【短編】踊らない骨に未来はない
明けましておめでとうございます。社長の国崎です。
昨年は従業員各位の尽力のおかげで、無事年を越せました。
皆様には、感謝しかありません。
さて、我が社のヒット商品「換骨奪胎ドリンクひとまるくん」は、社会を変えたといっても過言ではありません。
渇きを癒すだけでなく上質の笑いもお届けするドリンクとして、一世を風靡しました。
疲れた時にはひとまるくん。
笑いたい時にはひとまるくん。
そんなCMソング、流行りましたよね。
しかし。
あえて厳しいことをいいます。
それはもう過去の栄光である、と皆様御承知おきください。
近年の我が社の業績は下降線を辿っております。
なぜだかわかりますか。
そうです。
社内に漂う危機意識の低さ。これこそが諸悪の根源なのです。百害あって一利なし、なのです。
そんな我が社に足りないもの、わかりますか。
それは、努力でも情熱でもありません。
もちろん労働時間なんてものでもありません。死ぬまで残業しろ、なんて、口が裂けてもいいません。無意味です。
ここまで言えば、もうわかりますよね。
そうです。
重要なのは、骨密度です。
周知の通り、先日K大学のH研究室から、骨密度と芸人の賞レースの成績に相関がある、という調査報告が発表されています。
皆さん、当事者意識を持ってください。
次世代の笑いを生み出すのは、他ならぬあなたがたなのです。
低い骨密度からは、笑いは生まれません。
では、骨密度を上げるためには、どうすれば良いか。
これについても、つい先日、ある研究所が調査報告書を出しています。
皆さん、意外なこといいますよ。
食事やカルシウム。これ、関係ありません。
その報告によると、骨が躍っているかどうか、この一点なのです。
踊らない骨に未来はありません。
では。
骨を踊らせるためにはどうすれば良いか。
皆さん、ここ、気になりますよね。
運動、食事、関係ありません。
最新の報告によると、重要なのは骨の形、もっというと、大腿骨の形なのです。
それで。
つい先日私、レントゲンを撮ってきました。その写真が、私の大腿骨です。
見えますかね。そうです。両端が綺麗なハート型してますよね。そう。ここなのです。
これがハートに近ければ近いほど、骨が踊るのだそうです。理屈は解明されていません。しかし、統計学的には間違いない事実だということです。
皆さん、もうわかりますね。
重要なのは骨密度、そして大腿骨の形なのです。
私は、本気でこの会社を愛しています。
この会社の行く末を案じています。
そこで。
来期より希望者を対象に社内にて骨密度測定、そしてレントゲン撮影のイベントを定期的に実施することにしました。
皆さん、是非前向きに参加をご検討いただければと思います。
繰り返しになりますが、踊らない骨に未来はありません。
このことを肝に銘じて、日々業務にあたって頂きたい。私は今、切実にそう願っています。
以上を、新年の挨拶に代えさせて頂きます。
皆様にとって、良い一年でありますように。
『ひとまる株式会社、代表取締役社長、国崎 美月、新年の挨拶
(大腿骨の形成手術のため長期入院中の社長に代わり、工場長 間宮幹二が代読)』
