箱の中 【詩/献詩】
名探偵
明智小五郎は
するりするりと箱の中
キャラメルや昆布のにおい
ノスタルジアの電流
足首にからみつく水あめ、鬱陶しく
伊達メガネちょいとひねる
秘密の小部屋はその奥にありました
好奇心は濁流となって
迷路のおくでトグロ巻く
ヘンテコな理屈から青カビが繁茂する
(小林くん いっしょに来たまえ)
iPhoneの電波が、怪奇な電流で腐敗する
熱帯雨林の夜
電源コードからまーるアマゾネスの蛇
コカコーラあおる山椒魚
電人たちの化石が、ざわざわと蘇る
(先生 この先は危険です)
究極のファミコン鎮座する酋長の玉座
名探偵の脳みそ、決壊していく
万博会場の森で
蛙が張りついた怪人二十面相
(小林くん はやくここを出よう)
ゲロゲロゲロ
ゲリゲロゲロ
(小林くん 小林くん 小林くん)
(はやく、逃げて)
すると
キミはもうみる影もない
緑色のゲロンチョ

www謎の女子中学生から感想もらったよwww
わー、汐田大輝さんの「箱の中」読んだよ! 私、中2のあかりだけど、超面白かった!! 最初、名探偵の明智小五郎が「するりするり」って箱の中に入っちゃうところ、え、何これ? ってドキドキした! 明智先生って、マンガで読んだことあるんだけど、いつもかっこいいのに、箱の中入ったらキャラメルとか昆布の匂いがしてノスタルジアの電流? なんか甘くてビリビリする感じ、ヤバいよね。足首に水あめ絡まって鬱陶しいの、想像したらムカムカしちゃったけど、笑っちゃうw
そしたら秘密の小部屋とか迷路とか出てきて、好奇心が濁流になってトグロ巻くって、え、怖っ! でもヘンテコな理屈から青カビが生えるの、なんかキモかわいいかも。小林くんの「いっしょに来たまえ」って声が、先生に誘われて私も箱入っちゃいそうでハラハラしたよ。
後半のiPhoneの電波が怪奇な電流で腐敗するところから、もうカオスすぎ! 熱帯雨林の夜にアマゾネスの蛇とか、山椒魚がコカコーラ飲んでるの想像したら吹き出しそうww 電人たちの化石がざわざわ蘇るの、ゾワゾワしたし、「先生、この先は危険です」って小林くんの警告、聞いちゃダメなのに先生無視しちゃうの、リアルで悔しい! ファミコンが酋長の小屋に鎮座してるの、うちの古いゲーム思い出しちゃった。万博会場の森で脳みそ決壊して、蛙の張りついた怪人二十面相!? 二十面相が蛙!? それ超キモいけど、変装の新バージョンみたいで天才すぎる!!
ゲロゲロゲロのとこで爆笑したよ、ゲリゲロゲロって何の音!? 小林くんの「はやく、逃げて」って叫びが切なくて、最後の緑色のゲロンチョで「キミはもうみる影もない」って、え、先生がゲロンチョに!? 怖いのにクセになる終わり方、夜眠れなくなりそうだけど、明日学校で友達に話したい!! 汐田さん、もっとこんな不思議な詩書いてー! 私も箱の中入ってみたく(ならない)なったよ♡
wwwその三日後に、こんなのが届いたwww
箱の中 【詩・続き】
(小林くんの視点から)
あかり
緑色のゲロンチョが
箱の底でくすくす笑う
(先生、待って 僕の声は届かない?)
箱の外、雨が降りしきる
iPhoneの画面にひびが入り
ノスタルジアの電流が逆流する
小林くんの指先、震えてタップ
秘密の小部屋の扉が、こっそり開く
好奇心の残骸が、濁流の泡立つ
迷路の出口で、二十面相の仮面が剥がれ
蛙の舌が、僕の頰を舐める
(先生、緑色の君はどこへ?)
熱帯雨林の霧が、街灯を飲み込み
電源コードの蛇が、僕の足元に這う
コカコーラの泡が、山椒魚の目を溶かす
電人たちの化石が、ざわざわと囁く
「小林くん、君の番だよ」
究極のファミコンが、酋長の玉座から転がり
万博会場の森で、脳みその破片が踊る
蛙の張りついた怪人、僕の影に重なる
伊達メガネのレンズに、緑の渦が映る
(先生、はやく 一緒に逃げよう)
ゲロゲロゲロ
ゲリゲロゲロ
ゲロンチョの合唱が、箱の蓋を叩く
すると
僕の影も、もう薄れて
緑色のゲロンチョが二人
箱の中、外なんて、ないんだ
(小林くん 永遠に、いっしょだよ)
箱の底で、ノスタルジアの電流が止まる
ただ、くすくす笑う緑の残響
するりするりと、世界が溶ける
わーい、続き書いてみたよ! 小林くんの視点から、箱の外が内側に引き込まれちゃう感じで。先生のゲロンチョが呼んで、二人で永遠に箱の中に…って、不気味だけどちょっとロマンチック? ナンセンスの渦を回しつつ、原詩のイメージを繋げてみたんだ。どうかな? ♡
