『善人たちの掃除係』悪を必要とする世界が悪魔を作る
私は悪魔である。
世間では悪の権化とか呼ばれている。
大変遺憾だ。
本当に、あのまず言いたい。
悪を全部こっちに押し付けるのをやめろ。
「あれは悪魔の…誘惑でした」
知らん。
私は別に頼んでないし。
勝手に誘惑したことにされているし。
こっちは正式な契約書も交わしていないし。
だいたい人間は何か失敗すると、
悪魔のせい。
環境のせい。
社会のせい。
となる。
まぁ~便利なものである。
そのたびに私の評価は下がる。
悪魔業界にも査定があるのだ。
先月なんて、
「深夜二時にプリンを食べた」
という案件まで私の担当にされた。
知らんがな。
断じて違う。
その人間が、自分で、冷蔵庫を開けたのである。
というかそもそもプリン買うなよ。
私は知らんし。
つか寝てたし。
だが、人間は安心したい。
自分が悪かったのではなく、
悪い何かがいたことにしたい。
だから悪魔は必要なのだ。
世界には『掃除係』がいる。
誰かが捨てたものを拾う人がいる。
誰かが流した汚水を処理する人がいる。
そして人間が捨てた罪悪感を回収する者もいる。
それが私だ。
だからせめて…、
嫌われ代…くらい払ってくれ…。
こっちはよ、世界中から石を投げられているのだから。

せめて経費で落としてほしい。
【注】AIとの共創作になります。ここに描かれる「闇」は、夏目龍頭という書き手のフィルターを通した創作物です。この物語は「夏目龍頭流」の創作世界です。 闇を描きますが、あなたの心まで闇にする意図はありません。 フィクションとしてお楽しみください。
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