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書庫冷凍【毎週ショートショートnote】

2月初め、しんしんと雪の降るなか、僕は学友と一緒に卒論執筆のため、大学に来た。僕は職員に頼んで大学の書庫に入れてもらった。そして、書庫に入ると、いつもと違って、そこは凜とするような冷たさが僕の肌を刺した。

「この書庫寒いんだよな」

僕は手をこすって少しでも手に熱を戻そうとしていた。

「冷凍庫の中みたいに寒いわよ。まるで『書庫冷凍』ね。しょこれいとう。もうすぐバレンタインだから」

一緒に卒論を書いている学友が僕の姿を見ながら言った。

「寒いね。ギャグで書庫の温度下げるのやめてくれる」

「氷点下になっちゃったわね。はい、これ。毛布」

「お、ありがとう」

「卒論頑張ってるからね。風邪ひいたら、元も子もないわよ」

「毛布で暖かくなったよ」

「フォンダン書庫ラになったかしら」

「確かにフォンダンショコラは温かいのが美味しいんだけれども。何かいいことあった?」

「ちょこっとね。ふふ」そう言って学友は書庫を出て行った。

「変なやつ」僕はつぶやいた。


(410字)

たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

※もっとたくさん読んで、もっとたくさん書かなければ。


*この記事は、以下の企画に参加しております。



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