「マネシタ電器」と「メイワク中国人」

光希重名士の姓名判断的ココロ(176)


本日(1/19)スマニューを読んでいたら、中国人旅行者(主に団体客)が主要観光地などで減っている事態の検証をしている記事がありました。例えば東京都心から気軽に行ける高尾山とかの状況ですが、大声で話す、ゴミをそこら中にポイ捨てする、行列の順番を守らず平気で横入りする…そんな中国人達が減って、各地が静かになって喜ばしい面が多いとありました。

しかし記者が中国人と思しき観光客にインタビューすると「彼らと一緒にして欲しくない。」「私はちゃんとマナーと礼儀はわきまえている。」などと宣う人もいたようです。格差が激しく人口が著しく多く、しかも漢族が最多とは言え「多民族国家」でもある中国には色んな人がいますね。

話は変わりますが、現在のパナソニックは昔《松下電器》という会社名でした。言わずと知れた、かの有名な《経営の神様》と称された松下幸之助氏が創業者です。町工場としてスタートした松下氏が会社を大きくする切っ掛けとなったのが、〈二股ソケット〉です。当時は各家庭に電気が引かれてまだ日も浅く、壁のコンセントも天井の電気も「一口」が当たりだったので、夜になって部屋の明かり(もちろん白熱電灯)をつけると、他の家電製品が使えなかったのです。松下氏の奥さんが、夜になって、明かりをつけた下でアイロンが使えず困っていたそうな。

そこで彼が発明したのが〈二股ソケット〉です。イメージとしては、今で言う「タップ」ですかね。これで、電灯と同時にもう一つ家電製品を使う事が出来るようになりました。現代の若者からすれば「?」でしかない〈昔話〉でしょうが、しかしこれが「便利だ!」と大評判になり、爆発的に売れたそうな。そして松下電器は増えつつあった家電品に目をつけ、先行していた東芝とかシャープとか、他企業の様々な家電品を真似して、改良して、それを販売するというやり方で売り上げを伸ばしました。電気の事をまるで知らなかった松下氏は先ず〈真似る〉ことから始めたのです。それなのに家電の会社を大きくしたものだから「経営の神様」と呼ばれたのでしょう。

当初は日本国内だけでなく世界中から非難されていました。松下電器を揶揄して「マネシタ電気」という皮肉・悪口のオンパレードだったそうな。恐らく松下氏は悔しかったでしょうが、我慢し、改良を続け売り上げを伸ばし体力をつけ、やがて研究開発に多くの資金を注ぎ込むようになりました。その開発力が功を奏し、その後の躍進はある程度若い方でもご存じでしょう。

今日、日本の白物家電系の大企業が次々と、中国を中心とする外資に身売りするようになるのを尻目に、パナソニックは土俵際でよく踏ん張っていると思います。それもこれも、松下幸之助氏が昔非常に悔しい思いをした経験が、企業風土として残っているのではないでしょうか。

話が戻りますが現在の中国人が世界中で「マナー違反」とか「騒々しい」とか「自分勝手」と嫌われているのは、民族的なものというより多くは教育と洗脳によるもの、という面もある気がしています。「マネシタ電気」と馬鹿にされた企業もあった。「エコノミックアニマル」と忌み嫌われた時代もあった。日本と日本人も昔、問題行動を起こしていた時代があったのです。

今、まともになって「先進国」と言われるようになったからと言って、過去の過ちや悪行を忘れて、他国民や他民族を必要以上に批判するのもいかがなものか。本質を見る事もせず、いつの間にか上から目線で見る癖がついてしまったのは大いなる反省点かも知れません。もって他山の石と瞑すべし。

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