高校生活(高校に行かないことも含む)を楽しんでくれ
今日はYouMeさんと、息子の進学について話をした。YouMeさんも高校にこだわりはなく、「ともかく楽しんでくれたらそれでよい」という点で一致。工業高校もいいし、夜間でもいいよね、通信だってあるし、と。
息子はどうも、五教科に関しては学年トップクラスであるらしい。まあ、公立中学でしかないし、まだ1年生の1学期だから、これから成績が落ちる可能性はいくらでもあるのだけど、いろんな本を読んで予備知識を積み上げているから、学年が進んでも成績はそんなに落ちない気がしている。
その成績なら、スムーズにいくなら地域一番の進学校に進学することも可能だとは思う。ただ、YouMeさんとは「果たしてその高校で楽しめるのか?」というのが非常に気になるところ。噂で聞くところでは、どうも進路指導にずいぶん力を入れている様子。それでは楽しめないのではないか、と。
うちの地域では、小学生の頃からプロのピアニストとして活躍している子がいるのだけれど、その子は平日でもコンサートの依頼が来るので、高校は夜学に通っているらしい。何を優先させたいかが大事なので、高校に関しては、本人がそうしたいと思う方向で進められたら、と思う。
高専の体験教室に2回通わせてもらって、息子はどちらも大変楽しんだ様子。高専楽しいなあ、と言っている。高専が楽しいなら、そっちに進めばいいと思う。地域の一番高に匹敵するくらい進学が難しいらしいけど。
息子がやっている部活がさかんな高校は、工業高校らしい。もし部活を優先させたいなら、その工業高校に進んでもいいと思う。一度しかないハイティーンの時間を、なるべく楽しんで過ごせたら、と思う。私自身、高校生活を満喫したから、ぜひ楽しい方向で、と考えている。
私の進んだ高校は、あまり進学には力が入っておらず、「4年制高校」と呼ばれていた。1年浪人しなければ大学には進学できない、という意味。その代わり、前にも書いたように、文化祭や体育祭、クリスマスなどのイベントごとにクラスのみんなで居酒屋に行く楽しさがあった(時効)。
結局、進学は本人次第だと思うのは、私自身の体験でもある。高校の部活は剣道をしていたのだけれど、夏休みの合宿の際も、毎日の習慣を失うまいと、夜になって教科書を開いたら、先輩や同級生部員に驚かれた。「え?勉強するの?」そしたら、同級生も触発されたのか、一緒に勉強し始めた。
その翌年は、他校と合同合宿だった。この時も夜になったら教科書を開いて勉強を始めたのだけれど、そしたら、他校の先生が生徒たちを連れて部屋を覗きに来て、「見ろ!合宿していても勉強しているぞ!」「ほんとだ・・・勉強してる・・・」とウワサしていた。
私は、同級生の中では一番勉強していたのではないか、と自負している。が、それでも1番になれなかったのだから、私の知的能力は知れているなあ、と思う。私自身、人の3倍やらないと人並みにならないという自覚があり、勉強時間を減らすわけにいかなかったのは仕方なかったかな、と。
まあ、同級生で私ほど勉強するのはあまりいなかったようだけれど、そんな環境でも私は勉強したし、結局は本人次第なのだと思う。で、私だけ勉強していて浮いていたか、というと、かなり変な奴だとは思われていたようだが、同級生たちは受け入れてくれた。とても楽しい高校生活だったと思う。
私は、今でも高校のときの同級生たちに敬意を抱いている。私は相当の変わり者だったけれど、そんな私を受け入れ、面白がってくれた。私が必死に勉強しているのを見ても、「篠原はそうしたいんやな」と受け入れてくれていた。そうした寛容な空気の高校に行けたのは、幸せだった。
結局、勉強というか、学習というのは、自分のためにやることだし、自分がやりたければやればいいし、もっと楽しいことがあるならそっちにのめり込んでも構わないと思う。学ぶことの楽しさを忘れていなければ、またどうせそっちに戻るし。
YouMeさんの友人でも、高校の文系コースに進んだのに、途中で興味が湧いて水産学部や林学部に進んだ人がいたという。本人が、行きたい!という気持ちになったのなら学ぶだろうし、そうした気持ちで学んだ方が、集中もするし、身につく。学ぶことは楽しんだ方がいい、というのが夫婦のコンセンサス。
息子は一度「東大に行こうかな」と言っていた時があったけど、そうしたいならそうすればいいと思うし、気が変わったならそれでもかまわない。高校は好きなところに進んで、やっぱり大学に行きたいな、と思ったら、それから勉強すればいい。
学歴というのは、外側の殻でしかないと思う。まあ、あったらあったで便利なパスポートではあるけれど、パスポートを得た時には疲労困憊、というのでは何のためのパスポートやら。パスポートを水戸黄門のご印籠みたいに示して「ひかえおろう」と自慢したい、という欲求は、なんかせせこましい。
何事も、楽しみながら取り組んでほしい。楽しめないなら別の道を選べばよい。人生は楽しんだもの勝ち。学ぶことも楽しいから学ぶ、で十分。学歴というパスポートを得るために今を犠牲にする必要があるなら、ちょっとそれ、もったいなくない?と、私なんかは思う。青春は1回だけだぜ(古臭)!
息子も娘も、今のところ、学ぶことを楽しんでいる様子。学びを遊び、遊びを学ぶ。それができている様子。それを生涯続けられたら、私は最強だと思う。どんな分野に行っても面白がって学び、力をつけるだろうから。
学ぶことを楽しめる、その力を損なわずに済む高校生活を。もちろん、高校に行かない、というのも選択肢でアリ。まあ、たくさんの人の群れの中に飛び込んで楽しめるのも大切な力だから、高校を楽しめるなら、楽しめばいいかな、と思うけど。
私とYouMeさんは、進学に関してかなり特殊な考え方をしているのかもしれないけれど、「学ぶことも含め、何事も楽しんで取り組む」ことを最優先し、そのための進路を考えていけたらと思う。親がこの世からいなくなっても、この世で子どもが楽しんで生きていく力があれば、それでよいのだから。
