仕切りのない図書館〜ロレックス・ラーニングセンター〜
こんにちは!しおりです。
今回は、建築を練り歩くというより、『地形の上を散策する』ような体験ができる学びの空間、"ロレックス・ラーニングセンター"をご紹介します。
基本概要
・名称:ロレックス・ラーニングセンター
・所在地:スイス・ローザンヌ
・竣工:2010年
・設計者:SANAA(妹島和世+西沢立衛)
・用途:大学図書館・学習施設
ロレックス・ラーニングセンターの魅力①
魅力①は、壁で区切ぎらず、地形のような空間が広がっている点です。
この建築には部屋がほとんどなく、代わりにあるのは、ゆるやかに波打つ床と天井です。
高低差によって読書スペース、グループ学習エリア、カフェなどが自然に分かれています。
仕切りがないにも関わらず空間が成立していて、床の傾斜や視線の抜け方が心理的な境界を生み出している計画となっています。
ロレックス・ラーニングセンターの魅力②
魅力②は、光と構造がつくる、やわらかな一体感が広がっているところです。
建物はほぼワンフロア構成で、大きな開口部が点在し、中庭のような穴が複数設けられています。
この穴によって、光・風・視線が抜け、巨大空間でありながら圧迫感がありません。
合理性と詩的な空間性が同時に成立している点が、設計者であるSANAAらしい繊細さを表現しています。
終わりに
ロレックス・ラーニングセンターは、図書館として知識を蓄える場所というより、人と人が出会い、偶然が生まれるための風景のような建築です。
直線的に目的地へ向かうのではなく、回り道をしながら、ふと腰を下ろすような、そんな余白のある学びの空間です。
もしスイスのローザンヌを訪れる機会があれば、ぜひこの建築の中を歩いてみてください。
