クワスト将軍インタビュー:エネルギー、推進、および強靭なインフラにおけるイノベーション
今日はみたいと思ってたクワスト将軍の一時間弱のインタビューを見ていきます。
— ShironoY しろの Ph.D 英検4級 (@shironoy7) June 9, 2025
まだ見てないけど、太陽光発電を衛星軌道上でやったら効果的じゃね?というアイデアは80年代にNASAがテストして、マイクロ波で地上に電力送信しようとして失敗してたの思い出す。https://t.co/QvWrNbknNb
フル動画はこちら
NotebookLMを使って目次を生成しました。あとは面白いなという部分の解説をそこに挿入する感じで記事にします。
英文書き起こしの全文のwebvttファイルもおいておきます。
vttはwhisperxで--diarize オプションをつけることでmp3などの音声ファイルから生成できます。
1 インタビューの導入と背景 (00:00)
1.1 前回のインタビューの振り返り
1.2 技術とイノベーションに関する公的知識の抑圧
1.3 1950年代・60年代と現在のイノベーションのペースの対比
軍の内部にいたり、自分でイノベーションを推進する会社を作ったりと民間と政府との両方で技術的にはなにが可能なのかを熟知しているクワスト将軍。Gartにも来てくれて、聴衆にまぎれてるのを見つかり、質疑応答みたいに即席でなったりして、我々にはおなじみな人物でもあります。
2 イノベーションを推進・阻害する要因 (00:55)
2.1 イノベーションの加速:インターネットとアイデアの共有による推進
2.2 メディアによる阻害:新しい工学・科学の発見への焦点不足、知識の「単純化」
2.3 トピックの豊かさ:見えない数百の会話
メディアがイノベーションに光を当てないので殺してしまう。
3 自己教育と情報へのアクセス (03:05)
3.1 科学と技術における自己教育の重要性
3.2 主流科学ジャーナルの衰退
3.3 学習のための推奨事項:科学ジャーナル、検索エンジン、AIを活用した情報収集
一般人がどういうサイトや組織から隠されている技術などの学習をするといいか?というジョーダンの質問。ジョーダンは科学ジャーナルは検閲ばかりで面白くない状況だから、どうしたら?という意。
クワスト将軍は科学ジャーナルは色々とみれば実は革新的な技術についての発表がたくさんある。だからAIを駆使したり検索エンジンによって自分の興味のあるキーワードについて探求し、毎日時間を割いて論文を読むのがいいし、自分もそうしていると。
そういうのは研究者なら普通に毎日していることですが、一般人に論文を嫁というのですかw
4 文化と政治がイノベーションに与える影響 (06:12)
4.1 第二次世界大戦後の停滞:世界的な疲弊と政治家への信頼
4.2 インターネットの覚醒作用:抑圧感が自己教育とイノベーションの加速につながる
4.3 トランプ政権の影響
4.3.1 イノベーションと発明の実用化のための資金開放
4.3.2 量子イニシアチブ法とマイケル・クラチオス
4.3.3 ニュート・ギングリッチなどの顧問とその著書「Breakout」の影響
4.3.4 トランプの革新的なマインドセットと進歩のための条件設定
第二次世界大戦のあと、人々はただただ平安が欲しいと思うようになり、とにかく安全保障さえしてくれてれば政府を信じるという風潮になったことにつけ込んだ勢力が教育や政府を乗っ取ってしまった。これがイノベーションが進まない原因だとクワスト将軍。50−60年代にはNASAが月に人類を送る進展とかあったわけだけど、次第にスローペースに。
名指ししなかったけどまあロックフェラー財団とかカーネギー・メロンですなぁ。
停滞していたイノベーションが近年加速している感じがするがそれはなぜか?というジョーダンの質問。
クワスト将軍としてはインターネットで自分で検索してどんどん探求できる環境が一つ、そしてデカくなった政府によってなんでもコントロールされている抑圧的な感覚、インフレーション、増税、コロナロックダウンなどから解き離れたいという欲求と相まって自分で調べる人が増えたから。
そしてそういう人たちがオープンソース化して知識をネットで共有する文化が根付いて来ているから加速している。
5 民間産業のイノベーションにおける課題とジレンマ (10:54)
5.1 恐怖と苛立ち:政府契約と顧客の要求に縛られるCEO
5.2 労働力と労働組合:再教育や仕事の変更への抵抗
5.3 官僚主義がイノベーションを殺す:大企業がスタートアップを買収するが、破壊的潜在力を抑圧
5.4 政府の「イノベーションへの抑圧」の役割:破壊的イノベーションを支援する必要性
例えばものすごい革新的な飛行機が作れるとわかったときにあなたが大手航空会社の社長だったらと想像して欲しい。お金は政府からの受注が主であり、戦闘機や民間の飛行機とか、ありきたりのものを政府が注文するからそれを作らなければ会社は回らない。労働組合もあり、全く新しい技術が必要な製品へ切り替えると作業員は新しい技術を身に着けないかぎり失業が発生するので地元の政治家と組んで徹底抗戦するだろう。また業界の部品のサプライチェーンも革新的な技術に対応するのには時間がかかる。そういう感じに雁字搦めになって身動きが取れないのが実情。みたいな話をクワスト将軍がしてました。
逆に言えば、航空業界に関しては政府が革新的なものを発注するだけで割と丸く収まる可能性もあり。
6 技術の進歩の段階的展開 (16:46)
6.1 混乱を避けるための先進技術の段階的導入の重要性
労働組合の話とかリアルだが、良いものでも社会に根本的な変化をもたらすものは恐怖として既得権益には映る。なので既得権益とそれに依存する人々を保護する形で漸近的に前に進む戦略が必要。
当たり前だべ。
7 エネルギー技術の未来 (17:38)
7.1 原子力エネルギー
7.1.1 先進科学と物理学による近期的展開
7.1.2 モジュラー型原子力発電機:輸送コンテナサイズ、ポータブル、高エネルギー密度、ほぼゼロの放射能被害
7.1.3 クリーンで分散型エネルギー、時代遅れの恐怖の克服
7.1.4 段階的分散化(都市レベル、ブロックレベル)
7.2 放射エネルギー(テスラの概念)
7.2.1 宇宙から電力をビームで送る
7.2.2 ワイヤーなしの分散型で「自由な」アプローチ
7.2.3 新しいデバイス(レクテナ)の必要性
7.2.4 移行のための起業家的イノベーション(例:プラグインレクテナ)
7.2.5 初期利用:集束ビームによる発電所への電力供給、徐々に広く普及
7.2.6 「コードを切る」アナロジー
現段階でコンテナの一個分程度、もしくは半分くらいの大きさの原子力発電機が作れるそうだ。そしてその出力は街一個をカバーできるくらい。そして放射能汚染の問題もないそうな。
貨物船に積むようなコンテナはこんなの。

各市町村にこういうポータブルな発電機を一つ置くような、分散型の電力網が実現できそうです。 しばらくは今ある送電線にそういう安い電力を送る形。 それに並行してテスラみたいな電力のワイアレス送電をするような形に家電製品が対応していくんじゃないかと。
これ一つで都市一つカバーできるとも言ってたので村まではいらんかな。
トランプ政権が各国に原子力発電所の誘致をしていますが、たぶんこれかこれに近いものになるんじゃないですかね。
8 推進パラダイムの打破 (29:36)
8.1 現在の制御爆発とベルヌーイの原理への依存
8.2 電磁気と重力の結合への欲求
8.3 初期飛行のアナロジー(ライト兄弟)
8.3.1 歴史的な懐疑論と「愚かな試み」のマインドセット
8.3.2 主導的パラダイム:安定性が制御の答え
8.3.3 ライト兄弟の突破口:機動性が制御の答え(翼のねじれによる操縦性)
8.3.4 インターネットによる現在ではより迅速な突破口
8.4 新興の推進コンセプト
8.4.1 静電推進、推進剤不要のドライブ、重力の相殺
8.4.2 NASA科学者の「燃料なしロケット」
8.4.3 科学者とエンジニアがパラダイムを克服する必要性
反重力とか面白そうな話題に行きそうで全然行きませんでした。これはちょい残念。軍隊からの知識で出来ることがあっても言えないみたいなそんな感じでまったく深入りしないで一般論で逃げ切られました。
9 インフラの回復力 (40:05)
9.1 電磁パルス(EMP)の脅威:太陽フレア(カーリントンイベント)対人工EMP
9.2 緩和技術:電力線や変圧器用のシンプルな回路ブレーカー
9.3 連邦資金による研究ラボの安価なソリューション開発の役割
9.4 地球規模の懸念:地球の移動する磁極と弱まる磁場
9.5 準備哲学:特定の科学的議論に関係なく、予期せぬ事態に備える
9.6 回復力のある設計:EMPに耐えるためのペイントと回路ブレーカーで設計されたモジュラー原子力発電所
9.7 継続的な挑戦:敵とのいたちごっこ
9.8 宇宙の脱出弁:地球が管理不能になった場合の行き先
キャリントン・イベントみたいなCMEが来ても電力網がきちんとしたブレーカーをつけておけば大丈夫らしい。そんな技術的には難しくないそうな。
基本的にはでかいファラデーケージで回路の一部を守ることの応用だそうな。
でもそういう対策が知れ渡ると、敵国は対策をぶち破るEMFを考えることも可能だからイタチごっこが続くらしい。
さっきも出てきた電力の分散化、コミュニティが自分の発電機を持っているような感じの社会はEMF攻撃の驚異や太陽活動による自然の災害などに脆い今の中央集約化した電力網よりも優れています。
太陽活動に変化があること、CMEによる電力網の焼き切れは現実的な問題ですので知らない人はこちらを読んで下さい。
10 発明秘密法と過剰分類 (46:44)
10.1 1951年発明秘密法:国家安全保障のための特許分類の政府権限
10.2 イノベーションへの影響:進歩を阻害し、情報を孤立させ、「拘束衣」を作り出す
10.3 「スピードは命」:ネットワーク時代における迅速なイノベーションの重要性
10.4 特許戦略:発見の阻止ではなく、抑止のための使用
10.5 トランプ政権の取り組み:過剰分類に対処することでセキュリティとイノベーションのスピードのバランスを調整し始める
米国の特許の多くは国家安全保障の観点から特許を取得した時点で密封される。例えばソーラーパネルで一定の発電効率を超えると機密扱いになり市場には出せない。
トランプ政権は革新のスピードで世界をリードする戦略へシフトしているらしい。機密を解除することで民間が新しい技術を組み合わせ、市場のニーズに合わせたクリエイティブなイノベーションの相乗効果が期待できるが、機密を解除しすぎても社会に与える影響がでかすぎたり、敵国に塩を送ることにもなりバランスが難しい。しかし、人類がイノベーションの抑圧から開放され、さらにアメリカが国力を相対的に失わないためには勇気をもって機密を解除のスピードを早めることで民間の才能を巻き込んでイノベーションを加速させることが可能でそういうのを目指しているんじゃないだろうかとクワスト将軍。
クワスト将軍はテスラの技術がトランプの家系へと引き継がれたことをまるで事実であるようにさらっと言い放ってたのも印象的。
おわり。
こちらがジョーダンのインタビューのちょっと前にされたショーン・ライアンの3時間のインタビューです。こちらも記事を作成中ですのでお待ちを。
