GLABAS(グラバス)── 地図の上に、3Dモデルを直接置けるビューアを作ってみました!!


3Dデータってもっと軽く簡単に見れた方がいいんじゃない???

「3Dデータ(点群・モデリング)は重い。」というのがある意味常識で、iPhoneでScaniverse※のアプリで3Dスキャン(LiDAR)できるようになリましたが、「これ、どうやって扱えばいいんだ?」でいつも止まってしまっていました。

ほしかったのは、もっと雑でいいから、撮ったデータをブラウザでパッと開いて、地図の上にざっくり乗せられるもの。軽くて、簡単で、特別な準備が要らないもの。探しても、ちょうどいいものが見当たらなかったので、それなら自分で作ってしまおう、というのがGLABASの始まりです。
※ GLABAS:GLB(3Dモデル)+LAS(点群)から命名しました。


これは何か

GLABASは、スキャンした点群データ(LAS/LAZ)や3Dモデル(GLB)を、ブラウザ上の地図に直接重ねて表示できる3次元データビューアです。専用ソフトのインストールは不要。URLを開いてファイルを選ぶだけで、スマホでもタブレットでもPCでも動きます。

いちばんの特徴は二つ。とにかく軽いこと、そして地図の上に3Dモデルをそのまま置けることです。
GLB:20MB→5MB(画像品質を落として軽量化)

特徴

とにかく軽く・簡単に

すべてブラウザ内で完結。重い専用アプリも面倒な設定もなく、現場のスマホやタブレットでそのまま開けます。点群を間引き、テクスチャ画像を再圧縮することで、現場の通信環境やスマホでも開ける重さまで落とします。サーバー保存時に品質(低〜高)も選べます。

地図の上に、3Dモデルを直接置ける

これがGLABASの核です。モデルを単体で眺めるのではなく、地図という現実の文脈の上に乗せて見られる。位置・向き・縮尺はその場でドラッグやスライダーで調整でき、「だいたい合わせて、あとは手で軽く詰める」という気軽な使い方ができます。

見た目で勝るGLBを優先する

点群(LAS)はそのままだと、どうしても見た目が粗くなりがちです。一方、3Dモデリング(GLB)はテクスチャ画像の貼られた“面”のモデルなので、現地の雰囲気がわかりやすくなります。そこでGLABASは、GLBがある場合はそちらに位置情報を付加して保存・表示する設計にしています。きれいに見えるほうを主役に据える、という割り切りです。

標準フォーマットだから、いろんなソフトに対応しやすい

扱うのは点群のLAS/LAZと、3DモデルのGLB/glTFという、いずれも広く使われている標準形式です。これらの形式で書き出せる多くのソフトのデータを取り込めます。(ソフトや書き出し設定によっては座標系の自動判定がうまくいかない場合もありますが、そのときは手動で座標系を選べます。)
※大規模なデータは検証が足りていないかと思います。。。

日本の測量座標系に対応

平面直角座標系の1系〜19系、UTM、WGS84などに対応。ファイルに座標系情報があれば自動で読み取り、地図上のおおよその位置に変換します。(位置の正確さは厳密なものではなく、あくまで「だいたいの目安」として割り切っています。)

使ってみる ── 利用の流れ

使い方はシンプルです。まずスマホやスキャナーで3次元データを用意し、GLABASをブラウザで開いてそのファイルを選びます。すると地図上にデータが表示され、必要なら位置・向き・縮尺をその場で調整。最後に品質を選んでサーバーに保存すれば完了です。あとはサーバーのデータ一覧から選んで呼び出すだけで、別の端末からでも同じデータを確認できます。

スキャンする → GLABASに入れる → 軽くして保存 → 一覧から呼び出して見る

この流れで完結します。

LiDARを搭載したiPhone(Proシリーズ)やiPad Proがあれば、それ一台でスキャンから確認まで完結します。高価なレーザースキャナや測量機材をそろえなくても、普段持ち歩いているスマホがそのまま入口になる——この導入ハードルの低さも、GLABASの「軽く・簡単に」という思想とよく噛み合っています。

ファイルを開く(LAS・GLB)
地図上に配置
移動・回転で位置調整
サーバーにUP(品質:低・中・高)
サーバーにあるファイルを選択

似たものはある?

3次元データをWebで見るツール自体は、すでにいくつもあります。オープンソースの定番Web点群ビューア「Potree」、測量・土木向けの本格的な商用クラウドサービス、都市モデルを統合するGISプラットフォームなど。

ただ、これらは「高精度・高機能の業務システム」方向か、「3Dモデルを単体で見せる」方向のどちらかに寄っています。GLABASは、「とにかく、軽く・簡単に3Dデータを見たい」、そこがGLABASの個性です。

これから

いまはサーバーに保存したデータを一覧から選んで開く形ですが、ゆくゆくは、特定のデータを指すURL(クエリパラメータでの受け渡しなど)で直接渡せるような共有のしくみも考えていきたいところです。あくまで「軽く・簡単に」の延長として、無理のない範囲で育てていくつもりです。

2026年5月時点では、まだアカウント設定等もないので、点群データ(LAS/LAZ)や3Dモデリングデータ(GLB)をお持ちであれば、入れてみてお試しいただければと思います。(サーバーにUPすると今は他の人も見れるようになっています。)

最後に

「3Dデータは重い」というのはある意味、業界の常識とも言える課題ですが、「軽く・簡単に」をテーマにこのGLABASで少しずつ実現していきたいと思っています。



※Scaniverseは Niantic, Inc. の商標です。

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