画家、ニシムラマホさんの個展が今回も凄かった
私の推しの画家、ニシムラマホさんの作品と個展の様子を全力でご紹介するよ!!
画家とかアートって特別なものなのかな?

「絵画を購入したことがある」という人は、おそらく少数派だと思います。私自身、小さい頃は絵を描くのが好きだったとか、趣味の音楽活動でチラシをデザインするのを楽しんでいたといった程度のことはありましたが、アートシーンへのはっきりした興味があるというタイプではありませんでした。画家さんの個展に行くといったこともなくて、どこかちょっと離れた世界の話だと思っていました。
ところが数年前のこと、お出かけ好きの友人に連れられて入ったギャラリーにて、私はひとつの作品の前で立ち尽くすことになります。これは単なる言葉の表現ではなくて、実際に20分くらいその作品の前で動けなかったと思います。最終的に、私はその作品をその場で購入させていただきました。これが私のニシムラマホさんとの出会いです。
マホさんの主な作品発表の場であるこのギャラリーでは、毎年11月か12月頃になると個展が行われています。ここがたまたま私の生活圏内だったということもあり、ときどき足を運ばせていただくようになりました。作品の購入のその年、個展で在廊中のマホさんにもお会いすることができて、楽しくお話させていただいたことを覚えています。
毎年、その年が終わりが近づくとマホさんの個展の季節がやってきます。私はだいたい初日のマホさんの在廊中の日を狙って行くので、その年の新作を拝見して、制作の背景などについていろいろと聞かせていただいています。こうしたことが何年も続いた今、私にとってアートというのはどこか遠くの世界にあるものではなく、すっかり身近なものと感じられるようになった気がします。
今回の記事では、そんなニシムラマホさんという作家さんのご紹介と、今年の個展のレポートをお届けしたいと思います。
ニシムラマホさんってこんな作家さん

ニシムラマホさんは、名古屋市内を中心に活動されている画家さんです。名古屋市瑞穂区のギャラリー「GALLERY APA」さんにて個展を毎年開催しているほか、APAさんでの常設の展示や、名古屋市近郊でのライブペイントやワークショップなどのイベントも定期的にされています。
マホさんの作品を目にしたときに真っ先に飛び込んでくるのが、その鮮烈な色彩です。モチーフとしては具体的なものより、抽象的なイメージが多く使われていますが、フワッとした印象ではなく、そのはっきりした輪郭に特徴があります。立体的な構造というよりも、二次元的な「面」を強く意識させるものですが、ひとつひとつはベタ塗りの面で構成された細かな描き込みが集まると、そこには二次元的とも三次元的ともつかない、全体として強烈な印象が生まれています。
マホさんのポートフォリオを拝見していると気づくことですが、作風にはその年ごとに微妙な変化が見られます。以前お話を伺ったところによると、これは年数を重ねることによる自然な変化の他に、意識的に作風を広げていっている面もあるそうです。2010年代の作品などはモノクロの線画が多く、これは濃淡のない完全な白黒2色で構成された作品です。この辺りの作品を見ていると、線と面に対する感覚の強さがマホさんの作風を貫いているのかなと感じます。
私は美術に関して詳しい人間ではないので、ここに述べたことはまったく素人の感想です。それでも、マホさんの作品には見た人に「すごい! 綺麗!」と感じさせる、シンプルな力強さがあります。今回の記事では、作品の写真も多く掲載させていただいているので、この魅力についてはもう「見ればわかるでしょ〜!」という感じですね。ちなみに、個展会場では毎回撮影と掲載の許可をいただいていますが、撮影は気軽にOKしていただけます。(でも、気に入った作品は撮るだけでなくてちゃんと購入してね!)
今年、2023年の個展もはじけていた

さて、今年である2023年の個展にも、さっそく初日にお邪魔してきました。簡単にではありますが、今回の個展のレポートです。
GALLERY APAさんは、ひとつのフロアが「Main room」と「Fine room」のふたつに分かれています。普段は別々の作家さんの個展が開かれていることが多いのですが、マホさんの個展はふたつの展示室をフルに使って開催されることが多く、今回もその形でした。作品としては、開催年より少し前に描かれたものもちらほらありますが、毎年その年の新作が数多く展示されています。
上に掲載した作品は、今回の個展でふたつの展示室を進んだときにいちばん奥の壁に位置するもので、今回の展示のメインを張ることが意識された作品です。マホさんの作品は、この記事の冒頭の「星影の庭(さくら)」のように手のひらサイズくらいのキャンバスのものが多いのですが、これは圧倒されるようなサイズです。花のモチーフ、白黒のコントラストの強さと散りばめられた色彩の細かな描き込み、どこを取っても「これぞマホさんの作品!」という印象を受けます。
マホさんの作品をよく見ると、脇役的にほぼ必ず描かれている小さな存在に気づきます。白くて細い不思議な存在、通称「えのきちゃん」です。えのきちゃんは黒いこともあって、上記の作品では左下あたりにその姿が見えますね。
今回の展示では、珍しくこのえのきちゃんが主役として取り上げられています。えのきちゃんの肖像画的な作品は大小あわせて10点ほどあり、どこまでギャグでやっているのかわからなくて笑いました。その中でも最も大きいサイズのものは、このあと別の記事として掲載する、オープニングパーティーの動画のバックに映っています。
個展の際には、画集やポストカード、それから付箋やマグネットといった小物も取り揃えられています。マホさんの作品は、お値段として高いものではないですが(もっと高くしていただいても喜んで貢がせていただきますが……と個人的には思っています)、ポストカードは手頃なお値段でお部屋に飾ったりできます。付箋などの小物については、単に飾って楽しむというだけでなく、日常の中で使える実用品という点が嬉しいですね。これらは後述のWEB SHOPでも取り扱いがあります。
今回の個展では初日にオープニングパーティーがありましたので、その様子は別の記事「画家、ニシムラマホさんと芸術爆発的な仲間たち (2023.12.8)」にまとめています。ミュージシャンの方達による演奏と、VRを使用したライブドローイングのパフォーマンスが行われました。マホさんにはミュージシャンの方のお知り合いも多いようで、過去にはCDのアートワークなども担当されたことがあります。
個展の詳細と作家情報について
今回の2023年の個展の情報は、以下のとおりです。この記事の公開の時点ではまだ絶賛会期中なので、お近くの方はぜひ足を運んでみてくださいね。
ニシムラマホ展 「Words that we couldn't say 〜言えなかった言葉〜」
会期:2023年12月2日(土)~2023年12月24日(日)
時間:13時~18時 (会期最終日は17時まで)
休廊:月曜日 (祝祭日の場合は順延)
会場:
GALLERY APA
名古屋市瑞穂区汐路町1-14 2F
052-842-2500
URL: http://www.gallery-apa.com/
ポストカード等のグッズについて、ネットで購入できるショップが以下に存在します。距離的に名古屋には来られないけれども、作品については気に入ったという方がいらしたら、こちらをチェックしてみるとよいと思います。
「ニシムラマホ WEB SHOP」
https://minne.com/@maho-nishimu
作家公式サイトとSNSは、以下のとおりです。X (Twitter)では、直近で予定されているワークショップ等のイベントの情報も掲載されています。
公式サイト: http://mahonishimura.com/
X (Twitter): @mahonishimura
最後に、ニシムラマホさんの魅力とは
マホさんの魅力を作品の他にも挙げるとしたら、それは人間社会でありがちな複雑で湿っぽいしがらみとは無縁に見えるようなさっぱりした人柄と、その作品と人間性に惹かれて周囲に集まってくる、さまざまな魅力を持った人たちの存在です。
マホさんと関わる中で私がお会いした人たちは、必ずしも美術方面のアーティストとは限りませんでしたが、「自分の内面にひとつの世界を持ち、自分の力で何かをやっている」という点は共通しているように思います。会社などにいればわかるように、そうした人は世間でそれほど多数派というわけではありませんから、これはかなり珍しいことです。
マホさんの存在を知ってから数年が経ち、私が受けた影響は、単にアートというものが面白いということを知れたというだけにはとどまりません。それは自分の眼を持つということ、自分の力で何かをやるということ、ひたむきに表現し続けること、変化していくということ、そうしたことの大切さです。
これは自己啓発本を読んで「なるほど」と思ったというようなこととは全然違います。マホさんは現実にそれをやっているからです。ずっとそれをやっています。人がそれを見ていても、見ていなくてもです。私自身も技術者であると同時に、人前で楽器を弾く人間であり、ネットで文章を書く人でもあるので、「自分で何かをやる人」として、マホさんから学んだものは多かったように思います。自分もこんなふうになりたい、そう思わせてくれる存在が、私にとってのマホさんです。
今回の記事の内容としては以上です。こんなに長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。どれだけ語っても語り尽くせないニシムラマホさんの作品の魅力に、あなたも会いに行ってみてくださいね。
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