ある日突然、Threadsが使えなくなったので記録しておく|原因と防ぎ方の考察|同じ失敗をしないために
ある日突然、Threadsが開けなくなりました。

タイムラインも見られず、出てきたのは「コミュニティ規定に違反しています」というメッセージ。言われるまま電話番号を認証したら、その直後に永久停止。「再審査リクエストはできません」と表示され、そこで詰みました。やっていたのはAIイラストの投稿とnoteの記事を共有。
この記事を書くにあたって、ネットの体験談だけでなく、Metaの公式ポリシーと信頼できる報道を調べ直しました。すると、世の中で語られる「停止の理由」には、公式に書かれている事実と、裏付けの弱い噂がかなり混ざっていることがわかりました。
なのでこの記事では、原因を【事実】【報道でわかっていること】【ネットの噂(裏付け弱め)】の3つに分けて整理します。同じ思いをする人が、正しい情報で備えられるように。
まず大事なこと:これは“あなただけ”の問題じゃない
最初に伝えたいのは、アカウント停止は「あなたが特別に悪いことをしたから」とは限らない、ということです。
実は2025年、InstagramやFacebookで「身に覚えがないのに大量のアカウントが停止される」問題が世界的に起き、TechCrunchやThe Independent、NBCなどの大手メディアが報じました。多くの利用者が「AIによる自動判定(誤検知)では」と指摘し、Metaは明確な説明をほとんど出していません。異議申し立てをしても、わずか数分で自動的に却下された、という証言も報じられています。
つまり、人間がほとんど介在しないAIの自動判定が、相当数の“巻き込み停止”を生んでいる——これは噂ではなく、報道ベースの事実です。
私に起きたこと(時系列)
Instagramは正常運用中(同じ内容で、こちらは今も無事)
同じInstagramに紐づくThreadsを開設
開設から約2週間、投稿は約10件(AIイラスト中心)
プロフィールはInstagramとほぼ同じ/フォロー・フォロワーは少数
他アカウントに「いいね」を数回 → 直後に一時停止
本人確認(電話番号認証)を実施 → 認証後に永久停止、「再審査リクエスト不可」
ポイントは、Instagram本体は今も無事だということ。つまり今回の停止は「Instagram側のBANが波及した」わけではない、と考えられます。
このケースから見えること
ここまでを踏まえた、いちばん筋の通る説明はこうです。
新規・交流少・AIイラスト中心という“信頼の低い状態”のアカウントが、外部に「いいね」というアクションをした。それがMetaのスパム/不自然さの判定に引っかかり、そこへ2025年から続くAIモデレーションの誤検知が重なって、本人確認後の自動審査でも機械的に「停止維持」と判断された。
「AIイラストが悪かった」でも「運が悪かった」でもなく、公式のスパム判定 × AIの誤検知——これが、根拠の揃った最も妥当な見立てです。そしてこの組み合わせは、誰にでも起こりうる。だから次に「全原因」と「安全な使い方」を整理しておきます。
【全原因マップ】なぜ停止されるのか
考えうる停止原因を、根拠の強さ順に整理します。
◎【事実】公式ルールに明記されている原因
Metaの公式ポリシー(透明性センター・ヘルプセンター)に、はっきり書かれている理由です。
① スパム(高頻度・不自然なアクション)
手動か自動かを問わず、非常に高い頻度で投稿・いいね・フォロー・アカウント作成を行うとスパム判定の対象になります。さらに重要なのが、**「頻度が低くても、“不自然さ”の兆候があれば制限することがある」**と明記されている点。新規で交流が少ないアカウントが急に外部へ反応すると、ここに引っかかりやすいです(私のケースもこれが最有力)。
② 真正性・なりすまし
人を欺くために作られた・使われたアカウントは、制限または停止されます。なりすましに見える名前・アイコン・プロフィールはリスクです。
③ 投稿内容そのものの違反
次のような内容は停止・削除の対象です(Facebook・Instagram・Threadsに共通)。
暴力・暴力の扇動
ヘイトスピーチ・差別
成人向けのヌード/性的行為
児童の安全に関わる内容(最も厳しく、1回で即停止)
自殺・自傷・摂食障害をすすめる内容
いじめ・ハラスメント
危険な組織・個人
規制対象品(薬物・武器など)
重大な誤情報
多くは「警告 → 制限 → 5回で削除」と段階的ですが、児童の安全など重大な違反は1回で即停止です。
④ 知的財産権(著作権・商標)— AIイラストは特に注意
他人の著作物・商標を侵害する投稿を繰り返すと、「常習的侵害者ポリシー」で停止されることがあります。AIイラストは「自分が生成したから自分のもの」と思いがちですが、生成画像が既存のキャラ・作品・ロゴに似ていると、権利者の通報でIP侵害として扱われるリスクがあります。
⑤ “巻き添え”で止まるパターン
自分が投稿していなくても、止まることがあります。
違反コンテンツに「いいね」「保存」をした
削除されたグループ・コミュニティに入っていた
停止中に新しいアカウントを作った(制限回避とみなされ即停止)
アカウントが乗っ取られ、セキュリティ上の理由で停止された

◯【報道】噂ではなく、メディアが報じた実態
⑥ 2025年からのAIモデレーション誤BAN
誤BANが多発し、AIの自動判定が原因と広く疑われました。Pinterestでも同様の大量誤BANが起き、運営は「内部エラー」と認めています。
⑦ Threads広告のグローバル展開(背景)
Threadsの広告は2025年1月に日米でテスト導入され、2026年初頭に全世界へ展開。広告が本格化すると、“質の低いアカウント”の取り締まりを強める動機にはなり得ます。ただし「AIイラストを狙い撃ち」とまでは、公式にも報道にも書かれていません。
⑧ 異議申し立てが通りにくい現実
申し立てが数分で自動却下されたり、返信が来ない事例が多数報じられています。「申請すれば必ず戻る」とは言えないのが現状です。
△【ネットの噂】裏付けが弱い説(信じすぎ注意)
「冬のバンまつり」=AIアカ狙い撃ち … 個人ブログ発の通称。公式・報道の裏付けなし
「本人確認がとどめになる」 … 体験談ベース。公式ではむしろ身分証提出は審査に有利とされる
「稼げる/副業の表現・アフィリンクでBAN」 … 公式根拠なし(明確な詐欺・誇大広告は別ルール)
✕「AIイラスト自体が規約違反」 … AI生成物の投稿を禁じる公式ルールは確認できず。リスクの正体は“AIイラスト”そのものではなく、①〜⑤のほう
【保存版】停止されないための運用チェックリスト
ここがこの記事の核心です。上の原因に対応した「安全な使い方」を、誰でも実践できる形でまとめました。
▼ アクション編(最重要)
「いいね」「フォロー」を短時間に連打しない
1日の数を控えめにし、操作と操作の間に間隔をあける
内容を読まずにポンポン押す機械的な操作はしない
自動化ツール・過度な予約投稿に頼らない
開設直後ほど、いきなり外部へ大量アクションしない
▼ 真正性編
なりすましに見える名前・アイコンにしない
プロフィールを最初に整え、“本物の運用者がいる”と伝わる中身にする
投稿だけでなく、返信・会話で交流を積む
▼ コンテンツ・著作権編
暴力・性的・差別・誤情報など、規定に触れる内容を投稿しない
AIイラストは、既存キャラ・作品・ブランドロゴに似せない
使う素材の権利・出典を確認する(“AI製=自由”ではない)
▼ 環境・セキュリティ編
ログインする端末・回線をなるべく固定する
短時間での複数アカウント切り替えを避ける
パスワードを強固にし、二段階認証を設定して乗っ取りを防ぐ
違反コンテンツへの「いいね・保存」、怪しいグループへの参加を避ける
▼ 備え編
投稿数・フォロワー数などは定期的にスクショで記録(停止後は取り出せません)
大切な画像・文章は手元にバックアップ
InstagramとThreadsは連動するため、Instagram側も規約に沿って運用する

もし停止されてしまったら
まず状況を見分ける
一時的な制限:期間が表示/一部だけ使えない → 比較的戻りやすい
完全に停止:ログインできず「異議申し立て」しか押せない → 厳しいが、まだ申請可能
異議申し立ての手順
停止画面の「異議を申し立てる/審査をリクエスト」を使う(アプリ内が最もスムーズ)
使えない場合は、Instagramヘルプセンターの公式フォームから申請する
求められたら、本人確認(メール・SMS・セルフィー・身分証)に応じる
申請文は感情的にならず、淡々と事実を書く
心当たりがない場合の文面例:
ガイドラインを確認しましたが、違反する投稿は行っていません。
AIによる誤検知の可能性があると考えています。
お手数ですが、再調査をお願いいたします。大事な注意点
申請は一度きりのつもりで丁寧に。同じ内容の連投は、審査が遅れたり不利になることも
氏名・メール・電話番号は、登録情報と完全に一致させる
審査には数時間〜30日ほどかかることがある
重大カテゴリで却下が続く場合、Oversight Board(監督委員会)へのエスカレーションという手も(決定から15日以内)
作り直すなら、停止された環境(電話番号・メール・端末・IP)はできるだけ一新する
まとめ
✅ 私のケースは“いいね数回”で永久停止
新規・交流少・AIイラストが重なった結果
✅ 【事実】原因はスパム・真正性・投稿内容・知財・巻き添え
低頻度でも“不自然”なら制限されうる(公式)
✅ 【報道】2025年からAIの誤BANが世界的に多発
BANは“あなただけ”の問題じゃない
✅ 【噂】冬のバンまつり・本人確認がとどめ説は裏付け弱め
AIイラスト自体は規約違反ではない
✅ 安全運用の合言葉は“人間らしく・本物らしく”
そして大切なものは必ずスクショで記録
参考にした情報源
【Meta公式ポリシー(一次情報)】
スパム|Meta透明性センター
https://transparency.meta.com/policies/community-standards/spam/真正なアイデンティティの表明|Meta透明性センター
https://transparency.meta.com/policies/community-standards/authentic-identity-representation/アカウントの無効化について|Meta透明性センター
https://transparency.meta.com/enforcement/taking-action/disabling-accounts/著作権|Instagramヘルプセンター
https://help.instagram.com/126382350847838知的財産権について|Metaヘルプセンター
https://www.meta.com/help/policies/3234337743488413/
【報道】
TechCrunch|Instagram users complain of mass bans, pointing finger at AI
https://techcrunch.com/2025/06/16/instagram-users-complain-of-mass-bans-pointing-finger-at-ai/NBC 5 Responds|Social media users say accounts banned by error
https://www.nbcdfw.com/news/nbc-5-responds/social-media-accounts-banned-by-mistake/3983519/Campaign|Meta rolls out ads on Threads globally
https://www.campaignlive.com/article/meta-rolls-ads-threads-globally-introduces-new-ad-formats/1946019The Independent|Facebook deletes millions of accounts in ‘heartbreaking’ purge(Anthony Cuthbertson)
最後に|Threads、もう一度始めました
一度はへこみましたが、せっかくなのでまた始めることにしました。
今回学んだことを活かして、今度はゆっくり、丁寧に運用していくつもりです。
同じようにAIやイラストを楽しんでいる方と、ゆるくつながれたら嬉しいです。
よければ覗いてみてください。フォローもうれしいです。
https://www.threads.com/@shinyalatte
突然のBANで悲しい思いをする人が、一人でも減りますように。
読んでくれてありがとうございました。
