仲間の会社の倒産

零細な会社で世の中への影響は無いのだが、社会人になった私に社会や仕事を教えてくれた先輩の会社が倒産することになる。

仕入れ先に対する負債は無いのだが、私個人や私が紹介してビジネスを仲介してもらった会社へこれから負債が発生し、またコロナ融資でかなりの金額を受け取っているため、連帯保証人である先輩は自己破産を余儀なくされるだろう。一緒に仕事していた当時に社内結婚した奥さんもいるだけに不憫には思うが致し方ない。

会社を潰す経営者は実は少なくはなく、10年ほど前にも、こちらがお金を払って代理店権を獲得した会社が倒産して損失を受けた。

やっぱり世の中には経営者に向いてない人物がたくさん居るのは間違いない。
そうした人物は決して人柄が悪いわけではないのだが、決定的にマネージメント力に対して欠けている。要するにマネージメントをしていない。

65歳を過ぎて年金を受け取れる年齢ではあるが、なかなかに厳しい現実がこれから待ち受けることになるだろうし、きっとまた私のところに金を借りに来るんだろな。


そして今日また学生時代の同級生で経営者の話しを聞いたのだがこれまた衝撃的であった。
彼は、数ヶ月前に自分の会社の資金繰りに困った時に、同業者や同級生の私に超短期で金を借りようとしていたのを聞いた。

結局のところは、資金繰りの見通しの計算ミスで、何事もなく自前の資金だけで乗り切れたらしいのだが、それも合わせて私にとっては衝撃的であった。

「そういうミスはよくないよ」と諭しただけに留めたが、そういう状態に陥らないようにやり繰りするのが経営者の手腕で、社員の給料を上げるのも経営者の力量なのだが、そこはきちんとした精度でやってもらわないと困る。

一方、私もその先輩もなのだが、30年近く前にはなるのだが当時勤めていたヨーロッパの会社の社内幹部研修的なものの中でそのようなマネージメントに関してはかなり徹底して教え込まれていた。簡単に言うと「MBAの大事なところを将来の幹部社員候補に教育する」ようなもので、日本的なマネージメントとは違って、世界で通用するための基本的な考え方等も教え込まれていた。

私の場合はその後数年で独立して起業することになり、その当時の知識をフルに活用して現在のポジションを築いたのだが、残念ながらその先輩の場合は私と同じカリキュラムで勉強させられたにも関わらず、その知識を活かすことはなく、起業するにはしたが会社運営に対する資本集めも、労働力に対する適切なアプローチも、キャッシュフローに対するマネージメント等も全ておざなりで、営業に関する部分だけに力を注いで、無駄な経費を垂れ流して最後に大きな負債を抱えて倒産することになった。

負債が大きくなったのは、コロナ期の国策で無利子で5年間据え置き融資というものを低いハードルで実施したために、本来の実力以上の資金が流入したのを大きく勘違いして、それを溶かしてしまったのが大きく、もし、その融資が無ければもう少し慎重な経営をしていたかもしれないので、そこは僅かには同情しないことはないが、まあ、そもそもの考え方ができていないので、負債の大きさはともかく倒産は避けられなかったであろう。

こうして考えてみると、経営者に向いている人とそうでない人は経営を始めれば、すぐに白黒が付くような気がする。しかし容易ではないのは、実際に経営を始めてみないとその白黒はわからないような気もする。
私も過去には人にものを教えたりしたこともあるのだが、教わったことをすぐに自分の中に取り込んでそれを使える人と、何度同じことを教えても進歩が無い人というのははっきりしている。

それにしても、年金受給を受けられる年齢を過ぎてからそのような状況に陥るのは、いったい何を考えて今まで生きてきたのかどうやっても想像ができない。


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