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数億円を失った経営者が教える絶対に手を出してはいけない「投資詐欺」の典型パターンと対策④

(株)イーメディック代表取締役の小島幹登です。

この記事は、私が主催する経営者・個人事業主向けの勉強会『新経営戦略塾』のメルマガで反響があった「数億円を失った経営者が教える、絶対に手を出してはいけない『投資詐欺』の典型パターンと対策」について解説しています。

第4話:自動売買ソフトの罠と、高学歴・医師ほど騙される理由──騙されないための鉄則総まとめ

Q. 今回いただいたご質問

小島社長は過去に

投資詐欺などで何度も騙されて、

合計で数億円以上も損をしたと

おっしゃっていました。

ビジネスや投資で騙されないための

ポイントなどがありましたら

アドバイスをいただきたいです。


前回までの振り返り:詐欺ロジックとNGワードリスト

前回()まで3回に渡って、

ほとんどの経営者が多かれ少なかれ、

儲ける額に応じて程よく騙されるもので、

騙される案件の代表的なパターンを紹介し、

解説しています。

1つ目の事例では、

・信頼している人の紹介

・紹介者自身も実際に投資していて

 利益が出ている

・証拠の管理画面や銀行口座を見せられる

・お世話になっている国会議員の

 秘書からの話だと言われる

・ドバイの公共事業に投資するなどの

 海外案件

・確度の高い案件

・月利5%で年利60%などの

 絶対にあり得ない金利

・ドバイの王族や財閥などが

 絡んでいる場合もある

・富裕層にしか出回らない案件

・日本と租税条約を結んでいない

 海外の暗号資産の取引所で完結する

・日本で税金を払う必要がない

・日本にいながら海外の銀行口座を作れる

 (追加費用100万円程度必要)

・半年間は順調に増えていき、

 追加募集を終了する旨のお知らせが届く

・追加入金してしばらくすると、

 担当者も管理画面も消えてなくなる

事業で成功している経営者には、

「確証バイアス」と「自信過剰バイアス」が

作用しやすく、こうした投資に

簡単に手を出してしまいます。

国会議員や大物すぎる経営者など、

裏取り調査できない場合は要注意です。

上記の他にも、

「オフショア」「国税にバレない」

「租税条約」「元本保証」、

「ChatGPT」「マイニング」「ブロックチェーン」

「NFT」「バイオベンチャー」「シリコンバレー」

「世界初」、「アメリカで開発された

DNAを解析する技術」

「アメリカで特許を取っています」

などもかなり注意すべき言葉です。

また「IPO(会社の上場)が決まっている」

はあり得ません。

そもそもIPOが

事前に決まっている訳がありません。

他に、ワンルームマンション投資などは、

詐欺ではなくても、

限りなく詐欺に近い合法ビジネスです。

ここまでが注意すべき内容で、

対策としては、まずは金利は最大でも

年利6~7%が妥当な数字だと

知っておきましょう。

この年利〇%の部分を見れば、

ほぼ全ての詐欺を防げます。

また、大手のプライベートバンクなどではなく、

誰かよく分からない人に

お金を預けて運用してもらう

などという事はあり得ませんし、

必ず弁護士などの専門家に

事前に相談する事です。

成功している経営者は

即決即断タイプの人が多いですが、

事業と投資は考え方が真逆です。

事業では、PDCAを回して変更していきますが、

投資では一度運用をしたら

コロコロ方針を

変えていかない方が良いですし、

事業なら、需要と供給のバランスが

崩れている穴場の市場を探しますが、

投資に穴場はありません。

投資案件を、

自分だけに回ってきた幸運だと捉えて、

「チャンスの神様の前髪を掴め!」

とばかりに手を出してしまうのも

騙されてしまう要因だと思います。

ここからが続きとなります。

第2の典型パターン:自動売買ソフト・バイナリー・FX

もう1つ、投資で騙される

典型的な事例があるので、紹介します。

私の友人の経営者が、

ある投資セミナーに参加しました。

FXでも暗号資産でも何でも良いのですが、

プロのトレーダーや海外の銀行でも

使っている自動売買ソフトで

お金を運用しませんか?

と誘われました。

「バイナリー」という言葉が

出てきたりします。

「お金を預けるだけで、

売買ソフトが自動で売り買いしてくれるので、

勝手にお金が増えていきますよ。」

と言われます。

過去の成績を見せてもらうと、

3年で10倍(=1000%)ぐらいに

増えているようです。

※そもそも、管理画面自体が

捏造である場合も多いです。

「FXの事はよく分からないけど、

お金を預けるだけで増えるのなら、

2,000万円ほど入金して

運用をお願いしてみよう!」

と思って始めました。

3ヵ月後に、「運用している海外の

証券会社が破綻して連絡が取れなくなった」

と担当者から言われ、

「ただ今、運用資金を戻してもらうように

海外の担当者と交渉していますので、

しばらくお待ちください」

数か月しても「海外の証券会社から

連絡が来ないので、我々も困っています」

などと言われます。

さらに、1ヵ月後、担当者もいなくなり、

その会社も消えてしまいました。

というのが典型的なパターンです。

先程の「富裕層だけの秘密の話」と、

「自動売買ソフト系の話」が

代表的なパターンです。

私の周囲の経営者も、

皆、綺麗に騙され、私も騙されました。

私は、ビットコインなどの

アービトラージという、

自動売買ソフト系で、

合計で6,000万円ぐらい失っています。

6,000万円でも600万円でも

60万円でも結局は同じです。

お金を預けておくだけで儲かるという話は、 表面上の商品を変えているだけで 実質は一緒です。

銀行に置いておいても増えないなら、

そういうのでちょっと回しておこうかと

思ってしまいがちです。

こういう話は全てNGです。

UBS銀行ですら年利4~5%:世界最高の運用の現実

根拠として、

世界最大のプライベートバンクを

例に説明します。

世界最大のプライベートバンクに

UBS銀行があります。

東京にUBS銀行東京支店があって、

最低預入額は2億円ぐらいで、

運用してくれます。

新経営戦略塾で、

「会社を何億円かで売ったら、

UBS銀行に口座を開いたら

良いのではないですか?」

とお話ししています。

UBS銀行のメイン顧客は、

資産が50億円以上あるような

上場企業の一族、もしくは

代々続く医師の家系などの超富裕層です。

そういう投資銀行でも、

顧客のリスク許容度にもよりますが、

基本的には目指す運用益は、

年利4~5%程度です。

日本の銀行よりももっと大きな銀行で、

世界中から収集した、

ありとあらゆる情報を基に

天才達が運用して4~5%です。

ですから、年利が高い投資は

そうそうあり得えないと分かります。

「10倍・100倍」を煽る暗号資産トークの正体

私も当時は、

ビットコインなどの暗号資産を

やってみましたが、

1年で10倍というのは、

やはりおかしいと思います。

暗号資産は、

「年利〇%」という言い方はせず、

「10倍」などと言います。

2倍だと、年利200%という事で、

10倍なら1,000%です。

あまりにも桁違いなので、

10倍や100倍などという

表現を使います。

〇〇コインやNFT、

今やどうなったのかよく分からない

「メタバース」など、いろいろあり、

専門職系の人達の間で

バズっていたりしますが、

私達のような普通の人が

投資して儲かるような形では来ません。

しかし、必ず次のように言われます。

「ビットコインが「1ビット=1万円」の時に

500万円買っていたら、

現在は「1ビット=500万円」なので、

25億円になっています。」

もしくは、「最初のビットコインは、

2010年に1万ビットコインで

ピザ2枚と交換したという話がありますが、

今なら何千億や何兆円になっています。」

「いかにそういう情報に早く気付いて、

価値が高くなる前に買うかがポイントですよ。」

このような言い方をされます。

「インデックス積立」が耐えられない本当の理由

ビットコインの値動きを見ていると、

かなり激しい動き方をしますので、

ほとんどの人はメンタルが耐えられず、

振り落とされてしまいます。

新経営戦略塾やグループコンサルなどで

質問を頂いた時に、「新NISAなどで30年間、

インデックス株、全世界株に

資金を入れておいて耐えられたら良いですよ」

とお話ししています。

これも「耐えられたら」という事なのですが、

なかなか「耐えられません」。

それはなぜか?

いろいろな投資話がやって来て、

途中で利益確定してしまい、

こういう話に騙されてしまうから

耐えられないのです。

積立投資だから簡単そうに思えますが、

その投資自体に「耐える」のではありません。

「10年に1回くらいの極端な暴落に耐える」 という意味だけではなく、 「美味しそうに見える投資話に 手を出さずにいられるか?」 という意味でもあります。

年に7%増えるだけでも凄い投資なのに、

10倍、つまり1,000%になると聞いてしまったら、

せっかくやっていた全世界へのインデックスの

長期・積立・分散した投資を利確して、

そちらに行ってしまいませんか?

そういう意味で「耐えられない」

という事なのです。

まさに先ほどお話しした

「確証バイアス」です。

高学歴・医師ほど騙される逆説

人は自分の能力を過大評価して

他人の評価を過小評価します。

そのため、特に、成功している経営者は、

自分は特別な人間だと思いがちですし、

医師がなぜ騙されるのかと言いますと、

医師は自分が特別な人間だと

思っているからです。

確かにある意味特別な人間です。

医療という専門領域においては

エキスパートですから。

しかし、投資においては

残念ながら素人です。

私の周囲の医師も皆騙されて

痛い想いをしているのを

たくさん見てきました。

残念ですが、特に、

開業医の先生は騙されます。

同じような経験をした人は分かると思います。

恐らくその経験がない方は、

今は「そんなに簡単に騙されるのか?」

と疑問に思っているでしょうが、

いざ、そういう美味しい話が

自分にやってきたら、かなりの確率で

騙されてしまうのではないでしょうか。

オレオレ詐欺に「自分は騙されないぞ!」

と思っていても騙されるのと同じです。

その場ではドキドキして

正気を失ってしまいます。

ですから、そういう場には

行かない方が良いでしょう。

このような投資詐欺の案件は、

お金のない情報弱者が

騙される訳ではありません。

情報弱者、つまり世の中の底辺の人達が

騙される訳ではありません。

なぜだと思いますか?

投資に使えるお金が無いからです。

詐欺師にとって、フリーターは

絶対にターゲットになりません。

まずお金がありませんし、

そもそもローンが組めません。

貯金もありませんし、

携帯電話が止められたら

コンビニに行っても

支払えない状態の人もいますよね。

ですから、本当にお金が無い人は

騙されません。

無いものは無いですから。

反対に、高学歴な人ほど、 投資詐欺のターゲットになります。

なぜかと言いますと、医師もそうですが、

高学歴な人は、始めは警戒心が強いですが、

懐に入ってしまったら

逆に全て任せてしまうようになるからです。

全部を人に任せる癖が

ついてしまっています。

経営者もそうですね。

本当に良い投資は10億円から:クレディ・スイスAT1債の教訓

しかし、本当に良い投資話も実際にあります。

世の中には、

本当に優良な投資案件も

確実に存在します。

例えば、UBS銀行でも、

ほぼ年利10%や12%が狙えるような

案件というのが存在するようです。

あるにはあるのですが、

これには条件があるのです。

その条件とは、

最低でもその投資に対して

1ロット10億円、20億円必要という事です。

富める者が、

ますます富めるという話です。

昔、クレディ・スイスという

プライベートバンクで、

超富裕層向けのAT1債を発行して、

その債券が無価値化された事がありました。

確か青山学院大学の

原監督も買っていて

大損したとニュースに出ていました。

最低預入額10億円ぐらい必要な

本当に超富裕層向けの

プライベートバンクですが、

そういうところの案件でも

紙くずになる可能性があるのが現実です。

そういう所の案件ですら どうなるか分からないのですから、 経営者にとって唯一確実な投資は、 「自分の事業に投資する事」だけです。

そもそも経営者は、

圧倒的にリスクの高い事を

やっている訳です。

ですから、投資は、どんなに良くても

平均年利6~7%ぐらいで

良くはありませんか?

経営者としてリスクを取って、

命がけの投資(=事業)をしているのに、

なぜその命のお金を持って行かれるような

投資をさらにするのでしょうか?

事業で手一杯なので、

投資の方は人に任せようと

してしまうのかもしれません。

過去の被害を書き出して分析する:再発防止のワーク

最後のまとめとしては、

ほとんどの経営者は、

小さい額かは別として9割以上の人は、

騙された事があると思います。

ですから、あらゆる投資に関しての

過去の経験、騙された、損をしたという

苦い経験をまずは書き出してみましょう。

その中で、それらの投資案件は

何が良くなかったのかを分析します。

先程私が説明した、

キーワードやパターンが

必ず入っていると思います。

1個も入っていないという事は

あり得ませんので、

ほぼ入っていると思います。

それぞれ、どこがいけなかったのか、

どのキーワードやパターンが

当てはまっていたのかをきちんと書き出して、

2度と同じ事を繰り返さないように、

どんな事に注意すれば良いのかも

考えてみましょう。

顧問弁護士に「投資だけ」相談しない不思議なバイアス

最後には、病気になったら

医師に診てもらうように、

投資も必ず専門家に相談してみる事です。

それで防げますから。

経営者には顧問弁護士がいます。

顧問弁護士がいるから、

絶対に騙されないと思いませんか?

そう思いますよね。

しかし、不思議な事に

それでも騙されてしまいます。

顧問弁護士に相談すると

反対されるのが分かっているので、

経営者は投資については

顧問弁護士に相談しないという事が

普通に起こります。

その時の心境というのは、

「顧問弁護士は、富裕層ではないから

理解できないだろう」

「これはレベルの高い案件だから

顧問弁護士に相談するのはやめよう」

と思って勝手に考えてしまうのです。

そう考えて相談しなければ、

まず、詐欺に遭います。

顧問弁護士には、

取引先との契約書のチェック、

従業員の不当解雇の話など

相談しているのに、

投資の部分だけは相談しません。

見事にバイアスがかかっていますし、 投資は事業とは真逆なのだと 覚えておきましょう。

結論:「最大年利7%」だけ覚えれば人生は守れる

今回のお話は、本当に分かる人には

数億円ぐらいの価値があると思います。

詐欺の本でも、「経営者の脳の使い方が違う」

といった内容まで突っ込んで

説明出来ている本はありませんし、

単なる詐欺の事例紹介ばかりで

自分事になりません。

ですから、経営者の脳のメカニズムや、

経営者が事業や投資を

同じお金儲けとして考えてしまう理由なども

理解しておきましょう。

本来なら、普段は良いと思ったら

とにかくそれを取り入れようと思うので、

投資にも同じように取り入れようとしますし、

事業も投資も最終的にはお金儲けなので、

納税します。

だからと言って、同じように考えて、

事業も投資も同じ収入の

カテゴリーに分類して、

金儲けとして一括りにしてしまうから

ややこしくなります。

しかし、プロセスは実は別ですから、

「詐欺のロジック+NGワード」と、

ご紹介した2つのストーリーを

全部頭に叩き込んでおきましょう。

頭に叩き込んでおけば、

火傷はするかもしれませんが、

大火傷になる事はないでしょうし、

瀕死の状態になる事もないでしょう。

とんでもない話に引っかかって、

人生を踏み外してしまう事もないと思います。

私の周りで、会社を売却した人の6~7割は

3年以内にお金が無くってしまうのは、

こうした理由で、ほぼすべてを

詐欺で持って行かれてしまうからです。

これを読んで、ちょうどタイムリーだったと

気付く人もいるかもしれませんが、

そういう人はバイアスが

かかってしまっているので、

火傷してからその時になって

この内容が分かってもらえるのかもしれません。

ですが、中には賢い方で火傷せずに、

この話を頭に刷り込んでいただくだけで

上手くすり抜けて行ける方もいるでしょう。

最終的には、最大年利7%以上は まずあり得ません。 極端に言えば、ここだけで良いのです。

是非参考にしてみてください。


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