夜の手紙|みんなは前に進んでいるのに、自分だけ止まっている気がした夜へ
今日も一日、お疲れさまでした。
誰かの近況を見たあと、
少しだけ苦しくなる夜があります。
新しい仕事を始めた人。
引っ越した人。
何かを始めた人。
ずっと続けていたことが、
ようやく形になった人。
その人たちが悪いわけではないし、
本当は素直に「よかったね」と思いたい。
それなのに、
画面を閉じたあとに残るのは、
「自分は何をしているんだろう」
という、小さな重さだったりします。
今日も昨日と同じ場所にいる。
何かを始めたわけでもない。
特別なことを成し遂げたわけでもない。
変わりたいと思っているのに、
気づけばまた一日が終わっている。
そんなふうに感じると、
止まっていることそのものよりも、
「止まっている自分を責める時間」
の方が苦しくなることがあります。
誰かの一年と、
自分の今日を比べてしまったり。
誰かの一番きれいな瞬間と、
自分の何も起きなかった夜を並べてしまったり。
比べても仕方がないと分かっていても、
頭ではなかなか止められません。
だから今夜は、
無理に比べるのをやめようとしなくてもいいのかもしれません。
前を向こうとしなくてもいい。
「自分のペースで大丈夫」と、
すぐに納得できなくてもいい。
ただ、
「ああ、今日は自分だけ止まっているように感じていたんだな」
と気づくだけでも、
少しだけ違う気がします。
止まっているように見える時間にも、
外からは分からないものがあります。
疲れていること。
迷っていること。
何かを手放そうとしていること。
まだ言葉になっていないこと。
そして、
ただ今日を終えるだけで精一杯だったこと。
それらは、
分かりやすい「前進」には見えません。
でも今夜くらいは、
何も変わらなかったように見える一日を、
失敗だったことにしなくてもいいのかもしれません。
この曲の中で何度か出てくる、
「まだここにいる」
という言葉は、
前向きな決意として書いたものではありません。
明日から頑張る、という意味でもありません。
ただ、
まだここにいる。
それだけです。
追いつけなくても。
答えが出なくても。
今日はページを閉じられなくても。
今夜は、そのままここにいていい。
そんな気持ちで作った曲です。
もし今、
誰かと比べて少し苦しくなっているなら、
この一曲のあいだだけでも、
自分を採点するのを休められますように。
🌙 今夜の一曲
『まだここにいる』
みんなは前に進んでいるように見えるのに、
自分だけ同じ場所にいる気がした夜のための曲です。
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アどンの夜の処方箋では、
誰にも見えない「具体的なひとつの夜」に、
静かな音楽と夜の手紙を届けています。
今夜が少しだけ静かになりますように。
