【ランカーバスが釣れた日】釣れないさんが、嫉妬していた!?
私が初めて、50㎝アップのブラックバスが釣れたときのことです。
最初、‟モワッ”と生き物の当たりの気配がしました。
「アタリかな?」と思い、あわせをしてリールを巻くと、まったく引けません。何か根がかりをしたのかと思いました。いくら引っ張っても動かなかったからです。
そこでライン(釣り糸)を緩めてみると、あきらかにラインが移動しています。「やっぱり何かがかかっている」と確信。
再び竿を立てててリールを巻くのですが、しばらくするとウンともスンとも動きません。
「これ本当にかかっているのか?まさか、逃げられて岩にでも引っかかっているかも・・・」と勘違いするほど、全然動かないのです。
竿は安物のスピニングロッド。リールはダイワの旧型スピニング。
竿が安物なので、ギシギシときしむ音が鳴り、少し不安です。
いつ折れても不思議ではありません。
全然動かないので我慢しきれず、また、ラインを緩めます。
するとまた、ラインが走り出しました。
「やっぱりかかっている。これは、今までにない大物だ!!」
私は、興奮と緊張で、パニックになりながら必死で踏ん張っていました。
そしてようやくこちらの方へ、ラインが寄ってきたのです。
先ほどまでのように動かないのではなく、暴れるようにラインが細かく揺れながら、引き寄せたり遠のいたりを繰り返します。
それでも、なかなか魚をキャッチするところまでにはいきません。
しばらく魚と格闘をしていると、ようやく観念したように岸の方へ寄ってきました。
岸へ寄ってきた魚は、これまで釣り上げたことのない大きなブラックバスです。
やっとの思いで、そのバスをキャッチすることが出来ましたので、その大きさを測ると、なんと50センチを超えた大型のバスでした。
50センチを超えたので、ランカーバス認定です。(50センチ越えの大きいブラックバスのことをランカーと言います)
記念に写真を撮っておきたいので、写真好きの釣り仲間(釣り弟子のひとり、魚が釣れない、年上の‟釣れないさん”)にカメラで撮ってもらおうとしましたら、「カメラがない」と言われました。
それは、可笑しい。カメラ好きの釣れないさんは、いつも車の中にあるはずなのに、ないと言います。
「本当にないのか?」と、とりあえず車まで探しに行ってもらいました。
しかし、車に行ったきり釣れないさんは、戻ってきませんでした。
しかたなく、カメラの撮影は断念をし、そのブラックバスをリリースしたのです。
そして、釣れないさんがいるであろう車の所にいくと、やはり釣れないさんがいました。
「カメラ取りに行ったんじゃないんですか?なぜ来なかったんです?待っていたのに!?」
すると釣れないさんは
「カメラなかったし、もういいかなと思って・・・」と言いましたが、車の後部座席に、ぶっきらぼうに大きなレンズが装着された一眼レフのカメラが、目立つように置いてありました。
「あるじゃない?」
「・・・。あった?、さっき無かったんだけどなあ」
と、白々しく言う釣れないさんでありました。
