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任されることと、削られない気持ち

※ここから先は、働く中で削られずに守りたいものについて、少し深く書いています。






新たな取引を管理するシステムが、新端末で導入されることになり、その担当に任命された。

また、私だった。

二年前にも、似たことがあった。
業界の急な変化に対応するための導入だった。

新しいシステムを覚え、試行錯誤しながら軌道に乗せたばかりだった。

新導入には試行錯誤がつきもので、
労力も、注意力も、思っている以上に要る。

胸の奥で、少しだけ力が抜けた。
二年前の疲労が、ふと戻る。

ようやく落ち着いてきたところで、再び新導入。

「今回は、別の方に担当をお願いできませんか」そう伝えた。

返ってきたのは、
「出来る人がやらないと事故が起きたら本社から怒られるから」

「能力のある者がやればいい」

「前もやってくれてるからできると思うから」

だった。

出来ると判断されると、同じ人へ依頼が集まる。忙しい人はさらに忙しくなる。
その偏りは、どこか当たり前のように受け入れられている。

一方で、
「じゃあ、どの仕事を減らしてくれますか」
そう静かに線を引く人もいる。

それは怠慢なのだろうか。
むしろ、自分を守る知恵なのかもしれない。
そう思うこともある。

では、
任されることと疲弊の境界は、
どこにあるのだろう。



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