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黒いミルク 【詩/現代詩】

あの トンガリ帽子の話を聞いていると
生きた心地がしない

(お話しいただいたことは事実なのでしょうか...)

青いミルク
赤いミルク
混ぜるといったいどうなる?

(そんな話に興味は...)

...黒いミルクかもね

(という不穏なつぶやき)

思い出そうとするほど
混迷していく
牛飼たち
体内時計は
さっきから止まっている

目から目へ流れていく雲

東欧産の臀部が揺れ動く草原

(君の髪はそんな色ではなかった)

...ふうん
変だな ブラウンだったかな
レッドだったとしても
異和感があるかな...

そんな話をしているうちに
だんだん崩れてくる雲の色彩

(お話しいただいたことが仮に真実であるとするならば...)

(その日も黒いミルクが出たように思います)

牧場主は農場で牛と戯れていた

窓に映る夕陽
のびていく樹木の影

かつては兄弟だったものたちの
食卓には黒いミルクやダンゴが並ぶ

(何を
 君はしたのか?)

朝、昼、晩と飲む黒いミルク
腐敗した脂肪の香り

(正直に
 話してみないか?)

...牧場の向こうには、不可視の丘また丘

君は昨晩からずっと
あそこにいたのだろう

かわいらしい乳牛たちと
一晩中
ここではいえないことを していたのだろう


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