【完全版】MNP CBでブラックリスト(BL)にならないための立ち回り術|安全に稼ぎ続ける全技術
MNP CBで一番怖いもの。それはブラックリストだ。
どれだけ良い案件を見つけても、BLに載ったらそのキャリアでは契約できない。弾も無駄になるし、稼ぎの柱がひとつ消える。最悪の場合、複数キャリアでBLになって「詰む」人もいる。
私自身も、始めた当初はBLの怖さをよく理解していなかった。幸い致命的なミスは避けられたが、周囲で「やらかした人」は何人も見てきた。
この記事では、BLの仕組みから、具体的な回避テクニック、そして万が一BLになった場合の対処法まで、すべてを書く。MNP CBを長く続けたいなら、この記事の内容は頭に叩き込んでおいてほしい。
BL(ブラックリスト)とは
BLの正体
BLとは、キャリアが内部的に管理している**「要注意顧客リスト」**のこと。公式にはそんなリストの存在を認めていないが、実質的に存在するのは業界の常識だ。
BLに載ると何が起こるか。そのキャリアで新規契約やMNP転入ができなくなる。店頭で手続きしようとしても、審査の段階で弾かれる。理由は教えてもらえないことがほとんどだ。
BLの種類
大きく分けて2つある。
① 総合判断BL
キャリアが契約者の行動パターンを総合的に判断して載せるBL。明確な基準は公開されていないが、以下のような行動が「総合判断」に影響すると言われている。
短期間でのMNP転出を繰り返す
端末の即転売が疑われる行動
有料オプションの即解約を繰り返す
契約直後に大量のMNP予約番号を発行する
② 預託金BL(預り金を求められるケース)
BLほど厳しくはないが、「契約はできるが、預託金(デポジット)として数万円を預ける必要がある」というケース。これも実質的にはイエローカード。
預託金は解約後に返還されるが、資金が拘束される分だけキャッシュフローが悪くなる。
なぜBLに載るのか:キャリア側の視点
BLを回避するには、キャリア側がなぜBLを設けているのかを理解する必要がある。
キャリアがMNP CBを出す目的は「長期的に使ってくれるユーザーを獲得すること」だ。CBの原資はキャリアの販促費であり、長く使ってもらうことで回収する前提で出している。
ところが、CBだけもらってすぐに解約・MNP転出する人がいる。キャリアから見れば**「コストだけかかって回収できない客」**だ。こういう客を排除するためにBLが存在する。
つまり、BL回避の本質は**「キャリアから見て不審に映らない行動をする」**ということ。テクニックの前に、この視点を持っておくことが最も重要だ。
BL回避の基本原則
原則1:維持期間を守る
これが最も重要な原則。契約してから最低90日、できれば180日は維持する。
なぜ90日か。多くのキャリアで、契約から90日以内のMNP転出は「短期解約」と見なされる閾値だと言われている。もちろん公式に「90日」と明言されているわけではないが、業界の経験則としてこのラインが広く認識されている。
180日(約半年)以上維持すれば、BLリスクはかなり低くなる。1年以上なら、ほぼ問題ない。
維持期間と安全度の目安:
90日未満 → 危険。BLリスクが高い
90日〜180日 → 注意。他の要素次第でBLの可能性あり
180日〜1年 → 比較的安全
1年以上 → ほぼ安全
原則2:回線を「普通に使う」
弾として契約した回線でも、ある程度は普通のユーザーに見える使い方をした方がいい。
具体的には:
たまに通話する(数分でいい)
データ通信を少しは使う
キャリアのサービス(メール設定やアプリ登録など)を利用する
一度も使わずに放置→MNP転出、というパターンは「この人、最初から使う気なかったな」とキャリアに判断される材料になる。
もちろん、格安SIMの弾はそこまで気にしなくていい。重要なのは大手キャリアに転入した後の使い方だ。
原則3:パターン化しない
キャリアは契約者の行動をデータで分析している。同じパターンの行動を繰り返すと、自動的にフラグが立つ。
避けるべきパターン:
毎回同じ日数でMNP転出する(例:必ず91日目に転出)
毎回同じ時期に大量のMNP予約番号を発行する
毎回同じ店舗で契約→同じ買取店で売却
少しランダム性を持たせること。維持期間も90日ぴったりではなく、100日だったり150日だったりと幅を持たせる。人間っぽい行動をするのがコツだ。
原則4:1キャリアに集中しない
特定のキャリアだけを繰り返しターゲットにしない。
例えば、auにばかりMNP転入していると、auから「この人、またか」と思われる。docomo、au、SoftBankをローテーションで回すことで、各キャリアからの印象を分散させる。
楽天モバイルも含めて4キャリアで回せると、1キャリアあたりの頻度がさらに下がる。
具体的なBL回避テクニック
基本原則を踏まえた上で、実践的なテクニックを紹介する。
テクニック1:維持期間中にちゃんと「生活」する
大手キャリアに転入した後の維持期間中、以下のことをやっておく。
キャリアメールを設定する(使わなくてもいい。設定するだけで「使ってます感」が出る)
キャリアのアプリ(My docomo、My au、My SoftBankなど)をインストールする
月のデータ通信量をゼロにしない(Wi-Fiメインでも、たまにモバイルデータを使う)
キャリア決済を少額でもいいので利用する(数百円の買い物でOK)
留守番電話サービスなど、無料の基本サービスを有効にしておく
これらはすべて「このユーザーは回線を実際に使っている」というシグナルをキャリアに送る行為だ。
テクニック2:有料オプションの扱い
MNP契約時に有料オプションへの加入が条件になっていることが多い。スマホの保険、動画サービス、クラウドストレージなど。
これらを契約当日に即解約するのはNG。
推奨される対応:
契約から最低でも翌月までは維持する
可能なら2〜3ヶ月は維持する
解約するときは一気に全部ではなく、1つずつ間隔を空けて
月額数百円のオプションを2〜3ヶ月維持するコストは、BLのリスクに比べれば安すぎる保険だ。
テクニック3:端末の扱い
端末一括案件で入手した端末を転売する場合の注意点。
やるべきこと:
端末の初期設定を完了させる(開封→セットアップ→初期設定まで済ませる)
SIMを挿して、一度は通信する
契約から売却まで最低でも1〜2週間は空ける
やってはいけないこと:
契約当日に買取店に直行
未開封のまま売却(シュリンクを破らない状態で売る)
同じ買取店に毎回大量の端末を持ち込む
要するに、「自分で使おうと思ったけど合わなかったから売る」という体裁が成り立つ行動をすること。
テクニック4:タイミングの分散
複数回線を持っている場合、MNP転出のタイミングをずらす。
悪い例: 「5回線を全部同じ月にMNP転出」→ キャリアから見れば「この人、一度に5回線も転出してる。明らかに転売目的だ」
良い例: 「毎月1〜2回線ずつ、異なるキャリアにMNP転出」→ 各キャリアの視点からは「1回線がMNPしただけ」に見える
テクニック5:家族名義の活用
自分1人の名義で何度もMNPを繰り返すと、どうしても目立つ。家族に協力してもらえるなら、複数名義で分散するのが効果的。
ただし、注意点がある。
家族の同意を得ることは大前提。名義を勝手に使うのは論外
同一住所の家族名義で同時期にMNPすると、世帯単位で紐づけられる可能性がある
家族名義の場合でも、BLに載るとその名義の人が影響を受ける。自分のBLは自分だけの問題だが、家族のBLは家族に迷惑がかかる
家族名義を使う場合は、自分名義以上に慎重に立ち回ること。
テクニック6:契約時の立ち振る舞い
店頭で契約する際の振る舞いも意外と大事。
「MNPの案件ありますか?」と聞くのは問題ない。それ自体は普通の消費者行動
ただし、「弾が○発あるんですけど」みたいな業界用語を店員に言うのは避ける。転売目的がバレバレ
「前のキャリアの電波が悪くて……」「料金プランを見直したくて……」など、普通の乗り換え理由を用意しておく
身なりや態度も普通にしておく。店員も人間なので、「この人は大丈夫かな」という印象で判断する部分がある
キャリア別のBL傾向
完全に確定した情報ではないが、業界内で長年言われている各キャリアのBL傾向を書いておく。あくまで経験則・伝聞ベースである点は理解しておいてほしい。
ここから先の「キャリア別のBL傾向」「BLになった場合の対処フロー」「転出判断チェックリスト」は、実践編として別記事にまとめ直した。
基礎編(本記事)だけでもBLの原則は押さえられる。ただ、実際に回し始めると必ず「で、このケースはどう判断する?」という場面に突き当たる。実践編は、その判断を即断できるようにするための記事だ。回線ごとに6項目を採点してGO/WAIT/STOPを機械的に判定するリスクスコア、キャリア別の推奨保持日数、実際に迷う場面のQ&A11問、契約日を入れるだけで管理できるスプレッドシートを収録している。
【実践編】MNP CBを「ルールで回す」|BL回避の判断を全部数値化した実務マニュアル
https://note.com/shirokuma111/n/n928da5d1db80
まとめ
BL回避は、MNP CBを長期的に続けるための最重要スキルだ。
テクニックは色々書いたが、本質はひとつ。「普通のユーザーに見える行動をする」。これだけ。キャリアから見て不自然に映る行動を避ければ、BLリスクは大幅に下がる。
焦って短期で回そうとする人が脱落していく世界だ。逆に言えば、ちゃんとルールを守って、安全に・着実にサイクルを回せる人は、長く稼ぎ続けられる。
MNP CBは短距離走ではなくマラソン。BLという落とし穴を避けながら、淡々と走り続けよう。
この記事シリーズを読んでくれた方は、MNP CBの基礎はしっかり固まったはず。次回以降は、キャリア別の攻略法や、実際の収支公開など、さらに踏み込んだ内容を書いていく予定。
本記事の内容を実務レベルの判断基準に落とした実践編はこちら。
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BLを避けながら長く回すための判断基準を1本にまとめた実践編を公開している。
【実践編】MNP CBを「ルールで回す」|BL回避の判断を全部数値化した実務マニュアル(¥780)
https://note.com/shirokuma111/n/n928da5d1db80
