鍋を使うわけではなくフライパンなどカジュアルな道具を使って調理することの方が多いということも知ることができる。また、北海道に親戚が多い場合は「この季節には蟹が送られてきて、この季節にはホタテが送られてくる」といったような食事事情を窺い知ることもできるのである。

 さらには、北海道が北国であることから、食を離れて「北国あるある」もいくつか披露されることになった。雪国の子どもの遊びとして雪山からソリを使って滑るという遊びがあるが、ソリの代わりとして空の米袋を使う話とか、除雪作業の道具として俗に「ママさんダンプ」と呼ばれる道具があることが挙げられたりしている(ママさんダンプは北国のホームセンターに冬の季節が近づけば見られると思われる)。他にも、北海道の方言にも言及されたりもした。特徴的な方言として「押ささる」という表現がある。これは、自分で押そうと思ったわけではないが、偶々身体の部位がボタンやスイッチなどに触れてしまい「押してしまった」というニュアンスを含んだ方言である。ちなみに、私の学んだ「押ささる」という方言のニュアンスは「自分は一切悪くなく、偶々押される物がそこにあったのが悪い」という他責100%のニュアンスを含んだ便利な方言だと認識している。

 このように、北海道の食事だけでなく道民の生活スタイルが色々と発見できる有意義な配信となっている。

 せっかくなので、ここでゲスト出演されたライバーについても簡単に紹介したいと思う。

(1)ジョー・力一(ジョー・力一 Joe Rikiichi - YouTube

にじさんじオフィシャルホームページよりジョー・力一の公式プロフィール。「試される大地」からやってきたという説得力がある風貌とプロフィールである。実は少年から青年期にかけては真面目だったそうで、後述する『水曜どうでしょう』を北海道に居た頃には視聴したことがなかったそうである。
にじさんじオフィシャルホームページよりジョー・力一立ち絵。全身白装束の「ピエロ」と呼ぶにふさわしい立ち姿である。北海道出身なので「ラッキーピエロ」と言っても過言ではない(諸説在り)。

 まず紹介するのはジョー・力一である。今回の配信で登場したライバーの中では一番の古株ライバーである。同期のライバーである舞元啓介とのコラボラジオ配信である「舞元力一」や、後輩ライバーの周央サンゴとのラジオ配信である「いちさんごラジオ」に代表されるように、雑談・トーク・ラジオ配信に定評があるライバーである(個人で行っているラジオ風配信の「空昼(くうちゅう)ブランコ」も当然オススメである)。また、そのトーク力を買われてか、にじさんじの公式番組の一つであるクイズ番組「にじクイ」でレギュラーMCを務めている(時々クイズプレイヤー側にもなる)。さらに、歌唱力にも定評があり、にじフェスでライヴパフォーマンスをしたりワンマンライヴを成功させたりもしている。個人的には力ちゃんの「B'z縛り歌枠」「B'z LIVE-GYM同時視聴」がオススメである。あと比較的短めの動画として「ミュウツー漫談」もオススメである。

 ここで、力ちゃんが道民であることを裏付けるエピソード動画をいくつか紹介したいと思う。「七瀬の郷土料理第12回北海道編」だけでは紹介しきれなかった「北海道あるある」を味わってみて欲しい。力ちゃんのトーク力も相まって面白おかしく北海道(・東北といった雪国)あるあるを学べること間違いなしである。

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【北海道・東北編】ちょうどいい! ご当地ネタコレクション【にじさんじ/ジョー・力一】

【よりぬき】お国自慢大好き道民として大喋りしてくれるジョー力一【にじさんじ / ジョー力一 / にじさんじ 切り抜き / ジョー力一 切り抜き】

【にじさんじ切り抜き】ジョー・力一がうっかり故郷をバラした瞬間

「面接で答えたジンギスカンキャラメル以外におすすめしない北海道土産ありますか?」というスパチャに「○○の方がいいですね」と答えるジョー・力一【#りきいちファーム/#にじさんじ/#Vtuber切り抜き】

【雪庇】雪の一番恐ろしい形から雪合戦の真の姿まで、雪国出身ならではの話をするジョー力一【にじさんじ / ジョー力一 / にじさんじ 切り抜き / ジョー力一 切り抜き】

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(2)神田笑一(神田笑一 / Kanda Shoichi【 にじさんじ 】 - YouTube

にじさんじオフィシャルホームページより神田笑一公式プロフィール。糸目キャラは強くて裏切りそうというイメージがあるが、神田さんは多分そんなことはない。きっと。おそらく。メイビー。
にじさんじオフィシャルホームページより神田笑一公式立ち絵。後述する「ヤン・ナリ」とコラボしている時は文字通り「お兄ちゃん」していると思われる。

 次に紹介するのは神田笑一である。私は「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」の配信があるまで神田さんが北海道出身のライバーであることを知らなかった。それくらい神田さんについて私はあまり詳しくないので、私の方から神田さんについて詳しい情報を伝えることはできない。デビュー日を調べてみると実は力ちゃんと同期の古株ライバーである。私が個人的に神田さんについてオススメしたいのは、元にじさんじKR所属ライバーである「ヤン・ナリ」とのコラボ「かみなり」のコラボパフォーマンスである。これがとてもてぇてぇので、もし「かみなり」のコラボを観ることができる機会があるのならば是非観て欲しいと思っている。

 そして、自戒の意味も込めて神田さんが北海道出身であることの証拠の配信アーカイブのリンクを添付しようと思う。特に今から5年前の神田さんの雑談配信(上から2段目・真ん中のリンク)を見るとにじさんじの歴史を感じるなぁと思わざるを得ない。

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【 雑談 】 北海道に帰省してた話&コロナだった話&誕生日だった話 【 にじさんじ / 神田笑一 】

【雑談】北海道の話とか!【にじさんじ】

3Dライブの話と北海道の話!【 神田笑一/にじさんじ 】

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(3)栞葉るり(栞葉るり / Shioriha Ruri【にじさんじ】 - YouTube

にじさんじオフィシャルホームページより栞葉るり公式プロフィール。にじさんじの秩序を守る犬であり良家の出身のお嬢さんである。
にじさんじオフィシャルホームページより栞葉るり公式立ち絵。右手に持っているメガホンから「秩序ビーム」を発射するとかしないとか。

 最後に紹介するのは栞葉るりである。2023年にデビューしたユニット「みたらし団」の一人であり、七瀬すず菜に次いで若手のライバーである。るり嬢は日本の古典文学に造詣が深くにじさんじの先輩ライバーに「ゆるゆる文学教室」と銘打った配信をして古典知識を布教する配信をしたり、また「学術系VTuber」の一人として外部の学術系VTuberと学術分野を超えた交流配信をしたりすることもある。

 るり嬢は「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」では北海道出身であることを何故か否定していたが、どう見ても道民でないと乗れない話(北海道のローカル番組である「どさんこワイド」ネタなど)に反応していたり自身の配信で(バーチャル)北海道に関する発言をしていたりするので、そうしたるり嬢の道民トークをまとめてみたのでそちらも参照してみて欲しい。

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【行間ラジオ】#11 おいッ……結局……”札幌”ってなんなんだよッ!?【栞葉るり/にじさんじ】

【行間ラジオ】#28 函館で避暑ろう【栞葉るり/にじさんじ】

【道民ほいほい】方言連発でバーチャル道民バレ!?諦めてローカルトークが止まらない栞葉るり【にじさんじ】

【積雪注意】バーチャル北の大地出身の栞葉るり、必死に注意を呼び掛ける【栞葉るり/にじさんじ切り抜き】

【誕生日記念】バーチャル北の大地トークをする栞葉るりまとめ【にじさんじ切り抜き】

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 なお、私が以前作成した、るり嬢をはじめとした学術系VTuberのまとめ記事もあるので、そちらも参照して頂けると幸いである。

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VTuberと学ぶ教養~学術系VTuberの勧め~|4浪U太郎

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3 本配信のポイント~北海道の現代民俗学として視聴する「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」~

 今回の「四十七瀬の郷土料理」という企画が個人的にとても刺さったのは、単純に北海道の郷土料理を紹介するだけに留まらず様々な北海道のローカルネタがゲストライバー達やコメント欄によってなされた点にある。それはすなわち、この配信によって「北海道の民俗学」が実践されたことの証明であるように思われるのである。

 急に「民俗学」と言われても馴染みが無くビックリするかもしれないが(かくいう私も民俗学についてそれほど詳しいわけではないのだが)、民俗学とは「人々=民の間に見出される<俗>なるモノのこと」を言う。<俗>とは、①支配的権力になじまないもの、②近代的な合理主義では必ずしも割り切れないもの、③「普通」「主流」「中心」とされる立場にはなじまないもの、④公式的な制度からは距離があるもの、等を指す(詳しくは『現代民俗学入門』(島村恭則編著、創元社)を参照されたし)。これらを踏まえた上で今回の四十七瀬の郷土料理第12回北海道編を振り返ると、例えば「鮭のちゃんちゃん焼き」という料理の名前の由来は、「ちゃっちゃと作れるから」「お父ちゃんが作るから」「焼くときに鉄板とヘラがチャンチャンという音を立てるから」等と諸説在ることが窺える。こうした歴史の表舞台には登場しないだろうが、たしかに生きていた人々の生活の知恵をすくい上げるのが民俗学の役割の一つだとも思うのだ。こうした北海道の民俗学として、調味料の味を一つとっても内地(本州)の人達とも違いがあるし、内地(本州)の料理を北海道で再現する際に何故かそのまま再現しようとするのではなくジェネリック化を試みてみたり、「北海道のオススメラーメン」と銘打ってみても、味噌や醤油は認めても「味噌バターコーンは認めない」(あれは観光客用のメニューだ!)といった過激派もいたりと様々である。

 こうした北海道の料理を通して北海道の民俗学を学ぶ上で、この「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」という配信はとても有意義な存在ではないかと思うのである。また、上述したゲストライバーの北海道・雪国あるあるの配信アーカイブも加えて参照することで、より北海道や雪国の民俗学的な学びが深まるのではないかと思われる。

4 「道民あるある」をより深く味わうための漫画・アニメ・TV番組紹介コーナー

 ここからは「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」の配信とは直接の関係はないが、「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」で言及された「北海道あるある」がよく分かるようになる漫画やアニメを紹介したいと思う。これらの作品を味わった後で「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」を再び視聴すると新たな発見があるのではないかと思われる。

(1)『銀の匙 Silver Spoon』

 まず紹介するのは『鋼の錬金術師』(通称『ハガレン』)『アルスラーン戦記』(作画担当)、最新作『黄泉のツガイ』で人気の漫画家荒川弘先生が週刊少年サンデーで連載していた青春農業コメディ漫画である『銀の匙Silver Spoon』(小学館)である。これは北海道の十勝地方(帯広)の農業高校を舞台にした学園ドラマ(コメディ)である。アニメ化や実写映画化も果たしたほどの人気作品である。原作漫画は全15巻と読みやすい長さであり、一気読みもできる。「農業高校生の日常」という一般人から見ると非日常を味わえるだけでなく「北海道あるある」を味わえる作品である。「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」で話題に上がった「ママさんダンプ」も登場するので農業だけでなく雪国あるあるも学べるオススメの作品である。

(2)『百姓貴族』

 次に紹介するのは、上述の『銀の匙 Silver Spoon』と同じ荒川弘先生による農業エッセイ漫画の『百姓貴族』(新書館)である。荒川先生の実家は十勝の農家であり、実家の農家の手伝いをしながら漫画を作成したりといったエピソードを披露している。『銀の匙 Silver Spoon』と併せて読むことで食育について楽しく学べる作品となっているのでオススメである。北海道で親戚に農家がいるとどのようなことになるかがよく分かる酪農エッセイでもある。ちなみに、この作品もアニメ化を果たしている。

(3)『ゴールデンカムイ』

 次に紹介するのは、アニメ化・実写映画化・連続ドラマ化とメディアミックス展開に余念がなく、原作漫画はイギリスの博物館で展覧会が開かれたり、舞台となった北海道とのタイアップもあったりと話題に欠かない人気漫画作品の一つである『ゴールデンカムイ』(野田サトル作、集英社)である。アイヌ民族が隠した金塊を巡った争奪戦をメインで描きつつ、グルメ描写にも余念の無い「闇鍋ウエスタン」作品である。特にグルメ描写ではアイヌ料理が数多く登場しており、鮭のルイペも登場している。また、配信でも言及されているが、ゴールデンカムイが北海道とコラボしたスタンプラリー企画を実行しようとした場合、3泊4日程度で目的を制覇できると考えているのならば、それは見通しが甘すぎるということを忠告しておく。3泊4日程度で北海道の観光地の全てを制覇できるのは後述する『水曜どうでしょう』の「サイコロの旅」といった企画を本気でやる場合くらいである。そうではなく観光も含めてユルく北海道を巡るスタンプラリーをしたいのならば最低でも1週間は余裕を持った日程を用意することをオススメする。北海道はそれほどに広大なのである。また、『ゴールデンカムイ』に登場したヒグマやエゾシカといった野生動物の脅威は現実でも全く誇張なく遜色ないので、出会った際は(そもそも出会わないようにすべきなのだが)最善の注意を払うことをオススメする。そんな「試される北の大地」での自然の厳しさと食の豊かさを教えてくれるのが『ゴールデンカムイ』という作品の魅力の一つなのである。

(4)『ラブライブ!サンシャイン‼』

 次に紹介するのは、これまで紹介した作品とは一線を画すが、函館が聖地の一つとなっていることで有名な『ラブライブ!サンシャイン‼』である。『ラブライブ!サンシャイン‼』の基本的な舞台は静岡県の沼津とラブライブ本戦の会場である東京なのだが、この『ラブライブ!サンシャイン‼』では主人公達のグループ「Aqua」のライバルグループである「Saint Snow」が函館の高校のスクールアイドルなので、函館を舞台にした話が登場する。「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」で取り上げられた話題として「函館のハンバーガーショップであるラッキーピエロ」も登場しているのでアニメで店内の内装などに注目して視聴して欲しい。なお、にじさんじライバーの卯月コウも『ラブライブ!サンシャイン‼』や「ラッキーピエロ」について言及しているので確かめてみるといいだろう。そう思っていたら、過去に卯月コウが後輩ライバーの渡会雲雀(わたらいひばり)と共に『ラブライブ!サンシャイン‼』の同時視聴をしているアーカイブを発見したので以下にその同時視聴のリンクを添付することにする。この同時視聴ではSaint Snowや函館は出てこないが『ラブライブ!サンシャイン‼』のとっかかりには丁度良いと思われる。

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【dアニメストア】ラブライブ!サンシャイン‼同時視聴いっぞ【にじさんじ/卯月コウ/渡会雲雀】

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(5)『水曜どうでしょう』

 次に紹介するのは、言わずと知れた伝説の北海道のローカル番組『水曜どうでしょう』である。北海道のローカル番組でありながらDVDやBDの販売により道外でも視聴の機会があり、配信でも視聴できる環境が整っている。「サイコロの旅」「深夜バスの旅」「絵はがきの旅」といった企画はテレビ番組で言う「旅番組」というぬるい企画ではなく「移動番組」という特異なジャンルである。おっさん4人の移動旅番組が長らく愛されているのは「どうでしょう」の奇蹟と言わざるを得ない。また、北海道のローカル局であるHTBのマスコットキャラクターである「onちゃん」も時々登場するし、場合によっては今や名俳優になった安田顕さんが「簡易版onちゃん」となって登場する。他にも、同じく日本を代表する名俳優となった大泉洋がシェフ「ピストル大泉」となって様々な料理を「おみまい」することになっている(もっとも、近年は大泉さんは普通に料理が上手くなってしまっているのが番組的には難点だそうである)。そんな伝説的な逸話を数多く残しているのが「水曜どうでしょう」という番組である。20年以上前の企画を現在視聴しても楽しめるのが単純に凄い。というか、現在であれば大人気Youtuberがやるような企画を率先して北海道のローカルテレビ番組が実践していたというのが先見の明がある(時々偉い人から怒られたりもしたようだが)。そして、「どうでしょう」の幹部であり名物ディレクターの藤村D嬉野Dは過去に力ちゃんや舞元啓介と対談をしている。これは藤村Dと嬉野DのYoutubeチャンネル「藤やんうれしーの水曜どうでそうTV」で二人が試しにVTuberになってみたことで実現した対談である。その証拠映像を以下に添付する。ついでに「水曜どうでしょう」のテーマソングである「1/6の夢旅人2002」の舞元力一(まいもとりきいち)カバー動画のリンクも添付しておく。

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【にじさんじ】ジョー・力一さん水どうD陣と初ガチトークで乱暴なディレクション

【未公開解禁】にじさんじジョー・力一さんと水どうD陣の初対面が熱い展開に「面白いとは何か」

【にじさんじ】から初の水曜どうでしょう藩士Vtuber登場!舞元啓介さんが藤やんうれしーと腹を割って話そう【冒頭のみ】

【解禁】Vtuberになった水どうD陣が舞元啓介さんと乱暴に初対面してみた

【歌ってみた】1/6の夢旅人2002/樋口了一 (Covered by 舞元啓介&ジョー・力一)【舞元力一】

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 『水曜どうでしょう』は著名人の中でもファンが多く、VTuberの中でもファンは少なからずいる(ななしいんく所属の「柚原いづみ」さんなど)。これ以上長くなると『水曜どうでしょう』布教投稿になりそうなので、『水曜どうでしょう』に関する説明はこのあたりで切り上げようと思う。とにかく語ろうと思えばどこまでも語れてしまえるバラエティ番組の金字塔が『水曜どうでしょう』なのである。

 ちなみに、『水曜どうでしょう』が好きならば、2025年春アニメの一つに『ざつ旅-That's Journey-』というアニメもオススメである。第1話だけでいくつもの『水曜どうでしょう』ネタが仕込まれている良作である。ニコニコ動画で第1話を視聴するのがオツである。

(6)『スナックバス江』

 最後に紹介するのは、週刊ヤングジャンプで連載されているアニメ化も果たした人気スナックギャグ漫画である『スナックバス江』(フォビドゥン澁川作、集英社)である。タイトルにもある「スナックバス江」とは、札幌市北区北24条にあるとされるスナックであり、ローカルにも程があると言えるほどにローカルである。そもそも札幌であれば歓楽街で有名なススキノでもなく、人通りの多い大通や札幌駅周辺ですらない地味な区画である札幌市北区北24条という物好きしか集まらない立地で繰り広げられるスナックギャグは好きな人はどっぷりハマること間違いなしである。基本的にはおじさんあるある・オタク(童貞)あるある・世間のモヤモヤあるあるネタで話を回しているが、時々思い出したかのように北海道や札幌のご当地ネタも盛り込まれている隠れた名作である。

 なお、個人的に感じた『スナックバス江』の対象年齢・属性は、25歳以上の大学院生や社会人である。10代ではまだ『スナックバス江』の面白さを理解するのには適していないのではないかと思われる。10代のうちは『銀魂』(偶然にも『銀魂』の原作者の空知先生は北海道出身である。その証拠にペンネームの「空知」は北海道の「空知地方」から来ている)でお茶を濁してもらって、20代半ばになってから『スナックバス江』に入門するのが理想的なギャグ・コメディ漫画ライフではないかと思うのである。

5 おわりに~北海道はいいぞ、七瀬すず菜もいいぞ、ありがとう七瀬すず菜~

 今回の「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」は単に北海道の郷土料理を紹介するに留まらず、北海道の方言からローカル番組・雪国事情などといった多角的な北海道の魅力を発信できた配信になったと言える。このような素敵な配信を提供してくれた七瀬すず菜に感謝の意を表したい。

 今後とも七瀬すず菜には健康に気をつけながら楽しく幸せに配信活動に従事して欲しいと願うばかりである。

 最初から七瀬すず菜を知っていた人も、この「四十七瀬の郷土料理第12回北海道編」から七瀬すず菜を知った人も、あるいはこのnote記事を見て七瀬すず菜の存在を知った人も、七瀬すず菜を応援して頂ければ幸いである。

 それでは、予想以上に長くなってしまったこの記事を、七瀬すず菜の毎朝配信「おはすず」の挨拶にあやかって締めようと思う。

 おつすずな~!

 今日も良いこと、ありますように!

 ある(ドン)!!


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