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税理士事務所のお仕事#23 年末調整が信用できなくて・・・

これはお客様の年末調整の話ではなく、私自身の年末調整の話です。
税理士事務所で働いていたにもかかわらず、なぜか私は毎年、自分の確定申告をしていました。
 
税理士事務所に入所して、はじめての年末調整の時。
職員の給与計算を担当していた伝説の事務員・椎名さんから「書類出して!」と、強めのお知らせが。
 
急いで申告書に記入を済ませ、控除証明書なども揃えて、提出しに行こうとしたとき。
社員旅行の山登りで小指を骨折した真面目税理士・大塚さんに呼び止められました。
「椎名さん・・・年調、間違えるよ。」

え・・・?
年末調整を間違えるって・・・なぜ??
ここ、税理士事務所なのに???
 
驚いて「じゃあ、みんな確定申告してるんですか?」と聞くと、
「うん、たぶん・・・椎名さん以外全員してると思うよ。」
 
えぇ~~っ・・・!?
面倒くさい・・・と言うか、なんか・・・地味にショック・・・。
 
大塚さんいわく
毎年何人か「どうやったらそうなるの?」という還付額になる人がいて、いつしか自然と「自分でやる文化」が定着していったそうです。

控除証明書まで用意しちゃったのに・・・何だよ~!と思いながらも、間違えられて余計に面倒になるのは避けたいので、潔く白紙で提出することに。
 
すると椎名さんから「あんた保険入ってないの?」とツッコミが。
「あ、えっと~・・・はい。」と返答をすると、
「あんた、大人なんだから保険くらい入っときなさいよ〜!」と。
 
・・・いやいや、あなたの年調が信用できないって聞いたから・・・!
とは口が裂けても言えないので 「ですよね~・・・。」と作り笑いでその場をやり過ごした。

まだふるさと納税などない時代。
本来なら不要な自分の申告書を、お客様の申告書作成の合間に毎年作っていました。
 
さらに——
椎名さんが退職するまで、住民税も特別徴収にはしてもらえませんでした。
理由は、「面倒くさいから」。
こういう主張がまかり通るあたり、さすが伝説の事務員・椎名さんです!
 
なので、確定申告時には「住民税:普通徴収」に必ずチェックを入れる必要があったのですが・・・。
ある年、そのチェックを忘れてしまったことがありました。
 
5月末。

「Kokorohaさ〜ん、ちょっと来て〜!」と
郵便物を仕分けしていた春日さんに呼ばれました。

こそこそと封筒を見せながら小声で
「これさ、Kokorohaさんの住んでる市区町村じゃない?」
「あ、はい、そうですね。」
「あのさ・・・これ、普通徴収のチェック、忘れたでしょ?」
 
あちゃーーー!!!
やってしまった〜(汗)
 
これが椎名さんに見つかっていたら・・・暴言付きで公開処刑になっていたかもしれません(汗)
春日さん・・・グッジョブです!!!
 
「これ、自分でなんとかしてね。」と、春日さんに封筒ごと手渡されたため、ダメ元で役所へ電話しました。

「今から普通徴収に変更できませんか?」
「退職・休職以外では・・・無理です。」

終了。
 
というわけで、
6月から翌年5月まで、毎月昼休みに銀行窓口で一人分の特別徴収住民税を納付することに。
「せっかくの昼休みなのに、何だろう・・・この無駄な時間・・・。」
そんなことを思いながら、混雑する銀行で静かに順番待ちをした、忘れられない思い出です。
 
 
※本記事は、筆者が実際に体験した出来事をもとにしたエピソードエッセイです。
登場人物の名前は仮名であり、特定の個人や団体を非難する目的は一切ありませ

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